英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『結婚しない』 第10話

2012-12-14 20:50:47 | ドラマ・映画
今回のテーマ(いえ、テーマじゃないけれど)は「唐突な人たち」
 ……高原の場合は猛烈に接近してきたので理解できるが、教授と麻衣は相手もビックリだぞ

 特に麻衣の場合、我々(視聴者)も「山田って、男友達のどっちだよ?」と思ったぞ。それに、若い男性に花束はないと思う(しかも貰った花束)……シンビジウムを送別会に持ってきたということは、ダメだったのか?更に遣いまわしされたシンビジウムって……いや、純平を前にして自分が用意してきたように振舞っていたので、別の花束?
 その麻衣も、相変わらず空気を読めないながらも、千春と純平の接着剤となる活躍(今のところ即効性はないが)。

 教授も焦り過ぎて玉砕。春子は子宮筋腫で子宮摘出しなければならないという現状のためか、「自信がない」と微妙な断り方。教授もどう解釈したら良いものか分からないかも。
 春子は最悪のタイミングで発症。病気の時、ひとりは辛いよね。教授の求婚も別のタイミングなら受け取り方も変わったかも。コーヒーの飲み過ぎで胃が荒れただけだったら良かったのに。
 「どうしてこんなになるまで我慢していたんですか?」という医師の言葉。医者としては≪もっと早く治療していたら≫という思いはよく分かるが、その言葉って言って欲しくない言葉だ。本人が一番分かっているのに。

 純平は麻衣や画商や春子から「千春は純平の事を大切に思っているよ攻撃」「千春は良い娘だね攻撃」を受け、心が揺れるが、その雰囲気を察知した瑞希のクイック攻撃を喰らってしまう。
 画商も反省?していい人になったが、純平の挑戦の励ましにはなっていない微妙さだった。

 高原には騙されたぞ。(勝手に私が勘ぐっただけ)
 俺の(結婚相手の)条件は「俺がこの人ならと思う事」だけだよ。……いい奴じゃないか!……いや待て、「この人なら(自分を支えてくれる)」ということではないのだろうか。
 千春の母親は、千春の微妙な心を察知しているようだ。
「結婚はゴールじゃなく、通過点に過ぎない。いつもと変わらない毎日を積み重ねていける人と一緒になって欲しい」とさりげなく、アドバイス。
 
 千春は、自分でいいと言ってくれる高原に安定(安心)を感じ、流されそうになる……
 大切な人の送別会には、絶対参加しないといけないと思う。何を措いても。


 今回のテーマは、シンビジウムの花言葉の「素直な心」だった。私的にはキーワードは「微妙」を指定したい。
 シンビジウムの黄色は綺麗だった。花屋さんは仕入れた方が良いと思う。

 純平のもとへ走る千春。主題歌が流れるが、ここは山下達郎の『クリスマス・イブ』が欲しいと感じた(クリスマスではないけれど)。この主題歌『紙飛行機』には少々感じるものがあるが、次週余裕があればその辺りも書くかも。

 ラストシーン……シンビジウムの花瓶が倒れる!(花瓶が割れなくて良かった)………ちがう!春子、倒れる!
 春子、大丈夫だろうか?

【ストーリー】番組サイトより
 田中千春(菅野美穂)は、桐島春子(天海祐希)とケンカしてマンションを出た。そこに、高原誠司(徳重聡)から電話が入った。高原と会い、そのまま彼と一夜をともにする千春。高原は、結婚を前提に付き合ってほしい、と自分の気持ちを千春に伝える。

 あくる朝、千春が高原に送ってもらって実家に帰ると、母親の紀子(市毛良枝)がちょうど玄関先に出てきた。高原は、千春と交際していることを紀子に打ち明け、改めて挨拶に来る旨を伝える。それを聞いた妹の千夏(中村ゆり)は、結婚式を手伝いたい、と大喜び。父親の卓(春海四方)も千春を祝福した。


