……輿水氏ではなかった。
輿水氏独特の勿体ぶる展開で、終わってみると内容の薄い内容……ではなかった。
しかし、山中でのゆるゆるの逃走は、輿水氏を思わせるモノだったので、氏の可能性も捨てきれなかった。(実際は神森万里江氏)
大まかな流れとしては、
右京たちが美和子の知り合いの弁護士・阿佐子から「消息不明の婚約者を探し出してほしい」と依頼され、彼が取材していた過去のテロを起こした疑惑がある宗教団体を、右京たち(阿佐子も同行)がその宗教団体を調査することになった。
その中で、宗教団体の信者・平井翔が1年前、教団批判の評論家を狙って爆破テロを実行し、警察に追い詰められ、ビルから落下して死亡(自殺)。その犯人・平井翔の兄・平井蓮が、今回、住居二階から転落死(他殺)。兄も弟死亡の後、信者になったらしく、爆弾テロの準備をしていた。
捜査一課も、転落死は他殺であることを突き止め、殺人事件として捜査しようとしたが、公安が捜査を引継ぎすることとなった(横取り)。
教団に潜入調査した特命一行は、婚約者が偽名を使って入団、調査していたことを突き止める(その後、山中など逃走)
帰京後、平井蓮の部屋を捜索中、内閣調査室の青木と鉢合わせ、情報を共有(←ほぼ奪取)。
阿佐子の婚約者は、3つの名を使って調査(捜査)していたらしいことを知り、右京は彼の正体が公安の捜査員であると推理。
そんな中、教団を探らせていた美彌子が教団信者に撃たれる……
★今後の展開へのポイント
①副総監:衣笠、公安部・部長:御法川、内閣情報調査室・内閣情報官;社美彌子の関係、思惑
・美彌子は爆破事件当時から教団をマークしており、今回の平井蓮転落死の捜査を公安部が担当(横取り)したことを機に、再調査をする
美彌子の調査目的は《衣笠と公安部(御法川)との癒着》なのか《公安部の怪しい動き》なのか?
・衣笠は、御法川に内調の都が動いていることを教える。邪魔な存在であるという所見も述べる。その後、美彌子が教団信者に撃たれる。
実行犯は教団だが、指示したのは?
②平井蓮を殺害した犯人は?
・今のところ、阿佐子の婚約者の牧村(←仮名)の容疑が強いが、後処理をしただけとも考えられる
・他の容疑者
1年前の爆破事件のレストラン店主……妻が爆破で死亡
同じく被害者の客……恋人を待っていた。その恋人の可能性もある
同じく被害者の風間教授……教団を激しく批判。爆破のターゲット
公安の誰か……教団と公安と持ちつ持たれつの関係があったかも。その関連で、平井蓮を殺害する必要があった
③公安捜査員(←推定)・牧村(←仮名)の真意は?
・阿佐子の写真を所持し、じっと見つめていた。(阿佐子への愛)
・教団に潜入していたようだが、右京たちの動きで潜入がバレている可能性が強い。
その状況下で、何やら重大任務を与えられたよう。その任務の内容は、牧村の真意は?
★細かい疑問
わざわざ転落死させたこと……転落させたのは《人目について、事件を早く発覚させたかった》から(通常は、部屋の中で刺したり、首を絞めたりする。発覚はなるべく遅らせたい)
《薬品などのすべての指紋を拭き取ったのは、テロ計画を知っていたから》という推理も併せて、上記の推測を導き出した
おそらく、右京の推理は正しい。しかし、《転落死は事故や自殺に見せかける場合》もある。ただし、今回は引きずった跡を残しているので、偽装工作の可能性は低い
★どうでもよい疑問、ツッコミ
・大事な信者のデータを保管している部屋に、鍵を掛けないのは不用心すぎる。不自然。
・保管部屋からどうやって脱出したのだろう?
・そもそも、あの扉の存在意義は?用途は?
・PC、ネット関連の作業は大得意だが、現場での捜査はポンコツな青木をなぜ向かわせたのか?
・阿佐子が全く弁護士に見えない。所作や行動も
・脱出後、あの民家に一泊する必要があったのか?
《美和子スペシャル》……シリーズ初っ端から、ストレートジャブ!(ジャブは相手の動きを牽制する素早いが軽いパンチだが、ジャブでありながら、威力充分なジャブを“ストレートジャブ”と呼んだと思う)
【ストーリー】番組サイトより
婚約者の男が行方不明に
事件の背後には危険な宗教団体が!?
