復路の展望記事を書きましたが、当たったのか外れたのか、微妙なものとなってしまいました。言い訳すると、年末・正月は忙しくて十分なリサーチができなかったこと。
まず、復路だが、7区の青山学院・田村が大誤算。
タスキを受け取って2~3km付近の彼の走る姿を見て、大きな違和感を感じた。
まず、細すぎる。体重は変わらないのかもしれないが、張りと云うか、生気が感じられない。それに、左右のぶれが大きく推進力に欠けた走り……。体調が良くないのかもしれない。原監督も彼の起用は悩んだらしい。
それでも、二宮(11.6km地点)ではトップのタイムで通過。しかし、15km手前で身体のぶれが大きくなり、苦しそうな表情になる。その後、明らかにペースが落ち、タスキが繋がらないという心配も出てきた。
何とか走り抜き、タスキを繋いだ。区間順位は11位。区間賞の石橋(東海)に58秒遅れだったものの、2位早稲田とは1分21秒の差を確保した(早稲田の井戸には47秒遅れ)。
厳しいことを言うようだが(厳しいことを言える立場では、もちろんありません)、体調不良だったのなら、出てはいけなかった。監督も出してはいけなかった。
1分くらい遅くなる可能性だけならまだしも、途中棄権でチーム成績がなくなり、すべてが水泡と化してしまうしまうこともあり得る。
特に本人。自分の体調は自分がいちばんわかるはず。3年生なら途中棄権の大きさが理解できるはず。英断をすべきだった。
その次の8区の下田の快走は予想以上。と言うより、東京マラソン日本人1位(一色より先着)ということを失念していた。……不覚。
優勝・青山学院
2区・一色が完全ではなかった。“山の神”が抜け5区は区間順位8位に留まり、7区の準エース田村の体調不良など、失点がいくつかあったが、終わってみれば2位に7分以上の差をつけての圧勝だった。総合力が頭1つ以上抜けていた。
2位、東洋
9区で早稲田を逆転しての2位は予想外(3位~5位と予想)。
2位になる走力があるのなら、服部の1区起用はどうだったのか?
1区で大きなリードを奪えず、2区が区間11位で8位に後退してしまい、作戦失敗の感が強い。それでも、3区で故障上がりの口町が区間3位と頑張り4位に浮上。5区12位、6区13位と振るわなかったがチーム順位は4位と下がらなかったのは幸運。もっと下位に落ちていたら、走りも変わりが違っていたように思う。やはり、走っている位置(順位)は大きい。3区の3位の他、4区4位、8区4位、9区1位と頑張り2位に押し上げた。
3位、早稲田
2区の永山(区間10位)以外、7区まではほぼ力を発揮した。しかし、8区・14位、9区・7位、10区・9位とパッとせず、東洋の後塵を拝してしまった。
長い距離に層が厚いという評判だったが、8~10区のメンバーはタイムや実績は残せていない選手だった。本番への調整を失敗して走れなかった選手がいたのだろうか?
4位、順天堂
1区15位と出遅れたものの、2区塩尻(3000m障害五輪代表)が5位まで順位を上げ(区間5位)、3区で10位と順位を下げたものの(区間16位)、4区栃木と10区作田が区間賞、9区3位、5区5位など上位争いを繰り広げた。
チームとしては、戦前第2グループの評価。うまくいって6位かと予想していたが、ごめんなさい。
5位、神奈川
予選会3位の鈴木健、10位の山藤を擁するものの、10000m28分台ランナーは、出場した10人中、先の2人以外には鈴木祐(予選会53位)しかおらず、予選会もチーム成績は5位での通過。シード権争いに絡めるかどうかだと思っていた。
その両エースを1、2区に配置し、逃げ切りを図り、その思惑通り2区を終わってトップ。その後は、失速しシード権争いをするかと思われたが、4区8位、6区4位、7区4位、8区2位など好走し、順位を落とさなかった。見事!