 工藤純平(玉木宏)は、後輩の河野瑞希(伊藤歩)をアパートに泊めた。純平が朝食を買いに行った際、瑞希は、彼が描いた野ばらの絵を見つける。そこで瑞希は、キャンバスの裏に千春が書いたメモがあることに気づく。

 メゾン・フローラルでは、明日の定休日に純平の送別会を開くことになった。提案者の佐倉麻衣(三吉彩花)は、春子のマンションに集まって千春も交えて送別会をやりたいという。春子は、千春がマンションを出てしまったとは言えず、仕事が忙しいからいまは実家に戻っている、と嘘をつく。

 夕方、旅行代理店を訪れた麻衣は、千春を純平の送別会に誘う。高原と約束していたこともあって、返事に困る千春。それに気づいた高原は、予定をずらせばいいから送別会に行った方がいい、と千春に告げる。

 そんな折、体調がすぐれなかった春子は、病院を訪れるが…。
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『相棒 eleven』 第9話「森の中」

2012-12-13 22:59:21 | ドラマ・映画
「ふと思ったのですが、あなたはこの仕事には向いていないのかもしれませんねえ」
「ご丁寧に、どうも」


 今回は杉下の推理力はほとんど発揮されず、展開も遅くやや間延び感があった。
 ただ、冒頭に挙げた台詞のように
洒落た会話が多かった。

「………さっき…杉下さん、“通報”っておっしゃいましたよね」
「ええ、これが単なる事故ならば、“通報”ではなく“連絡”という言葉が適切でしょうねえ」


 事態を描写するのにも、遠まわしで表現している。
 それにしても、あの動転している中で、悦子さん、頭が回り過ぎのような…でもキャビンアテンダントなので緊急事態にも対応できるのかも。



「はい、これあげます」
「……これはまた、奇妙なプレゼントですねぇ」

  ↑
 これが、今回の優秀賞の会話。なかなか面白い看護師さんだが、重要な手掛かりを保存して、お手柄である。


そして、最優秀賞
「精鋭を向かわせろと言ったはずだ」
「しかし…伊丹たちも、それなりには優秀ですから」
「それなりでは困るんだよ、馬鹿者! もっと優秀なのがいるだろ、捜査一課には
「それが、あいにくみんな出払っておりまして…
         ・
         ・
         ・
「分かっていたら、可及的速やかに事件を解決しろ、いいな」
「失礼します……………まあ、大丈夫ですよ杉下がいますから
「ああ?」
「杉下右京です!…(中略)…杉下なら可及的速やかに事件を解決するでしょう」
「貴様ぁっ!」
「うちの精鋭が束になってかかるより、杉下ひとりの方が役に立ちますからっ。はっはっはっはっは!
「何を言うか!」
「失礼いたしますっ」
「こらあ!」
(廊下に出て、歩きながら)
「勝手なことばかり言ってんじゃねえよ!」


捜一トリオは「それなりに優秀」で「捜査一課が出払ったあとの残りカス」らしい。キレてしまった参事官だが、次週から大丈夫なのだろうか?


享の緊急事態に対する皆の反応
「死んだのかね?」
「はい?」
「万が一の事があったら、連絡くれと言ったはずだが」
「幸い、命は取り留めました。意識も戻りました」
「無事だったら、いちいち連絡してくれなくていいんだよ!」


言葉の上だけだと、冷たい父親だが、「万が一の時に連絡を」と右京に指示していた為、右京からの電話にどきりとしたのだろう。「いちいち連絡しなくても」と言った時は、≪心配しちまったじゃねえか!≫という表情だった。