ある夜、杉下右京(水谷豊)は小手鞠(森口瑤子)と共に、亀山薫(寺脇康文)と美和子(鈴木砂羽)のマンションを訪れる。料理教室に通い始めた美和子が、腕前を披露したいと招待したのだ。もう一人、招かれていたのは、料理教室で知り合った上原阿佐子(栗山千明)という女性。阿佐子は、その食事会のさなか、“和製ホームズ”と紹介された右京に、行方不明になっている婚約者・牧村克実(市川知宏)の捜索を頼む。
いっぽう、伊丹憲一(川原和久)たち捜査一課は、男性が自宅マンションから転落死した事件を捜査。男性は、『微笑みの楽園』という宗教団体の信奉者で、何者かに突き落とされた可能性が浮上していた。
翌日、右京と薫は、阿佐子をともなって牧村の捜索を開始。しかし、フリーの記者だという彼の仕事先では、口裏を合わせたかのように「そんな人は知らない」と突っぱねられてしまう。不審を抱いた右京たち一行は、手掛かりを求めて、彼が出入りしていたと思われるレストランを訪問。その店は1年前、『微笑みの楽園』の信奉者が起こした爆弾テロの被害を受けていた。
同じ頃、転落死事件を調べていた伊丹たちは、被害者の男性が、10年前に警察や政治家を狙った大規模なテロ事件を起こした男の兄であることを突き止めていた。
女性の婚約者は、なぜ姿を消したのか?
繋がっていく10年前のテロ事件と1年前の爆弾テロ
背後に見え隠れする怪しい宗教団体との関係は!?
右京と薫が命懸けの危険な捜査に乗り出す
ゲスト:栗山千明 市川知宏 田中美央 俊藤光利 伊東孝明
脚本:神森万里江
監督:橋本一
輿水氏独特の勿体ぶる展開で、終わってみると内容の薄い内容……ではなかった。
しかし、山中でのゆるゆるの逃走は、輿水氏を思わせるモノだったので、氏の可能性も捨てきれなかった。(実際は神森万里江氏)
大まかな流れとしては、
右京たちが美和子の知り合いの弁護士・阿佐子から「消息不明の婚約者を探し出してほしい」と依頼され、彼が取材していた過去のテロを起こした疑惑がある宗教団体を、右京たち(阿佐子も同行)がその宗教団体を調査することになった。
その中で、宗教団体の信者・平井翔が1年前、教団批判の評論家を狙って爆破テロを実行し、警察に追い詰められ、ビルから落下して死亡(自殺)。その犯人・平井翔の兄・平井蓮が、今回、住居二階から転落死(他殺)。兄も弟死亡の後、信者になったらしく、爆弾テロの準備をしていた。
捜査一課も、転落死は他殺であることを突き止め、殺人事件として捜査しようとしたが、公安が捜査を引継ぎすることとなった(横取り)。
教団に潜入調査した特命一行は、婚約者が偽名を使って入団、調査していたことを突き止める(その後、山中など逃走)
帰京後、平井蓮の部屋を捜索中、内閣調査室の青木と鉢合わせ、情報を共有(←ほぼ奪取)。
阿佐子の婚約者は、3つの名を使って調査(捜査)していたらしいことを知り、右京は彼の正体が公安の捜査員であると推理。
そんな中、教団を探らせていた美彌子が教団信者に撃たれる……
★今後の展開へのポイント
①副総監:衣笠、公安部・部長:御法川、内閣情報調査室・内閣情報官;社美彌子の関係、思惑
・美彌子は爆破事件当時から教団をマークしており、今回の平井蓮転落死の捜査を公安部が担当(横取り)したことを機に、再調査をする
美彌子の調査目的は《衣笠と公安部(御法川)との癒着》なのか《公安部の怪しい動き》なのか?
・衣笠は、御法川に内調の都が動いていることを教える。邪魔な存在であるという所見も述べる。その後、美彌子が教団信者に撃たれる。
実行犯は教団だが、指示したのは?
②平井蓮を殺害した犯人は?
・今のところ、阿佐子の婚約者の牧村(←仮名)の容疑が強いが、後処理をしただけとも考えられる
・他の容疑者
1年前の爆破事件のレストラン店主……妻が爆破で死亡
同じく被害者の客……恋人を待っていた。その恋人の可能性もある
同じく被害者の風間教授……教団を激しく批判。爆破のターゲット
公安の誰か……教団と公安と持ちつ持たれつの関係があったかも。その関連で、平井蓮を殺害する必要があった
③公安捜査員(←推定)・牧村(←仮名)の真意は?
・阿佐子の写真を所持し、じっと見つめていた。(阿佐子への愛)
・教団に潜入していたようだが、右京たちの動きで潜入がバレている可能性が強い。
その状況下で、何やら重大任務を与えられたよう。その任務の内容は、牧村の真意は?