これほど上位に来るとは思っていなかったが、1区2区の配置を見て、面白い存在だとは思っていた。
9位、駒澤
3区終了時点で5位、トップとの差は1分47秒。5区には山登りのスペシャリスト大塚が控えているので、トップが見えてくる位置で5区に繋げば往路優も狙え、ほぼ予定通りの展開だった。
しかし、復活したはずのエース中谷が不調で苦しい走り。区間トップとは4分38秒遅い区間18位で、9位に沈んでしまう(トップ青山学院とは6分18秒差)。
ここで5区大塚が頑張り、区間賞の快走で5位に押し上げ、トップ青学とは4分1秒差。復路に望みをつないだ。
しかし、6区が区間18位(区間トップと3分47秒)でチーム順位も9位と沈む。さらに7区も区間12位と振るわず、結局9位に終わる。
4区に中谷を起用したこと、中谷が入りの1kmを突っ込んで入ってしまったことなど、指揮に疑問が残る。
10位、東海
期待された1年生が、1区の鬼塚2位以外、2区13位、4区12位、5区13位、6区8位と振るわなかった。区間の終盤に失速する傾向があり、経験不足が出てしまった。
それでも、6区終了時の15位から10に持ち直しシード権を確保したのは評価できる。
17位、山梨学院
1区で20位と出遅れ、ニャイロも予定以下の走り(区間9位)で浮上できず、そのまま下位に沈みっぱなしだった。
出雲、全日本の好調さはどこに行ってしまったのだろうか?20kmを走るスタミナ、選手の層が不足しているのかもしれない。
あるいは、チームとして調整失敗(インフルエンザや胃腸炎)かもしれない。
【最終成績】
1位 青山学院大学 11:04:10 11位 帝京大学 11:20:24
2位 東洋大学 11:11:31 12位 創価大学 11:20:37
3位 早稲田大学 11:12:26 13位 大東文化大学 11:23:45
4位 順天堂大学 11:12:42 14位 拓殖大学 11:24:22
5位 神奈川大学 11:14:59 15位 上武大学 11:24:45
6位 中央学院大学 11:15:25 16位 國學院大學 11:28:45
7位 日本体育大学 11:15:39 17位 山梨学院大学 11:29:17
8位 法政大学 11:15:56 18位 明治大学 11:29:17
9位 駒澤大学 11:16:13 19位 日本大学 11:30:38
10位 東海大学 11:17:00 OP 関東学生連合 11:31:29
20位 国士舘大学 11:49:18
まず、復路だが、7区の青山学院・田村が大誤算。
タスキを受け取って2~3km付近の彼の走る姿を見て、大きな違和感を感じた。
まず、細すぎる。体重は変わらないのかもしれないが、張りと云うか、生気が感じられない。それに、左右のぶれが大きく推進力に欠けた走り……。体調が良くないのかもしれない。原監督も彼の起用は悩んだらしい。
それでも、二宮(11.6km地点)ではトップのタイムで通過。しかし、15km手前で身体のぶれが大きくなり、苦しそうな表情になる。その後、明らかにペースが落ち、タスキが繋がらないという心配も出てきた。
何とか走り抜き、タスキを繋いだ。区間順位は11位。区間賞の石橋(東海)に58秒遅れだったものの、2位早稲田とは1分21秒の差を確保した(早稲田の井戸には47秒遅れ)。
厳しいことを言うようだが(厳しいことを言える立場では、もちろんありません)、体調不良だったのなら、出てはいけなかった。監督も出してはいけなかった。
1分くらい遅くなる可能性だけならまだしも、途中棄権でチーム成績がなくなり、すべてが水泡と化してしまうしまうこともあり得る。
特に本人。自分の体調は自分がいちばんわかるはず。3年生なら途中棄権の大きさが理解できるはず。英断をすべきだった。
その次の8区の下田の快走は予想以上。と言うより、東京マラソン日本人1位(一色より先着)ということを失念していた。……不覚。
優勝・青山学院
2区・一色が完全ではなかった。“山の神”が抜け5区は区間順位8位に留まり、7区の準エース田村の体調不良など、失点がいくつかあったが、終わってみれば2位に7分以上の差をつけての圧勝だった。総合力が頭1つ以上抜けていた。
2位、東洋
9区で早稲田を逆転しての2位は予想外(3位~5位と予想)。
2位になる走力があるのなら、服部の1区起用はどうだったのか?
