『太陽と月が入れ替わった伝説』
…………2つの星があって、《シヤカナローの花が咲いた方が太陽に、咲かなかった方が月になる》という約束をした。
ところが、咲かなかった星が咲いた方の星から花を盗んでしまい、本当は太陽になるはずだった星が月に、月になるはずだった星が太陽になった。
2つの星の運命が入れ替わってしまった…………
日高が入れ替わりの伝説について話していたこと、奄美大島の半券を持っていたことから、上記の伝説にたどり着く彩子(身体は日高)と八巻。
《シヤカナローの花を手に入れれば、入れ替わって元に戻れるかもしれない》と考えるが、《日高が犯人である決定的な証拠となる日高の捨てた手袋が警察の手に入れば、(日高の身体の)彩子は逮捕されてしまう》という差し迫った問題がある。
《日高が捨てた手袋と同じ手袋を用意し、手袋が発見され警視庁に持ち込まれた時点ですり替える》という役目を八巻に押し付け、彩子は奄美大島へ行くことにする。
≪鋭い日高(身体は彩子)≫
・自分の捨てた手袋と別物だが、あのカーキ色は期間限定なので、かなりの偶然になる
・手袋を入れた袋のラベルには左と書かれていたのに、中に入っていたのは右用だった
《誰かがすり替えたのでは?誰かというのは彩子ではと考えるが、彩子がすり替えるのは不可能に近いので、内部に協力者がいるのでは?》と日高は考える。
そのことを彩子に告げ、反応を確かめる。八巻の態度がぎこちないことを考えあわせ、日高は確信する
【奄美大島サイド】
奄美大島の博物館で、実際にその伝説があることは確認できたが、館長らしき人はシヤカナローの花など詳しいことはほとんど知らない。それでも、展示物の写真が凶器の石とそっくりだったので、その石のありかを知ることができた。
その石のある海岸で彩子は既視感が湧き出る(彩子自身は《これ…どこかで?》と訝(いぶか)る程度。映像は初回冒頭シーンの彩子が佇むシーンと日高の身体の彩子が佇むシーンがオーバーラップされる)
凶器の石を思い浮かべながら海岸の石を拾い上げるが、地元民に「その石は持っていると呪われる」と忠告される。
呪われる石について考えながら脱衣して、彩子は旅館の浴場に入ろうとする……お約束通り、女湯で……
旅館の主人に聴取されるも一応、不問となった。そのロビーに、日高のスナップ写真が貼られており、当時、日高が緋美(あけび)集落を訪れたことを聞き出す。
”何もない所”というのは旅館の主人の言だが、緋美(あけび)集落は本当に何もないところだった。
一軒のうらぶれた廃屋があったが、中を窺おうとしたところで、様子を見に来た旅館の主人に声を掛けられ、中断。
シヤカナローの花について訊ねる。入れ替わり伝説の花ということは知っているらしいが、「“シヤカナロー”という言葉は聞いたことがない。自分は勝手に“サガリバナ”だと思っている」「夏にしか咲かない」と言う(生息地の言及はなかった)
【警視庁サイド】
新たな容疑者・後藤文弥(被害者の経営する店でアルバイト。前科あり)が浮上する中、カーキ色の手袋は発見されず、日高は捜査の本線から外される流れに。河原(北村一輝)はあきらめず、深夜、画像のチェックをしていた。
収集された手袋を調べる鑑識を手伝うなどしていた日高は、捜査の進展を冷静に見ていた。鑑識を手伝ったのは、自分が捨てた手袋を搾取するためかもしれないが、焦ったそぶりは全く見られず、余裕さえ感じられる。
手袋の捜索は行き詰ったかに思われたが、「片手袋ばかり集めたハッシュタグがあるから、インスタグラムを見てみたらどうか」という日高(身体は彩子)のアドバイスで、該当する手袋の画像が見つかる。
回収した手袋に付着した指紋と日高の指紋が一致し、日高の手袋と確定。その手袋から被害者のDNAが採取されるかどうかは、科捜研に回された。
そのことを聞いた彩子は、「科捜研に忍び込めば、すり替えることは可能だ」と言うが、「回収された手袋は右手用で、手元にあるのは左手用だから無理」と八巻。
「じゃあ、盗んでよ!」と無茶を言う。
そんなの無理という八巻に、「このままだと私、何もしていないのに、殺人犯になる。だいたい左右を間違えたのは、あんたのミスじゃない!」と大声!……と、ここまで言って、言い過ぎたと気づき、「ごめん、八巻は親切で手伝ってくれているだけなのに」と謝る。
結局、手袋を入れ間違えたのは自分のミスだからと、朝一番でやってみると言う。「既に、手袋から資料が採取されていたら、どうにもなりません。その時は、本当にごめんなさい」と……八巻、本当にいい奴!