右京から「キミの大切な人」と紹介された悦子もかなり動転していた。


「警部殿もよろしければ、どう~ぞ」
 さすがの伊丹も、右京の捜査を拒まない。

ブルース・ウィリス、ジョニーデップ、ロバート・デ・ニーロの組対5課トリオと食事の摂れない享に、匂いだけ嗅がせるお気楽・月子に見舞われ、病状が悪化しそう。


【その他、いろいろ】
1.記憶喪失で、享が悦子にいろいろ尋ねる。
その会話で、ふたりの出会いや日常などを語らせる……さすがである。
  「夜行バス」に食いつく?マイアミやニューヨークではなく?
2.洒落た会話はあったが、間延び感の強いやり取りもあった。
・「無理です」以下の享の記憶喪失の説明
・「勿体ぶっていましたか」以下の右京と捜一トリオの会話
・「公衆電話から一番近いキノコ狩りの出来る場所」という推理も右京が1時間もかける推理ではなく、最も基本的な捜査方法である。

多くの謎
・享の命を奪ってまで守ろうとするものは?
・「おやじさん」とは?
・「鳴り止んだ」のは鈴?鈴とは何?
・竹の筒、壁に貼ってあった雑誌記事の切り抜き、机の上の写真とノート(記録書)
・車の傷は何故付いたのか?

【ストーリー】番組サイトより
 享(成宮寛貴)が瀕死の状態で病院に運び込まれた。恋人の悦子(真飛聖)によると、享は悦子にキノコ鍋を作るため山奥にキノコ狩りに出かけたらしいが、なんらかの事件に巻き込まれたらしい。何者かに激しい暴行を受け、意識不明のままで予断を許さない状況だ。右京(水谷豊)は伊丹(川原和久)ら捜査一課と捜査を開始する。

 大けがをしている享を119番通報をしたのは女性。しかし、自分の名前も告げず、公衆電話からの通報であることがわかった。どうやら身分を知られたくなかったようだが、ということは、第三者ではなく事件の関係者である可能性が高い。右京は病院の看護師から受け取った享の指に絡みついていた長い茶色の毛の鑑定を米沢(六角精児)に依頼する。

 生死の境をさまよっていた享だが、幸いにもなんとか意識を取り戻したのだが…。
 享はただ一つ、「鈴の音が聞こえる…」としか口にしない…。

 享から証言を得られなければ捜査を続けるしかない。右京と伊丹らは享が発見された郊外の現場へ行き、119番通報に使われた公衆電話を調べる。そこを糸口に右京は独自の推理を展開、キノコ狩りとの関連から森の中への捜索を開始する…

 享はなぜこれほどまでの暴行を受けたのか? 森の中で手がかりは見つかるのか…右京の名推理が光る!!


ゲスト:柴本幸 山本學 ウダタカキ 梶原ひかり 相葉裕樹 末広透 尾高杏奈

脚本:輿水泰弘
監督:安養寺工 
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将棋雑感 ~やはり強い渡辺竜王、減速気味の羽生三冠、順位戦の動向~

2012-12-13 00:26:06 | 将棋
やはり強い渡辺竜王
 王将位挑戦者決定リーグ、豊島七段、飯島七段、深浦九段、久保九段、郷田棋王を連破した渡辺竜王が、最終局の羽生戦も勝ち、6戦全勝で挑戦権を獲得。誰が降級しても不思議でないリーグを全勝とは、強いと言うしかない。佐藤王将との七番勝負が楽しみだ。
 深浦九段(4勝2敗)、豊島七段(3勝3敗)、羽生三冠(3勝3敗)が残留。郷田棋王(3勝3敗)、久保九段(2勝4敗)、飯島七段(0勝6敗)は陥落となった。
 豊島七段も三期連続の残留も凄い(1期目は挑戦権も獲得している)。豊島七段がリーグ入りしてから陥落したメンバーが1期目は三浦八段、深浦九段、森内九段、2期目は広瀬七段、三浦八段、森内名人、今期が郷田棋王、久保九段、飯島七段とそうそうたるメンバーであることから、並大抵の実力ではない事が分かる。
 棋王戦本戦トーナメントも決勝で羽生三冠を破り、敗者戦決勝の羽生三冠×広瀬七段の勝者を迎え撃つ事となった。破った相手は豊島七段、三浦八段、中川八段、広瀬七段、羽生三冠とやはり凄いメンバー。変な言い方だが、この際、渡辺竜王×郷田棋王も観てみたい気がする。

