今回のストーリーのミソは
『他殺に見せかける足跡トリック』 と
『遺体のヨガポーズの真相』…………………しかし、
それらに拘るあまり、被害者・マヤ(実は自 殺)の心理や行動が意味不明、理解不能なものになってしまった。
まず、2つのミソを説明するのが順序かな。(下の方にある「ストーリー(あらすじ)」も参照してください)
『他殺に見せかける足跡トリック』
一見、自 殺に思われた現場の状況だったが、ヨガマットまでのマヤの足紋がないことから他殺の線が浮上した。
真相は、マヤが足カバーをして猫を抱っこしてマットまで行き、その足カバーを猫の首に巻きつけ首輪に見せかけて放した。だから、マヤの足紋が残っておらず、猫の足跡もマットから去っていくモノしか残っていなかった。
『遺体のヨガポーズの真相』
マヤが取ったヨガのポーズは「サザンクロスのポーズ」だった。サザンクロスのポーズは腕を真横に伸ばし指を伸ばすもので、指し示すポーズにもなっており、その先には藤堂(婚約者・共同経営者)の写真があった。
さらに、親友・蘭子へのメッセージでもあった。部屋を暗くしてスライド?を上映すると、夜景が浮かび上がり南十字星が見え、その南十字星のある位置の額縁の裏に、蘭子への遺書が張り付けられていた。
遺書には死の真相(自分に対する藤堂の殺意や殺人計画、それに対抗する自分の決意、蘭子への謝罪や友情の気持ち)が書かれていた。サザンクロスのポーズの意味を知る蘭子だけにだけ判るメッセージ(ポーズ)だった。(実際には、遺体を発見した藤堂によって、「Aのポーズ」に変えられてしまった)
確かに、≪おお、そうだったのか≫という真相だったが、
これらに話を帰結するため、相当に無理が生じている。
1.マヤの行為の不合理さ
藤堂に殺されたように偽装しても、警察がそう判断し逮捕、更に刑が確定する保証はない。
自ら命を絶つという行為は、結果的に藤堂が殺人の罪を犯すの防いだことになり、それなら、素直に殺された方が、ヨガスタジオが藤堂のモノにならない可能性が高い。(藤堂に自分を殺す動機があるという根拠などを第三者に託しておけばよい)
2.マヤの決断の不可解さ
親友を裏切ってまでも、ホットヨガの第一人者にのし上がったマヤが、婚約者に裏切られ、スタジオと命を狙われていることに絶望し、自ら命を断とうとするのだろうか?
たとえヨガスタジオを藤堂に奪われたとしても、マヤは悪事を働いていないし、実力も第一人者の地位がある。いくらでも、やり直せるはずで、死を選ぶほど追い込まれてはいない。心身とも充実させるヨガを行っていて、マイナス思考に行きつくのはおかしい。
それに、虫がいいけれど、蘭子に謝って相談するのが最善だろう。
「藤堂の悪事を告発しようとする執念、生きることに向けてほしかったねえ」
と猪狩(伊東四朗)が事件後に呟いていたが、この一言で、話の不都合点をチャラにしてしまうのはどうかと思う。
3.遺書の隠し場所
マヤが知恵を絞った隠し場所だが、現場検証で見つかってしまう可能性も低くはない。
藤堂に見つけられないための工夫だが、当日の日中にでも蘭子へ封書で送れば良いのでは?
4.「Aのポーズ」って…
「Aのポーズ」って誰でも考えそうだし、既に既存していそう。
ネーミングもそのまんまだし(笑)(「英のポーズ」なら良いかも)
【ストーリー】番組サイトより
若い女性に人気のヨガスタジオで、花形インストラクター・マヤ(白羽ゆり)の、奇妙な恰好をした遺体が見つかった。マヤが開発した「Aのポーズ」だという。自信作のポーズをとっての自殺かと思われたが、ベテラン鑑識課員・猪狩(伊東四朗)がヨガマットまでの足紋がないことを指摘、他殺の線も浮上する。
青柳(吹越満)と矢沢(田口浩正)は、Aのポーズはマヤが親友だった蘭子(佐藤康恵)の開発したものを盗んだものだと聞きこんだ。蘭子は事件の夜にスタジオの外で目撃されていたが、その日の昼間にマヤから電話をもらい、唐突に思い出話をされて気になったからだとか。いかにも言い訳じみている…。怨恨による蘭子の犯行なのか?
マヤの婚約者であり、共同経営者でもある藤堂には、事件当日のアリバイがあった。だが、志保(羽田美智子)と村瀬(津田寛治)の捜査で、藤堂はギャンブルで多額の借金を抱えていたことがわかる。マヤはこの男に殺されたのか?
倫太郎(渡瀬恒彦)は、猪狩や直樹(井ノ原快彦)とスタジオを調べている最中、飾られていたメダルが1つ足りないことに気づいた。蘭子によると、マヤがはじめてもらった思い出の品らしい。
その後、監察医の真澄(原沙知絵)がマヤの遺体から不可思議な点を発見、猪狩も現場で“あるはずのない跡”を発見する。被害者が遺したヨガのポーズ、そして現場に残された“あるはずのない跡”から浮かび上がる、事件の真相とは?