1区で大きなリードを奪えず、2区が区間11位で8位に後退してしまい、作戦失敗の感が強い。それでも、3区で故障上がりの口町が区間3位と頑張り4位に浮上。5区12位、6区13位と振るわなかったがチーム順位は4位と下がらなかったのは幸運。もっと下位に落ちていたら、走りも変わりが違っていたように思う。やはり、走っている位置(順位)は大きい。3区の3位の他、4区4位、8区4位、9区1位と頑張り2位に押し上げた。
3位、早稲田
2区の永山(区間10位)以外、7区まではほぼ力を発揮した。しかし、8区・14位、9区・7位、10区・9位とパッとせず、東洋の後塵を拝してしまった。
長い距離に層が厚いという評判だったが、8~10区のメンバーはタイムや実績は残せていない選手だった。本番への調整を失敗して走れなかった選手がいたのだろうか?
4位、順天堂
1区15位と出遅れたものの、2区塩尻(3000m障害五輪代表)が5位まで順位を上げ(区間5位)、3区で10位と順位を下げたものの(区間16位)、4区栃木と10区作田が区間賞、9区3位、5区5位など上位争いを繰り広げた。
チームとしては、戦前第2グループの評価。うまくいって6位かと予想していたが、ごめんなさい。
5位、神奈川
予選会3位の鈴木健、10位の山藤を擁するものの、10000m28分台ランナーは、出場した10人中、先の2人以外には鈴木祐(予選会53位)しかおらず、予選会もチーム成績は5位での通過。シード権争いに絡めるかどうかだと思っていた。
その両エースを1、2区に配置し、逃げ切りを図り、その思惑通り2区を終わってトップ。その後は、失速しシード権争いをするかと思われたが、4区8位、6区4位、7区4位、8区2位など好走し、順位を落とさなかった。見事!
これほど上位に来るとは思っていなかったが、1区2区の配置を見て、面白い存在だとは思っていた。
9位、駒澤
3区終了時点で5位、トップとの差は1分47秒。5区には山登りのスペシャリスト大塚が控えているので、トップが見えてくる位置で5区に繋げば往路優も狙え、ほぼ予定通りの展開だった。
しかし、復活したはずのエース中谷が不調で苦しい走り。区間トップとは4分38秒遅い区間18位で、9位に沈んでしまう(トップ青山学院とは6分18秒差)。
ここで5区大塚が頑張り、区間賞の快走で5位に押し上げ、トップ青学とは4分1秒差。復路に望みをつないだ。
しかし、6区が区間18位(区間トップと3分47秒)でチーム順位も9位と沈む。さらに7区も区間12位と振るわず、結局9位に終わる。
4区に中谷を起用したこと、中谷が入りの1kmを突っ込んで入ってしまったことなど、指揮に疑問が残る。
10位、東海
期待された1年生が、1区の鬼塚2位以外、2区13位、4区12位、5区13位、6区8位と振るわなかった。区間の終盤に失速する傾向があり、経験不足が出てしまった。
それでも、6区終了時の15位から10に持ち直しシード権を確保したのは評価できる。
17位、山梨学院
1区で20位と出遅れ、ニャイロも予定以下の走り(区間9位)で浮上できず、そのまま下位に沈みっぱなしだった。
出雲、全日本の好調さはどこに行ってしまったのだろうか?20kmを走るスタミナ、選手の層が不足しているのかもしれない。
あるいは、チームとして調整失敗(インフルエンザや胃腸炎)かもしれない。
【最終成績】
1位 青山学院大学 11:04:10 11位 帝京大学 11:20:24
2位 東洋大学 11:11:31 12位 創価大学 11:20:37
3位 早稲田大学 11:12:26 13位 大東文化大学 11:23:45
4位 順天堂大学 11:12:42 14位 拓殖大学 11:24:22
5位 神奈川大学 11:14:59 15位 上武大学 11:24:45
6位 中央学院大学 11:15:25 16位 國學院大學 11:28:45
7位 日本体育大学 11:15:39 17位 山梨学院大学 11:29:17
8位 法政大学 11:15:56 18位 明治大学 11:29:17
9位 駒澤大学 11:16:13 19位 日本大学 11:30:38
10位 東海大学 11:17:00 OP 関東学生連合 11:31:29
20位 国士舘大学 11:49:18
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