≪八神のヘマ≫
・手袋をすり替える際、右手用と左手用を間違える(上述)
・日高(身体は彩子)の鎌かけにあっさり引っかかる
「今まで卵焼きは薄味の出し巻きが好きだったんですよ。それがなんだか全然おいしいと思えなくなって……なんでだと思います?」
「味覚は身体に引っ張られるから、望月さんの好みになるっていうか…」
「やっぱり、そういうことなんですねぇ」(完全にバレた!)
・(日高が捨てた手袋が発見されて)
「望月さん、やばくないですか?これじゃ、日高が犯人になっちゃいますよ!」
「それのぉ、何がまずいんですかぁ?」
「だって……(ハッ!)」
完全にダメ押し。と言うか……日高、完全に八巻を弄んでいる(笑)
急展開!
彩子と八巻が電話で相談していたころ、帰途の日高(身体は彩子)は、今後どうしたものか思案。ふと陸橋の壁に目をやり、やや驚愕。
……赤の数字の「4」と大きくペイントされていた!
…………「そうですか……終わりじゃなかったんですか…」
しばらく数字を凝視した後、夜空(新月?)を見上げ、数字を背に歩き始める。
帰宅し、陸の「バイトが入った。帰りは朝になる」というメモ書きを見て、
「ラッキーですね、これは」とつぶやき、ペットボトルのミネラルウオーターを一気飲み。
その頃、陸は陸橋の数字を消していた。
翌朝、八巻は朝一番で忍び込もうとしたが、既に河原が到着していて(寝ていたが)、手袋を盗むことはできなかった。
しかし、手袋はバクテリアが分解してしまったのか、DNAは検出されなかった。(稀にあるケースらしい)
八巻は「日高がバクテリアを混入させたのでは」「危険要素を排除するため、手袋を見つけ出しておいて、危険因子をつぶしたのかも」と指摘するが、《そんなことはないだろう》という結論に。
ほっとした彩子と八巻だったが、彩子のもとに映像が送られてきた。
吊り下げられた人間(既に死亡?)の頭部をゴルフクラブで滅多打ちしていくシーンだった。
「これでももう、もう元に戻ろうが、戻るまいが、あなたは殺人犯。どっちでも同じになっちゃいましたね」
「あなたは私で、私はあなたです。どうかお忘れなく」
絶望感に打ちひしがれる彩子………………ドアホーンが鳴る
バイトから朝帰りの途中、出されたごみをチェックする陸。
ゴミの中から、血が付いた白い作業着が……
「これ、何なの?……彩子ちゃん…」……呆然とする陸。
「4」の謎
「4」を見て、日高は「終わりじゃなかったんですか」と呟いた。
《連続猟奇殺人が続く》という予告、あるいは、《連続猟奇殺人が続けろ》という命令と考えられる。
ただし、「3」ではなく、「4」。判明している殺人は2件。ということは、発覚していない殺人があるのか?
日高の余裕と思惑
八巻の手袋に関する考察は当たっている気がする。
余裕があったのは、手袋が発見されても、何とかできるという目算が立っていたからかもしれない。
余裕の理由はもう一つ考えられる。日高が入れ替わりを行えるとしたら、不味い状況に陥ったら、他の人間と入れ替わればいい。
ただし、超能力のように能動的に行えるのではなく、「“新月”、“奄美大島の石を所持”などの条件」プラス「何らかの行為」というモノ。
日高が一度入れ替わりを経験しているとしたら、今回の彩子との入れ替わりで、入れ替わりの法則が分かったのかもしれない。もちろん、日高の所持していた漫画や、探っていたと思われる伝説も関係がありそうだ。
あの映像を見ると、日高がシリアルキラーのようだが、殺人の事後処理を任されているだけかもしれない。あの映像がフェイクという可能性もある。
彩子たちと付かず離れずのような関係を保っているのは、「4」を書いた人物と対決するのに、彩子が利用できると考えているのかもしれない。
陸の周辺
・陸に「4」を消す依頼をしたのは誰なのか?
・深刻な顔をして「4」を消していた陸。単に、《こんな夜中に嫌だなあ》と思っていただけかもしれない。
しかし、作業をしている陸に、バイト仲間の湯浅(迫田孝也)が、「何やってんだ、お前」と声をかけていたので、仕事ではなく、個人的なつながりで命令されて消していたのかもしれない。かなり、追いつめられた表情で必死に消していたし。
・帰路の途中でゴミ袋に駆け寄り、中身をチェックするのは不自然。ただし、いつも彩子がちゃんと分別をしないので、チェックしただけのように思える。出てきた血の付いた防護服を見て、驚いていたし。
防護服を見つけた陸は、どう動くのだろうか?