減速気味の羽生三冠
 日本シリーズの決勝で久保九段に敗れ、王将リーグも3勝3敗で辛うじて残留、棋王戦決勝も敗局と減速感が漂うが、名人戦終了後から勝ち過ぎたのでそう思えるのかもしれない。A級順位戦は6戦全勝、NHK杯戦も3回戦で山崎七段を破り連勝を伸ばしている。
 渡辺竜王に連敗したのが目立っているだけかもしれない。ただ、やられっ放しでは悔しいので、棋王位挑戦は厳しいが、広瀬七段を破り渡辺竜王に一矢を報いて欲しい。
 あ、そうそう、NHK杯戦の山崎戦の感想戦の羽生三冠は非常に楽しそうだった。

順位戦の動向
 明日(13日)は、A級順位戦6回戦、△三浦 弘行八段(4勝1敗)-▲渡辺 明竜王(3勝2敗)とB級2組7回戦がある。
 A級は、現在2位と3位の対局で、この1局が挑戦権の行方を大きく左右する。羽生ファンとしては、渡辺竜王が勝てば1敗者がなくなり独走状態になる。三浦八段が勝つと星1つの差のままだが、強敵が脱落するのも大きい。ちょっとした高みの見物状態だ。
 B級2組
【東京】
▲窪田 義行六段(5勝1敗)-△佐藤 天彦七段(5勝1敗)
△飯島 栄治七段(5勝1敗)-▲戸辺 誠六段(4勝2敗)
▲藤井 猛九段(5勝1敗)-△野月 浩貴七段(3勝3敗)

△畠山 成幸七段(3勝3敗)-▲青野 照市九段(2勝4敗)
△先崎 学八段(3勝3敗)-▲中村 修九段(2勝4敗)
▲北浜 健介七段(3勝3敗)-△泉 正樹七段(1勝5敗)
△堀口 一史座七段(3勝3敗)-▲豊川 孝弘七段(1勝5敗)
▲森下 卓九段(2勝4敗)-△中川 大輔八段(1勝5敗)
▲田村 康介六段(2勝4敗)-△神谷 広志七段(1勝5敗)
【大阪】
▲豊島 将之七段(5勝1敗)-△安用寺 孝功六段(4勝2敗)
▲杉本 昌隆七段(4勝2敗)-△南 芳一九段(2勝4敗)

▲島 朗九段(3勝3敗)-△阿部 隆八段(3勝3敗)
 の組み合わせ。上位同士の対局が目白押しで、既に全勝者がいないが、2敗者が1敗者に勝てば更なる混戦になる。逆に1敗者が勝てば、かなり昇級候補が絞られる。藤井九段の相手は3勝3敗と星が伸びていない野月七段だが、強敵である。

 C級1組は7回戦が昨日(11日)に行われた。(☆印は大阪対局)
福崎 文吾九段(2勝5敗)○-●田中 寅彦九段(3勝4敗)…16時9分
糸谷 哲郎六段(4勝3敗)○-●土佐 浩司七段(1勝6敗)…17時8分☆
村山 慈明六段(7勝0敗)○-●平藤 眞吾七段(4勝3敗)…19時25分☆
塚田 泰明九段(5勝2敗)○-●大平 武洋五段(3勝4敗)…20時25分
富岡 英作八段(4勝3敗)○-●北島 忠雄六段(1勝6敗)…20時53分
高野 秀行六段(4勝3敗)○-●内藤 國雄九段(1勝6敗)…21時17分☆
小林 裕士七段(5勝2敗)●-○金井 恒太五段(4勝3敗)…21時30分☆
千葉 幸生六段(6勝1敗)○-●森 けい二九段(2勝5敗)…21時43分
日浦 市郎八段(4勝3敗)○-●近藤 正和六段(4勝3敗)…21時53分
加藤 一二三九段(0勝7敗)●-○真田 圭一七段(6勝1敗)…22時16分
船江 恒平五段(3勝4敗)●-○中村 太地六段(6勝1敗)…22時21分☆
佐藤 秀司七段(3勝4敗)○-●桐山 清澄九段(1勝6敗)…22時44分
長沼 洋七段(2勝5敗)○-●小林 健二九段(2勝5敗)…23時29分☆
阿部 健治郎五段(5勝2敗)●-○片上 大輔六段(5勝2敗)…0時2分
高崎 一生六段(3勝4敗)○-●脇 謙二八段(0勝7敗)…0時11分
稲葉 陽六段(6勝1敗)○-●浦野 真彦八段(2勝5敗)…0時25分☆
佐々木 慎六段(5勝2敗)○-●宮田 敦史六段(6勝1敗)…2時1分