ゲスト
猪狩哲治 … 伊東四朗
姫川マヤ … 白羽ゆり
鳩山蘭子 … 佐藤康恵
脚本:深沢正樹
監督:長谷川康
『他殺に見せかける足跡トリック』 と
『遺体のヨガポーズの真相』…………………しかし、
それらに拘るあまり、被害者・マヤ(実は自 殺)の心理や行動が意味不明、理解不能なものになってしまった。
まず、2つのミソを説明するのが順序かな。(下の方にある「ストーリー(あらすじ)」も参照してください)
『他殺に見せかける足跡トリック』
一見、自 殺に思われた現場の状況だったが、ヨガマットまでのマヤの足紋がないことから他殺の線が浮上した。
真相は、マヤが足カバーをして猫を抱っこしてマットまで行き、その足カバーを猫の首に巻きつけ首輪に見せかけて放した。だから、マヤの足紋が残っておらず、猫の足跡もマットから去っていくモノしか残っていなかった。
『遺体のヨガポーズの真相』
マヤが取ったヨガのポーズは「サザンクロスのポーズ」だった。サザンクロスのポーズは腕を真横に伸ばし指を伸ばすもので、指し示すポーズにもなっており、その先には藤堂(婚約者・共同経営者)の写真があった。
さらに、親友・蘭子へのメッセージでもあった。部屋を暗くしてスライド?を上映すると、夜景が浮かび上がり南十字星が見え、その南十字星のある位置の額縁の裏に、蘭子への遺書が張り付けられていた。
遺書には死の真相(自分に対する藤堂の殺意や殺人計画、それに対抗する自分の決意、蘭子への謝罪や友情の気持ち)が書かれていた。サザンクロスのポーズの意味を知る蘭子だけにだけ判るメッセージ(ポーズ)だった。(実際には、遺体を発見した藤堂によって、「Aのポーズ」に変えられてしまった)
確かに、≪おお、そうだったのか≫という真相だったが、
これらに話を帰結するため、相当に無理が生じている。
1.マヤの行為の不合理さ
藤堂に殺されたように偽装しても、警察がそう判断し逮捕、更に刑が確定する保証はない。
自ら命を絶つという行為は、結果的に藤堂が殺人の罪を犯すの防いだことになり、それなら、素直に殺された方が、ヨガスタジオが藤堂のモノにならない可能性が高い。(藤堂に自分を殺す動機があるという根拠などを第三者に託しておけばよい)
2.マヤの決断の不可解さ
親友を裏切ってまでも、ホットヨガの第一人者にのし上がったマヤが、婚約者に裏切られ、スタジオと命を狙われていることに絶望し、自ら命を断とうとするのだろうか?
たとえヨガスタジオを藤堂に奪われたとしても、マヤは悪事を働いていないし、実力も第一人者の地位がある。いくらでも、やり直せるはずで、死を選ぶほど追い込まれてはいない。心身とも充実させるヨガを行っていて、マイナス思考に行きつくのはおかしい。
それに、虫がいいけれど、蘭子に謝って相談するのが最善だろう。
「藤堂の悪事を告発しようとする執念、生きることに向けてほしかったねえ」
と猪狩(伊東四朗)が事件後に呟いていたが、この一言で、話の不都合点をチャラにしてしまうのはどうかと思う。
3.遺書の隠し場所
マヤが知恵を絞った隠し場所だが、現場検証で見つかってしまう可能性も低くはない。
藤堂に見つけられないための工夫だが、当日の日中にでも蘭子へ封書で送れば良いのでは?
4.「Aのポーズ」って…
「Aのポーズ」って誰でも考えそうだし、既に既存していそう。
ネーミングもそのまんまだし(笑)(「英のポーズ」なら良いかも)
【ストーリー】番組サイトより
若い女性に人気のヨガスタジオで、花形インストラクター・マヤ(白羽ゆり)の、奇妙な恰好をした遺体が見つかった。マヤが開発した「Aのポーズ」だという。自信作のポーズをとっての自殺かと思われたが、ベテラン鑑識課員・猪狩(伊東四朗)がヨガマットまでの足紋がないことを指摘、他殺の線も浮上する。
青柳(吹越満)と矢沢(田口浩正)は、Aのポーズはマヤが親友だった蘭子(佐藤康恵)の開発したものを盗んだものだと聞きこんだ。蘭子は事件の夜にスタジオの外で目撃されていたが、その日の昼間にマヤから電話をもらい、唐突に思い出話をされて気になったからだとか。いかにも言い訳じみている…。怨恨による蘭子の犯行なのか?
マヤの婚約者であり、共同経営者でもある藤堂には、事件当日のアリバイがあった。だが、志保(羽田美智子)と村瀬(津田寛治)の捜査で、藤堂はギャンブルで多額の借金を抱えていたことがわかる。マヤはこの男に殺されたのか?
倫太郎(渡瀬恒彦)は、猪狩や直樹(井ノ原快彦)とスタジオを調べている最中、飾られていたメダルが1つ足りないことに気づいた。蘭子によると、マヤがはじめてもらった思い出の品らしい。
その後、監察医の真澄(原沙知絵)がマヤの遺体から不可思議な点を発見、猪狩も現場で“あるはずのない跡”を発見する。被害者が遺したヨガのポーズ、そして現場に残された“あるはずのない跡”から浮かび上がる、事件の真相とは?
ゲスト
猪狩哲治 … 伊東四朗
姫川マヤ … 白羽ゆり
鳩山蘭子 … 佐藤康恵
脚本:深沢正樹
監督:長谷川康
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