【その他の疑問・感想など】
・科捜研で検査対象の手袋を盗むのは無茶なのでは?
・八巻君、実行できなくてよかったね。すり替えるのならまだしも、盗むのは大騒ぎになって、ICカードでの入室履歴で即ばれてしまうだろう
・(見かけ上)素人同然の彩子(心は日高)に鑑識や科捜研の手伝いをさせるのは、あり得ない
・《片手だけの手袋の画像サイトってあるの?》と思ったが、実際に片手袋研究家がいらっしゃって、『片手袋研究入門』という著書も出しているらしい
第1話、第2話、第3話
【ストーリー】番組サイトより
彩子(綾瀬はるか)と日高(高橋一生)の魂が入れ替わったことに八巻(溝端淳平)が気づいた。味方ができた日高<彩子>は、藁にもすがる思いで今後どうするかを八巻に相談する。
まず急がなければいけないのは、日高が捨てた革の手袋を河原(北村一輝)ら警察よりも先に手に入れることだ。もしも手袋から日高の指紋と被害者のDNAが検出されれば、自分が捕まってしまう。
そこで、警察が手袋を見つけた段階で、八巻がこっそり別の手袋とすり替える作戦を立てる。入れ替わってもなお日高を捕まえることを諦めない彩子。しかし、彩子<日高>はそんな日高<彩子>の考えなど見抜いていたようで…。
警察では、河原が拾得物の中から革手袋を集めていた。そして、集まった大量の手袋を鑑識部屋に持ち込むと、そこにはなぜか彩子<日高>の姿が。鑑識の新田(林泰文)を手伝いに来たというが、はたして真の狙いは…。
そんな中、「太陽と月の入れ替わり伝説」に出てくるシヤカナローという花を見つければ、自分も元に戻れるかもしれないと考えた日高<彩子>は、その伝説が言い伝えられている奄美大島へと渡る。そして、その奄美で日高に纏わる意外な足跡をつかむ。
脚本:森下佳子
演出:青山貴洋
…………2つの星があって、《シヤカナローの花が咲いた方が太陽に、咲かなかった方が月になる》という約束をした。
ところが、咲かなかった星が咲いた方の星から花を盗んでしまい、本当は太陽になるはずだった星が月に、月になるはずだった星が太陽になった。
2つの星の運命が入れ替わってしまった…………
日高が入れ替わりの伝説について話していたこと、奄美大島の半券を持っていたことから、上記の伝説にたどり着く彩子(身体は日高)と八巻。
《シヤカナローの花を手に入れれば、入れ替わって元に戻れるかもしれない》と考えるが、《日高が犯人である決定的な証拠となる日高の捨てた手袋が警察の手に入れば、(日高の身体の)彩子は逮捕されてしまう》という差し迫った問題がある。
《日高が捨てた手袋と同じ手袋を用意し、手袋が発見され警視庁に持ち込まれた時点ですり替える》という役目を八巻に押し付け、彩子は奄美大島へ行くことにする。
≪鋭い日高(身体は彩子)≫
・自分の捨てた手袋と別物だが、あのカーキ色は期間限定なので、かなりの偶然になる
・手袋を入れた袋のラベルには左と書かれていたのに、中に入っていたのは右用だった
《誰かがすり替えたのでは?誰かというのは彩子ではと考えるが、彩子がすり替えるのは不可能に近いので、内部に協力者がいるのでは?》と日高は考える。
そのことを彩子に告げ、反応を確かめる。八巻の態度がぎこちないことを考えあわせ、日高は確信する
【奄美大島サイド】
奄美大島の博物館で、実際にその伝説があることは確認できたが、館長らしき人はシヤカナローの花など詳しいことはほとんど知らない。それでも、展示物の写真が凶器の石とそっくりだったので、その石のありかを知ることができた。
その石のある海岸で彩子は既視感が湧き出る(彩子自身は《これ…どこかで?》と訝(いぶか)る程度。映像は初回冒頭シーンの彩子が佇むシーンと日高の身体の彩子が佇むシーンがオーバーラップされる)
凶器の石を思い浮かべながら海岸の石を拾い上げるが、地元民に「その石は持っていると呪われる」と忠告される。
呪われる石について考えながら脱衣して、彩子は旅館の浴場に入ろうとする……お約束通り、女湯で……
旅館の主人に聴取されるも一応、不問となった。そのロビーに、日高のスナップ写真が貼られており、当時、日高が緋美(あけび)集落を訪れたことを聞き出す。
”何もない所”というのは旅館の主人の言だが、緋美(あけび)集落は本当に何もないところだった。
一軒のうらぶれた廃屋があったが、中を窺おうとしたところで、様子を見に来た旅館の主人に声を掛けられ、中断。