 全勝の宮田敦六段が4勝2敗の佐々木六段に敗れ、1敗の小林裕七段、阿部健五段がそれぞれ金井五段(3敗)、片上六段(2敗)に敗れたのが大きな動き。
 この他は全勝の村山六段、1敗の真田七段、千葉六段、稲葉六段、中村太六段は星を伸ばした。
 この日は、早めの終局が目立った。
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TOKYO エアポート ~東京空港管制保安部~ 第9話「届かぬ声…エアポート史上最悪の2日間」 

2012-12-11 23:38:29 | ドラマ・映画
 冒頭で緊急事態シーンを流し、時間を巻き戻して、そこから緊急シーンに繋げていくという演出は、視聴関心を掴む手段として時々用いられる演出である。
 しかし、個人的には好きではない。おおよそのストーリーが見えてしまうからである。その意味で、今回の演出は最低であった。冒頭のシーンが実は今回の最終シーンというのは、結末を最初に教えられたようなものだ。


日常から緊急事態へ
 緊急事態を際立たせるため、日常シーンを描くというのはひとつの手法である。
 しかも、GPSの異常、現在の飛行ルート誘導のシステムの説明なども交えているのは巧い(喫茶店のシステムの会話は唐突過ぎだが)
 ただ、竹内の異動の話は良いとしても、近藤の子どもの話やグラウドスタッフの会話も間延び感があるが、ここまでは許容範囲。しかし、岡本の与太話は(毎回)不快に感じる。

全員活躍
 緊急事態に岡本も珍しく働く。GPSなしで誘導しなければならないので、結城主幹管制官、氷室先任管制官、田辺管制部長までも管制業務に駆り出される。昔ながらのやり方は彼らならでは技量を見せるが、「見せ場を見せたからいいや」という感じで、別の仕事に就く。
 他の若い管制官で大丈夫なのかと心配したが、「ベテランのやり方を観てすぐ要領を習得したのは流石だ」と思う事にしよう

香織大活躍、主幹管制官(統括)に出世?主役特権発動か
1.矢野にいちいち確認を取ってしまう自信なさの香織。緊急事態に結城に自分の業務を押しつけ職場放棄かと思ったら、重役会議に乱入し、小倉さんに台詞を与えるという大手柄、緊急事態を知らせる(えっ!この人たちこの時点でまだ知らされてなかったの?)とともに、嫌な印象しか視聴者に印象を与えていなかった田辺にも活躍の場を与える。
 会議の場に駆けつける際、よくあんなヒールで走れるなと思ったら、踵が折れる。このアクシデントは一種のお約束だが、現実にはどの程度の割合で発生するのだろうか?

