英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

NHK杯戦 阿部八段×久保八段

2008-10-07 01:07:48 | 将棋
 後手の久保八段の陽動振り飛車からの動きに、「一局の将棋(互角)では許さん!」と8二に角を打ち込み、2度の二枚換えを経て一段落した第1図。
 解説の南九段は「後手玉が3二にいるのなら後手有利。角香と金銀の交換は金銀(後手)の方がちょっと得のイメージがあるが、攻め駒が成桂・金・銀の3枚というのが心持たない」先手を持ちたいようなニュアンスでした。
 阿部八段は「9一の香を取ったことにより、端の2手が無駄になり、▲9六歩の逆襲が切り札になる。後手の金銀飛車は玉に張り付いているだけで、それ以外には働きそうにない」と、相当局面に自信を持っていた様子。
 久保八段は、勝ったという事もあるのかもしれませんが、阿部八段の大局観に異を唱えることもなく、頷いていましたが、ある程度自信があったような感じがします。

 実際はどうなのでしょうか?後手としては▲6六角から▲8四角の筋があるので、△6二金と手を入れる必要がありますが、5七の成桂は不安定そうに見えても、△6七金や△6六金で補強できたり、△4七成桂と飛車当たりでかわす事ができるので、意外と除去されにくいです。
 後手の飛車や金銀はすぐには働きませんが、進展性はありそうです。また、△6七銀と打っておくのも有効のような気がします。指し手によって△7八銀成や△7六銀成や△5六銀成を選べます。
 これに対し、先手は▲9六歩や▲3筋を突いて飛車を捌く手がありますが、少し単調な気がします。
 私は後手を持ちたいのですが、どうなのでしょう?
コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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難解・・・ (勝手新四朗)
2008-10-26 10:37:03
この局面は感想戦で阿部8段が言っていたように▲36歩しかなかったみたいですね~。後で馬が死ぬ展開では確かに後手の攻めが切れず、実戦も短手数で後手勝利に終わりました。
先手側を持って切らすのはかなり難しいようです。もっともO滝6段あたりなら先手で切らして勝つのかも知れないけれど・・・?
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そうですね ()
2008-10-26 13:38:16
 とにかく、少なくとも、対局直後(対局中)の阿部八段の「先手絶対優勢」ではないようですね。(私は後手を持ちたい)

 ※O滝6段…我が県のアマチュア強豪です
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