シヤカナローの花について訊ねる。入れ替わり伝説の花ということは知っているらしいが、「“シヤカナロー”という言葉は聞いたことがない。自分は勝手に“サガリバナ”だと思っている」「夏にしか咲かない」と言う(生息地の言及はなかった)
【警視庁サイド】
新たな容疑者・後藤文弥(被害者の経営する店でアルバイト。前科あり)が浮上する中、カーキ色の手袋は発見されず、日高は捜査の本線から外される流れに。河原(北村一輝)はあきらめず、深夜、画像のチェックをしていた。
収集された手袋を調べる鑑識を手伝うなどしていた日高は、捜査の進展を冷静に見ていた。鑑識を手伝ったのは、自分が捨てた手袋を搾取するためかもしれないが、焦ったそぶりは全く見られず、余裕さえ感じられる。
手袋の捜索は行き詰ったかに思われたが、「片手袋ばかり集めたハッシュタグがあるから、インスタグラムを見てみたらどうか」という日高(身体は彩子)のアドバイスで、該当する手袋の画像が見つかる。
回収した手袋に付着した指紋と日高の指紋が一致し、日高の手袋と確定。その手袋から被害者のDNAが採取されるかどうかは、科捜研に回された。
そのことを聞いた彩子は、「科捜研に忍び込めば、すり替えることは可能だ」と言うが、「回収された手袋は右手用で、手元にあるのは左手用だから無理」と八巻。
「じゃあ、盗んでよ!」と無茶を言う。
そんなの無理という八巻に、「このままだと私、何もしていないのに、殺人犯になる。だいたい左右を間違えたのは、あんたのミスじゃない!」と大声!……と、ここまで言って、言い過ぎたと気づき、「ごめん、八巻は親切で手伝ってくれているだけなのに」と謝る。
結局、手袋を入れ間違えたのは自分のミスだからと、朝一番でやってみると言う。「既に、手袋から資料が採取されていたら、どうにもなりません。その時は、本当にごめんなさい」と……八巻、本当にいい奴!
≪八神のヘマ≫
・手袋をすり替える際、右手用と左手用を間違える(上述)
・日高(身体は彩子)の鎌かけにあっさり引っかかる
「今まで卵焼きは薄味の出し巻きが好きだったんですよ。それがなんだか全然おいしいと思えなくなって……なんでだと思います?」
「味覚は身体に引っ張られるから、望月さんの好みになるっていうか…」
「やっぱり、そういうことなんですねぇ」(完全にバレた!)
・(日高が捨てた手袋が発見されて)
「望月さん、やばくないですか?これじゃ、日高が犯人になっちゃいますよ!」
「それのぉ、何がまずいんですかぁ?」
「だって……(ハッ!)」
完全にダメ押し。と言うか……日高、完全に八巻を弄んでいる(笑)
急展開!
彩子と八巻が電話で相談していたころ、帰途の日高(身体は彩子)は、今後どうしたものか思案。ふと陸橋の壁に目をやり、やや驚愕。
……赤の数字の「4」と大きくペイントされていた!
…………「そうですか……終わりじゃなかったんですか…」
しばらく数字を凝視した後、夜空(新月?)を見上げ、数字を背に歩き始める。
帰宅し、陸の「バイトが入った。帰りは朝になる」というメモ書きを見て、
「ラッキーですね、これは」とつぶやき、ペットボトルのミネラルウオーターを一気飲み。
その頃、陸は陸橋の数字を消していた。
翌朝、八巻は朝一番で忍び込もうとしたが、既に河原が到着していて(寝ていたが)、手袋を盗むことはできなかった。
しかし、手袋はバクテリアが分解してしまったのか、DNAは検出されなかった。(稀にあるケースらしい)
八巻は「日高がバクテリアを混入させたのでは」「危険要素を排除するため、手袋を見つけ出しておいて、危険因子をつぶしたのかも」と指摘するが、《そんなことはないだろう》という結論に。
ほっとした彩子と八巻だったが、彩子のもとに映像が送られてきた。
吊り下げられた人間(既に死亡?)の頭部をゴルフクラブで滅多打ちしていくシーンだった。
「これでももう、もう元に戻ろうが、戻るまいが、あなたは殺人犯。どっちでも同じになっちゃいましたね」
「あなたは私で、私はあなたです。どうかお忘れなく」
絶望感に打ちひしがれる彩子………………ドアホーンが鳴る
バイトから朝帰りの途中、出されたごみをチェックする陸。
ゴミの中から、血が付いた白い作業着が……
「これ、何なの?……彩子ちゃん…」……呆然とする陸。
「4」の謎
「4」を見て、日高は「終わりじゃなかったんですか」と呟いた。
《連続猟奇殺人が続く》という予告、あるいは、《連続猟奇殺人が続けろ》という命令と考えられる。
ただし、「3」ではなく、「4」。判明している殺人は2件。ということは、発覚していない殺人があるのか?
