享は、3年間、右京の何を見ていたのか?
享のこれまでの行動をまったく無にする……無にするどころか、どぶに捨てる(マイナスにする)今回の顛末だった。
ダークナイトの犯行の動機も、享の心境も、理解不能。
ダークナイトとして犯行を重ねる傍ら、右京の相棒として捜査をしていた享……ドラマとして崩壊している。
・いきなり示されるダークナイトの存在(犯行)
・右京もその犯行を熟知、興味を持っていたが、今回に至るまで捜査を行っていない
・悦子も今話になるまで、気づいていなかったのか?
やたらダークナイトに関心を持っていたが、報道画面のダークナイトの歩く姿で気がついたようだった。
意味不明の峯秋
・運不運、宿命……
「本人には変えられようがないモノ(運)。
それによって、この世の中、勝負が決する。
勝つ者が勝つべくして勝ち、負ける者は負けるべくして負けている」
……この訓示が、今回の話とどう関係があるのだろうか?
・「結果的に右京が享をダークナイトに追いやった」
「君は自分が思っている以上に“危険な人物”かもしれないよ」
……八つ当たりもいいところだ。まさに「言いがかり」だ
都議会議員の撲殺が模倣犯であるという推理と逮捕以後は、ダークナイトの正体が明かされていたので、模倣犯のイラつく態度や享の凶行の心理などが、ダラダラ見せられるだけ。観終った後も、上述したように納得できないことだらけ。
この3シーズン、質の低下が顕著だったが、この最終回の最低さに、
「この3シーズンを抹消してほしい」と叫びたくなった。
芹沢「馬鹿野郎だな、あいつ」
伊丹「ああ、確かに馬鹿野郎だ」
角田「馬鹿野郎か」
米沢「馬鹿野郎ですな」
…………馬鹿野郎だ
【ストーリー】番組関連記事より
「ダークナイト」と呼ばれる人物が世間を騒がせていた。ここ2年半の間に暴力団をはじめとする社会的に話題となった事件の犯罪者たちを次々に独自の正義感で制裁する人物だ。殺すには至らないがそれなりの重傷を負わせ、闇のヒーローとして世間から喝采を浴びていた。右京はダークナイトを「間違った正義」だとして好感をもてない様子でいた。
ある日、都議会議員の辻堂匡臣(岡崎宏)が殺害される事件が発生。鑑識課の米沢(六角精児)の話によると、殺された辻堂の死因は行き過ぎた暴行による内臓破裂だった。現場の警備員の目撃証言から、逃走犯の独特の服装からこの事件はダークナイトの犯行と思われた。
「とうとうダークナイトが人を殺した」という捜査一課の伊丹(川原和久)や芹沢(山中崇史)らの見解に対し、今回の殺人事件はダークナイトの模倣犯の仕業だと主張する享。これまでのダークナイトの犯行が、最初の一撃で急所を捉え、ほどほどに痛めつけるというものであったのに対し、今回は執拗(しつよう)に殴る蹴るという行き過ぎた暴行の末、殺してしまったことから、人間を殴り慣れていない人物、つまりは別人ではないかと推測されるからだ。
過剰な暴行で、恐らく本当の犯人自身も負傷していると推理した右京と享は、都内の医療機関を調べあげ、種村和真(瀧川英次)という人物にたどりつく。翌日、訪ねて行った特命係ふたりに種村は自分こそがダークナイトだと告白する。種村の自宅からダークナイトの服装が押収され、種村が自身こそがダークナイトであることを認めているにもかかわらず、納得のいかない享は、種村はやはり模倣犯ではないかと主張。それを証明するために独自に調査を始める。時おなじくしてその頃、身柄を拘束されていた種村が地検の支部から逃走。右京は種村の行方を追うが、その種村が何者かに襲われ、緊急病院に搬送される。
ゲスト:鈴木裕樹、瀧川英次
脚本:輿水泰弘
監督:和泉聖治
享のこれまでの行動をまったく無にする……無にするどころか、どぶに捨てる(マイナスにする)今回の顛末だった。
ダークナイトの犯行の動機も、享の心境も、理解不能。
ダークナイトとして犯行を重ねる傍ら、右京の相棒として捜査をしていた享……ドラマとして崩壊している。
・いきなり示されるダークナイトの存在(犯行)
・右京もその犯行を熟知、興味を持っていたが、今回に至るまで捜査を行っていない
・悦子も今話になるまで、気づいていなかったのか?
やたらダークナイトに関心を持っていたが、報道画面のダークナイトの歩く姿で気がついたようだった。
意味不明の峯秋
・運不運、宿命……
「本人には変えられようがないモノ(運)。
それによって、この世の中、勝負が決する。
勝つ者が勝つべくして勝ち、負ける者は負けるべくして負けている」
……この訓示が、今回の話とどう関係があるのだろうか?