★細かい疑問
わざわざ転落死させたこと……転落させたのは《人目について、事件を早く発覚させたかった》から(通常は、部屋の中で刺したり、首を絞めたりする。発覚はなるべく遅らせたい)
《薬品などのすべての指紋を拭き取ったのは、テロ計画を知っていたから》という推理も併せて、上記の推測を導き出した
おそらく、右京の推理は正しい。しかし、《転落死は事故や自殺に見せかける場合》もある。ただし、今回は引きずった跡を残しているので、偽装工作の可能性は低い
★どうでもよい疑問、ツッコミ
・大事な信者のデータを保管している部屋に、鍵を掛けないのは不用心すぎる。不自然。
・保管部屋からどうやって脱出したのだろう?
・そもそも、あの扉の存在意義は?用途は?
・PC、ネット関連の作業は大得意だが、現場での捜査はポンコツな青木をなぜ向かわせたのか?
・阿佐子が全く弁護士に見えない。所作や行動も
・脱出後、あの民家に一泊する必要があったのか?
《美和子スペシャル》……シリーズ初っ端から、ストレートジャブ!(ジャブは相手の動きを牽制する素早いが軽いパンチだが、ジャブでありながら、威力充分なジャブを“ストレートジャブ”と呼んだと思う)
【ストーリー】番組サイトより
婚約者の男が行方不明に
事件の背後には危険な宗教団体が!?
ある夜、杉下右京(水谷豊)は小手鞠(森口瑤子)と共に、亀山薫(寺脇康文)と美和子(鈴木砂羽)のマンションを訪れる。料理教室に通い始めた美和子が、腕前を披露したいと招待したのだ。もう一人、招かれていたのは、料理教室で知り合った上原阿佐子(栗山千明)という女性。阿佐子は、その食事会のさなか、“和製ホームズ”と紹介された右京に、行方不明になっている婚約者・牧村克実(市川知宏)の捜索を頼む。
いっぽう、伊丹憲一(川原和久)たち捜査一課は、男性が自宅マンションから転落死した事件を捜査。男性は、『微笑みの楽園』という宗教団体の信奉者で、何者かに突き落とされた可能性が浮上していた。
翌日、右京と薫は、阿佐子をともなって牧村の捜索を開始。しかし、フリーの記者だという彼の仕事先では、口裏を合わせたかのように「そんな人は知らない」と突っぱねられてしまう。不審を抱いた右京たち一行は、手掛かりを求めて、彼が出入りしていたと思われるレストランを訪問。その店は1年前、『微笑みの楽園』の信奉者が起こした爆弾テロの被害を受けていた。
同じ頃、転落死事件を調べていた伊丹たちは、被害者の男性が、10年前に警察や政治家を狙った大規模なテロ事件を起こした男の兄であることを突き止めていた。
女性の婚約者は、なぜ姿を消したのか?
繋がっていく10年前のテロ事件と1年前の爆弾テロ
背後に見え隠れする怪しい宗教団体との関係は!?
右京と薫が命懸けの危険な捜査に乗り出す
ゲスト:栗山千明 市川知宏 田中美央 俊藤光利 伊東孝明
脚本:神森万里江
監督:橋本一
久々の『相棒』のレビューで、marumoriからコメントを頂いているのを見て、少し緊張しました。(私が)変なことを書いていなかったのかと。
テンポは、いつもの初回より良かったですよね。
あの扉の用途ですが、記事を書いている時、一つだけ思いつきました。
倉庫として使われていて、建物内を通って搬入、搬出するより、外からリフトなどを使って直接出し入れする方が利便性がある場合です。ただし、今回は書類保管庫として利用しているので、やはり、不可解です。
美和子スペシャルですが、
「呼びつけられて、これ(この味)かよ」と突っ込みたくなります。
シーズン22、いよいよ始まりましたね。レギュラー陣の高齢化が進み(亀山役の寺脇康文氏でさえ61歳)、心配していましたが、無事放映されると知ったときはやはりうれしかったです。
初回スペシャル、珍しく輿水氏の脚本ではありませんでした。そのせいか、例年の初回スペシャルに比べると、テンポがよかったような気がしました。
突っ込みどころについては、詳細に触れてくださっているため、私から付け加えることはないのですが、保管部屋のドアについては私も存在意義が不明です。そもそも危険極まりないですし。(「太陽にほえろ!」で似たようなドアを見た記憶があるのですが、どのエピソードかは失念。)
シン・美和子スペシャルについては、ビジュアルは素晴らしかったですが、肝心の味のほうは…。