日高の余裕と思惑
八巻の手袋に関する考察は当たっている気がする。
余裕があったのは、手袋が発見されても、何とかできるという目算が立っていたからかもしれない。
余裕の理由はもう一つ考えられる。日高が入れ替わりを行えるとしたら、不味い状況に陥ったら、他の人間と入れ替わればいい。
ただし、超能力のように能動的に行えるのではなく、「“新月”、“奄美大島の石を所持”などの条件」プラス「何らかの行為」というモノ。
日高が一度入れ替わりを経験しているとしたら、今回の彩子との入れ替わりで、入れ替わりの法則が分かったのかもしれない。もちろん、日高の所持していた漫画や、探っていたと思われる伝説も関係がありそうだ。
あの映像を見ると、日高がシリアルキラーのようだが、殺人の事後処理を任されているだけかもしれない。あの映像がフェイクという可能性もある。
彩子たちと付かず離れずのような関係を保っているのは、「4」を書いた人物と対決するのに、彩子が利用できると考えているのかもしれない。
陸の周辺
・陸に「4」を消す依頼をしたのは誰なのか?
・深刻な顔をして「4」を消していた陸。単に、《こんな夜中に嫌だなあ》と思っていただけかもしれない。
しかし、作業をしている陸に、バイト仲間の湯浅(迫田孝也)が、「何やってんだ、お前」と声をかけていたので、仕事ではなく、個人的なつながりで命令されて消していたのかもしれない。かなり、追いつめられた表情で必死に消していたし。
・帰路の途中でゴミ袋に駆け寄り、中身をチェックするのは不自然。ただし、いつも彩子がちゃんと分別をしないので、チェックしただけのように思える。出てきた血の付いた防護服を見て、驚いていたし。
防護服を見つけた陸は、どう動くのだろうか?
【その他の疑問・感想など】
・科捜研で検査対象の手袋を盗むのは無茶なのでは?
・八巻君、実行できなくてよかったね。すり替えるのならまだしも、盗むのは大騒ぎになって、ICカードでの入室履歴で即ばれてしまうだろう
・(見かけ上)素人同然の彩子(心は日高)に鑑識や科捜研の手伝いをさせるのは、あり得ない
・《片手だけの手袋の画像サイトってあるの?》と思ったが、実際に片手袋研究家がいらっしゃって、『片手袋研究入門』という著書も出しているらしい
第1話、第2話、第3話
【ストーリー】番組サイトより
彩子(綾瀬はるか)と日高(高橋一生)の魂が入れ替わったことに八巻(溝端淳平)が気づいた。味方ができた日高<彩子>は、藁にもすがる思いで今後どうするかを八巻に相談する。
まず急がなければいけないのは、日高が捨てた革の手袋を河原(北村一輝)ら警察よりも先に手に入れることだ。もしも手袋から日高の指紋と被害者のDNAが検出されれば、自分が捕まってしまう。
そこで、警察が手袋を見つけた段階で、八巻がこっそり別の手袋とすり替える作戦を立てる。入れ替わってもなお日高を捕まえることを諦めない彩子。しかし、彩子<日高>はそんな日高<彩子>の考えなど見抜いていたようで…。
警察では、河原が拾得物の中から革手袋を集めていた。そして、集まった大量の手袋を鑑識部屋に持ち込むと、そこにはなぜか彩子<日高>の姿が。鑑識の新田(林泰文)を手伝いに来たというが、はたして真の狙いは…。
そんな中、「太陽と月の入れ替わり伝説」に出てくるシヤカナローという花を見つければ、自分も元に戻れるかもしれないと考えた日高<彩子>は、その伝説が言い伝えられている奄美大島へと渡る。そして、その奄美で日高に纏わる意外な足跡をつかむ。
脚本:森下佳子
演出:青山貴洋
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