・「結果的に右京が享をダークナイトに追いやった」
「君は自分が思っている以上に“危険な人物”かもしれないよ」
……八つ当たりもいいところだ。まさに「言いがかり」だ
都議会議員の撲殺が模倣犯であるという推理と逮捕以後は、ダークナイトの正体が明かされていたので、模倣犯のイラつく態度や享の凶行の心理などが、ダラダラ見せられるだけ。観終った後も、上述したように納得できないことだらけ。
この3シーズン、質の低下が顕著だったが、この最終回の最低さに、
「この3シーズンを抹消してほしい」と叫びたくなった。
芹沢「馬鹿野郎だな、あいつ」
伊丹「ああ、確かに馬鹿野郎だ」
角田「馬鹿野郎か」
米沢「馬鹿野郎ですな」
…………馬鹿野郎だ
【ストーリー】番組関連記事より
「ダークナイト」と呼ばれる人物が世間を騒がせていた。ここ2年半の間に暴力団をはじめとする社会的に話題となった事件の犯罪者たちを次々に独自の正義感で制裁する人物だ。殺すには至らないがそれなりの重傷を負わせ、闇のヒーローとして世間から喝采を浴びていた。右京はダークナイトを「間違った正義」だとして好感をもてない様子でいた。
ある日、都議会議員の辻堂匡臣(岡崎宏)が殺害される事件が発生。鑑識課の米沢(六角精児)の話によると、殺された辻堂の死因は行き過ぎた暴行による内臓破裂だった。現場の警備員の目撃証言から、逃走犯の独特の服装からこの事件はダークナイトの犯行と思われた。
「とうとうダークナイトが人を殺した」という捜査一課の伊丹(川原和久)や芹沢(山中崇史)らの見解に対し、今回の殺人事件はダークナイトの模倣犯の仕業だと主張する享。これまでのダークナイトの犯行が、最初の一撃で急所を捉え、ほどほどに痛めつけるというものであったのに対し、今回は執拗(しつよう)に殴る蹴るという行き過ぎた暴行の末、殺してしまったことから、人間を殴り慣れていない人物、つまりは別人ではないかと推測されるからだ。
過剰な暴行で、恐らく本当の犯人自身も負傷していると推理した右京と享は、都内の医療機関を調べあげ、種村和真(瀧川英次)という人物にたどりつく。翌日、訪ねて行った特命係ふたりに種村は自分こそがダークナイトだと告白する。種村の自宅からダークナイトの服装が押収され、種村が自身こそがダークナイトであることを認めているにもかかわらず、納得のいかない享は、種村はやはり模倣犯ではないかと主張。それを証明するために独自に調査を始める。時おなじくしてその頃、身柄を拘束されていた種村が地検の支部から逃走。右京は種村の行方を追うが、その種村が何者かに襲われ、緊急病院に搬送される。
ゲスト:鈴木裕樹、瀧川英次
脚本:輿水泰弘
監督:和泉聖治
ほんと。。びっくりした。というか
最初にダークナイトの格好で手を洗ってるところで
えっ?まさか相棒を犯罪者にしないよね?ってぶつぶつ言いながら見てたの(笑)
確かに成宮君は ダークな部分をいつも持ってる感じが否めなくて 犯罪者とかのイメージが今まで強かったけどこのドラマでだいぶ払拭されたかなって思っていたのに
ちょっと。。いや だいぶ 残念でした。
今迄気が付かないはずないし(最初の一回でやめていたのでなくて何回もだしねえ)
白血病で身重の彼女さん。。気の毒。。
やっぱり
いくら憎い犯人でも それでも自制心を持たなければ誰もかれも犯罪者になってしまう。
相棒がそれを我慢できずにどうするんだ。。って感じかなぁ。
これから次のシリーズは。。どうなるんでしょう。
ファンだったから 残念な最終回でした。
おっしゃるとおり、亨のこれまでの行動を無にする結末でしたよね。
再放送で、亨の姿を見てもダークナイトがちらついて、感情移入出来ないと思います。
英さんの今回の記事。
僕のブログの記事中にもリンクさせていただいております。
>最初にダークナイトの格好で手を洗ってるところで
>えっ?まさか相棒を犯罪者にしないよね?
もしかしたら、あのシーン、何か庭仕事をしていて、たまたまダークナイト風の格好をしていただけのフェイクかと思いました(まあ、これも相当ひどいフェイクですが)
>今迄気が付かないはずないし(最初の一回でやめていたのでなくて何回もだしねえ)
>白血病で身重の彼女さん。。気の毒
そうです。白血病で、そのうえ身籠っている彼女がいるのに、さらに凶行を重ねるというのは、ありえません。
残念です。
>おっしゃるとおり、亨のこれまでの行動を無にする結末でしたよね。
>再放送で、亨の姿を見てもダークナイトがちらついて、感情移入出来ないと思います。
ええ、同感です。再放送を観る気がなくなる結末でした。
「再放送をさせない(ファンが見ない)」ような悪意を感じさえしました。成宮君が何かしでかしたのでしょうか?
