英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

2022棋王戦 藤井五冠、敗者復活戦に回る

2022-11-04 10:56:15 | 将棋
 昨日の棋王位挑戦者決定トーナメン(以降「本戦」と表記)準決勝・佐藤天九段-藤井五冠戦が行われ、佐藤天九段が勝利し、決勝に進んだ。藤井五冠は敗者復活戦(以降「敗者戦」と表記)に回ることとなった

 終盤の入り口辺りで、馬で両金取りを掛けられた手に対し、お好きな方をお取りください》と危険地帯から遠ざけた手が『両取り受けるべからず』のお手本のような手で、佐藤天九段が苦しいながらも踏みとどまった一手だった。
 遊び駒に対する両取りなら、格言を実行しやすいのだが、両取りを掛けられた2枚の金はどちらもそれなりに働いていて、取られると痛い状況だった。でも、冷静に考えると、2枚の金を両方助けることは不可能だったので、《取られるのは1枚だけ》と考え、玉を早逃げするのが最善だった。理屈を考えれば当然の選択と言えるのだが、私だったら実践できるだろうか……
 もう一つ印象に残ったのは、後手・藤井陣の飛車に対して、8三、8四と二枚の桂を連打した手。序盤なら有り得るが、終盤だと二枚の桂を投入して、飛車を攻めるのは効率が悪い(駒を打つのに1手、取るのに1手かかる)。
 推測だが、この桂の連打で、藤井五冠の平衡感覚が狂ったのではないだろうか?

 敗れた藤井五冠は、敗者戦に回ることとなった。挑戦権を獲得するには、敗者戦準決勝、敗者戦決勝に連勝し、本戦決勝勝者との挑戦者決定二番勝負で2連勝しなければならない。(本戦決勝勝者は1勝でよい)
 先日、本戦準決勝前での藤井五冠の挑戦権獲得の確率を77.824%と算出したが、現段階では上記のように4連勝しなければならなくなった。

藤井五冠の勝率を8割と仮定すると
 0.8×0.8×0.8×0.8=0.4096 約41% 4連勝するのはなかなか困難なはずだが、藤井五冠の場合は40%を超える……どういう事なんだ!と思ってしまう。
 でも、実際、タイトル戦7番勝負で、初戦を落としたあと4連勝というパターンが多い……


 羽生ファンの私は、できれば藤井五冠に当たらずに、挑戦権を獲得してほしいと思っている。なので、少しチャンスが大きくなったと……
 と言っても、伊藤匠五段(初手合わせ)、佐藤天彦九段(過去の対戦成績は羽生九段の10勝14敗、直近10局は4勝6敗)に連勝するのは、かなり大変ではある。
 でも、本来の強さを発揮すれば、連勝も可能。
 さらに、藤井五冠が挑戦者決定戦に進出してこないことに期待してしまう。
 その確率は…1-0.8×0.8×0.8=0.488(これで合っているのかな?)の48.8%

 王将位への挑戦もかなり期待できる状況だが、タイトル保持者は藤井五冠。
 現・棋王位は渡辺名人。
 藤井五冠相手に、7局のうち4勝するというビジョンが浮かんでこない。

 ぜひ、棋王戦も頑張っていただきたい。

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