英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『絶対零度~未解決事件特命捜査~』 第7話

2010-05-27 10:55:15 | ドラマ・映画
 今回の長島室長訓示
「目に見えるモノだけじゃなく、その奥にあるモノを捉まえないといけない。そうしないと、被害者の死の真相に近づくことはできない」


 この訓示のごとく、再々捜査によって、被害者・桝山の周辺の新たな事実が浮かび上がる。が、それが、事件とどういう関係があるのかは不明。
 一見、何の関係もなさそうな事象が、最後に1点に終結していく……そういう展開、好きです。

  ・大人気キャラクター「ユメちゃん」の権利を持つ会社の買収
  ・急性骨髄性白血病で骨髄バンク登録後わ3ヶ月でドナーが現れ手術を受けている
  ・会社は友人・真野誠一と立ち上げたが一部上場後真野を追い出していた
  ・殺される2週間前に真野の移動パン屋に桝山が訪れていた
  ・凶器のナイフを含め、社長室の古美術品が贋作
  ・桝山のPCに残る1000万円の投函事件
  ・容疑者・木戸が努めていた警備会社の不審な点

 真相は、資金繰りが苦しいころ暴力団に取り込まれ、古美術の贋作で裏金を捻出させられていた桝山だったが、骨髄提供者とその娘の無償の行為に改心し、暴力団と手を切ろうとしたが、見張り役の暴力団の準構成員の木戸(警備会社は暴力団の息がかかっていた)に始末された。桝山は真野に謝りたかった。


 と、ストーリーや解明過程など面白かったです。が、これが再々捜査であることが非常に気になります。

 特命捜査対策室が再捜査し、木戸を逮捕し起訴したにもかかわらず、被害者と容疑者の交友関係?(バーで飲んでいた)を見落とし、弁護士に不当な取調べだったのではと追及された。
 再々捜査によって浮かび上がる被害者周辺の新事実。再捜査のとき何をしていたのでしょうか?容疑者のアリバイや凶器や指紋などを調べたのだと思われますが、動機や凶器以外ほとんどドラマでは語られていません。
 再々捜査に当たっても、警備会社以外は被害者周辺ばかり調べています。確かに再捜査の時に被害者周辺を見逃していたという反省点からのことでしょうが、やはり、まず、容疑者の犯行の裏づけを取るため、もう一度、容疑者ののアリバイ、動機、交友関係を洗い出すのが先決だと思います。

 あと、気になる点としては、真野が真相を知って「再びあの頃のように戻るのは不可能だ」と、現実を突きつけなくても良いのではないか、「そうか、俺のパンを食ってくれたのか」ぐらいの方がすっきりしたような気がします。(「あの時の笑った顔は一生忘れられない」という言葉もピンと来ませんでした)

 それにしても「大和会」ですか……確か、ドラマのスポンサーに……
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2 コメント

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そういう一面も ()
2010-05-28 10:19:04
 「犯した罪は時が経っても消えない」ということから、時効が廃止された訳で、被害者側にとっては当然のことなのでしょう。
 が、確かに、マイナス面も考えられますね。

>時効の廃止、検察が恣意的に利用すると、気に入らない個人を30年前の未解決事件の容疑者にすることができてしまいます

 そ、それは、怖いですね。

>古い事件を持ち出せば黒にすることも難しいが、白を証明することはもっと難しい

 ううむ、確かに。

>未解決の難事件に人員を割けば、当然それだけ初動捜査にかけられる人数が減るというジレンマ

 これは、私も思いました。



 時効廃止の効用としては、犯罪の抑止力が考えられます。
 時効が廃止になったことを考えて、犯行を思いとどまる事はあまりないと思います。時効廃止になるような犯罪は、とにかく切羽詰って犯行に及ぶということがほとんどでしょうから、時効云々まで考えないでしょうね。
 ただ、逮捕を逃れている者にとって、時効があるかないかで、再犯率は変わってはくるでしょう。
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時効廃止 (かみしろ)
2010-05-28 02:38:22
ドラマ内容と関係ない話ですが、先日殺人など一部犯罪の時効が廃止されました。
 正直、ちょっと怖いです。
 時効は廃止しても検察、警察の捜査権は消失させ、自首があった場合のみ再捜査など極めて限定して欲しかった。
 現実には、初動捜査に失敗するとその後の捜査は殆ど迷走します。迷走したが苦労の甲斐あって十分な証拠を見つけられればいいですが、不十分のまま容疑者が犯人にされることは珍しくありませんでした。
 今回の時効の廃止、検察が恣意的に利用すると、気に入らない個人を30年前の未解決事件の容疑者にすることができてしまいます。流石に有罪にまでもっていくのは難しいでしょうが、勾留や裁判で目標を束縛し、社会的ダメージを与えるくらいは好きにできる(古い事件を持ち出せば黒にすることも難しいが、白を証明することはもっと難しい。裁判が機能していないと簡単に黒になりさえする)。
 また、未解決の難事件に人員を割けば、当然それだけ初動捜査にかけられる人数が減るというジレンマもあります。

 全十話だとしたら八話くらい解決しない上で、面白い推理物のシナリオが考えられたら凄いのですがねえ。
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