思っていたことが、ほぼ全て英さんの記事や他の方のコメにあったので、やはり皆様そう思っていたのか…と思いました。
あまり脚本にケチつけたくないのですが、、カイト坊ちゃんらしく明るく逞しい最後を見たかったので本当に残念でした。
こうなってみると何故カイトが必死に模倣犯説を唱えていたのかが分からなくて。
誰かにダークナイトは自分だと気付いて欲しくて、ならば右京さんに捕まりたくて…という事だったのでしょうか。
腑に落ちない点だらけですがここが一番引っかかりました。
>密かにブログを拝見しておりました。初めてコメントします。
ありがとうございます。ようこそです。
>思っていたことが、ほぼ全て英さんの記事や他の方のコメにあったので、やはり皆様そう思っていたのか
私の書くことはもちろん、多数の方が思ったことが、そのまま、ドラマの価値につながるわけではないと思いますが、多数の方が≪残念だ≫と思った事実は、重視すべきでしょう。
時には、最初観た時に見えなかったことが、もう一度見てた時に見えたこと、他の方のレビューを読んで、気づくこともありますが、残念ながら今回はその場合には該当しないように思います。
>誰かにダークナイトは自分だと気付いて欲しくて、ならば右京さんに捕まりたくて
ええ、おそらくそういう気持ちがあったのではないかと想像できます。
しかし、そういった描写がなかったように思います。偽ダークナイトを制裁したかった。また、それによって、偽物であることを暴きたかったのですが、右京の洞察、推理力を恐れて、友人に罪を犯させてしまったのも、保身の気持ちが強かったと考えざるを得ません。
しかし、その気持ちよりも、とうこさんがおっしゃる点が大きなポイントです。
>何故カイトが必死に模倣犯説を唱えていたのかが分からなくて
ダークナイトの行為は、誤っているけれど享の正義やルールに基づいたものでした。
それが偽ダークナイトによって汚された、あるいは、自分が行った手柄を横取りされたと考えたのではないでしょうか。
この点からは、「保身」より「享の正義」を重要視したということなのだと思います。
今回ダークナイトはその自らの正義を実行する際に権力は一切用いず、暴力のみで行っていたので、私人亨と公人亨を完全に分けることができれば、その行為は正義とも悪とも言えない(違法だとか暴力自体が悪とかいう論点はここでは無視しています)のですが、現実的にそれはあり得ないことで、そこをクリアしたいなら公務員を辞めてから、自らの正義を行うべきだったでしょう。
そうしていれば、亨の主張とか、スタンスははっきりした筈なのですが、今回の話だと
「お前は一体何がしたかったんだ」
としか。作中でも「自分でもようわからん」みたいな感じでしたけど。
で、ストーリーのつくりとして、脚本家は英さんの記事における
意味不明の峯秋
の下りの、まさに峯秋が右京に感じたことを、視聴者にも感じさせようとした筈なのです。
意味がわからないけども。
右京という完璧な存在に当てられて、公務員なのに個人の正義を法に反する形で実行してしまったのではないか、と言うのですが、何度も指摘しているように「違法捜査万歳」の右京さんですし、脚本家の限界として、結構独善的な正義を押し通してきたりもしてきたので、それを完璧と称されても説得力に欠ける。
「内容はどうでも法律に従えよこのやろう」
無理やりそうもっていこうとしてこうなったのか。
とさえ感じさせる意味のわからなさ、説得力のなさでした。
亨が公務員を辞めて一個人として正義を行っていればそれは善とも悪とも言えない(どちらとも言える)というのは、これまでも繰り返してきましたが、民主主義の法治国家とはそういうものだからです。お上から民主主義を賜った日本では勘違いしている人が多いですし、右京もそのような主張「悪法でも法に従い、法に従って法を変えればよい」でしたが、それで済まなくなったらバスティーユ襲撃さながら武器をとって戦わなければならないのが民主主義であり、その決断は個人の正義(実際には生活とか生存の危機)によるしかないからです。
>亨の主張とか、スタンスははっきりした筈なのですが、
>「お前は一体何がしたかったんだ」
>としか。作中でも「自分でもようわからん」みたいな感じでしたけど。
ええ、ほんと、享が犯した犯罪も問題なのですが、(最初の障害を除いて)それに至る動機や心情などが理解不能で、享自身もよく分かっていないというのが、最悪です。
陰で暴行を行っていて、そ知らぬふりで刑事として犯罪者を逮捕するという酷さ、右京もそれに気づかなかったこと、シリーズとしてそういう伏線が見られなかったこと、悦子が身ごもり、白血病を患っているというのに、さらに犯行を重ねたこと……ダメ出しのオンパレードです。
≪享を抹消する≫のが目的としか思えない脚本でした。
制作サイドに最終話に関して、弁明を求めたいですね。
犯人「紙一重なんだよ、俺とここにいるお前ら全員」
右京「確かに紙一重かもしれません。しかし、その紙一枚を踏み越える人間と超えない人間は全く違うんですよ!」
制作側は紙一重を超えてしまいましたね...
>制作側は紙一重を超えてしまいましたね...
紙一重どころか、大河を飛び越えてしまいました。
修復不可能なくらいの亨の崩壊ぶりでした。
『相棒』全体のストーリーとしても、亨がダークナイトとして犯行を重ねていたことに、右京が気がつかないというのは、あり得ないです。