2.上司をこき使った上、統括の地位に納まり、今度は航空会社にも、地方空港に旅客機を着陸をさせろと命令する依頼する。あの自信のなさは何だったのだろうか?
 こんな重要事項、一介の現場職員同士で決定していいのだろうか。

……さまざまのストレスをプレゼントされたまま、23日まで持ちこされてしまった。


【ストーリー】番組サイトより
12月23日、クリスマスを目前に賑わう羽田空港。管制官として独り立ちして間もない不安から、指示を出す前に先輩にいちいち確認をとってしまう篠田香織(深田恭子)を、結城昇(時任三郎)は黙って見つめていた。その夜、本上圭介(平岡祐太)から呼び出された香織。本上は再びパイロットを目指すと話し、喜ぶ香織に前向きな気持ちになれたのは香織のおかげだとお礼を言う。そして、パイロット試験を受ける時のためにと、翌日のNY行きの飛行機のジャンプシートに乗ることを話す。

12月24日。竹内裕美(瀬戸朝香)は、息子を送っていく車でカーナビのGPSが微妙にズレていることに気付くが、特に気に留めることはなかった。その日は西日本で大雪が降っていて、遅延やダイバートが増える可能性があるのに加え、メンバー内に病欠がいて少人数でのシフトになってしまう。そんな中、本人は隠しているが翌日にカナダへ発ってしまう竹内のために、香織は仲間たちに協力をあおぎ、こっそり寄せ書きの準備をしていた。

ターミナルレーダー室で管制を行っていた香織だが、1機が指示したポイントからずれ始めた。続いて後方機もコースからずれていき、酒井真奈(佐々木希)や山下佑司(瀬戸康史)の担当する飛行機にも同じ現象が起こりだした。それでもなんとか管制を続けていた香織たちだが、GPSに不具合が生じていることが原因だと判明。それを受け、香織たちはGPSに頼らない昔に行われていた管制方式で指示を出すことになるが…。
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『結婚しない』 第9話

2012-12-10 21:34:38 | ドラマ・映画
今回のテーマ(麻衣の落書き)は「一番大切な人」
 一番大切な人は誰なのか、そして、気持ちと現実の選択……

すれ違う認識と気持ち
 純平を好きという思いを抑える千春、千春を好きな自分に気づく純平、しかし、相手の気持ちには気がつかないふたり。
 互いに相手の幸せを思い、自分の思いを抑えるふたり。
 その上、ふたりを好きなライバルがそれぞれ存在する。……と、恋愛ドラマの王道かなあ。(私はあまり観ないので断言はできない)

 契約社員打ち切りの千春……自分の存在価値が危うい
 画家の夢を果たすためパリへ旅立つ純平……不確実な将来、時間的余裕もない

 いよいよ大詰めという感じだが、これでは普通の恋愛ドラマだ。いえ、恋愛ドラマを否定するのではない。このドラマは、「結婚しない理由」が三者三様の3人のドラマと認識している。
 契約社員として漫然と生きているうち35歳になり、結婚はしたいが出来ない女性、画家の夢を捨て将来の目標を失っているバイトの身分で結婚する資格がないと考えている男性の状態でなければならない。
 契約打ち切り、パリ行きという切羽詰まった状態に変化してしまっては、このドラマの主題自体が変質してしまっている。


話が逸れるが
 結婚したいが出来ない女性にも3種類あって、(もっとありそう)
①自分の気持ちは二の次で、結婚すれば幸せになれそうというのが条件で、結婚が目的
②本当に好きな相手に巡り会えない
③モテない
 結婚に対する考え方だけでなく、相手の気持ちも関係するのでややこしい。(③は区分分けの視点が違うかもしれない)

高原について
 千春が①のタイプなら、高原に食いつけばいいのだが…
 そうそう、この高原、千春の契約打ち切りを知って、「力になる」「大切な人のためなら」とかいい人ぶっているが、実のところ、どうなのか?
 本当に力になりたいのなら、まず、上司(店長)に契約打ち切りを掛けあうとかしそうなものだけど。新企画の件も、結果的に千春の功績を横取りした形になっているし。
 転勤早々の顔合わせの時も、早々と千春に目を付けていた。契約打ち切りも高原の画策で、いい人ぶってモノにしようとしているのではないかと勘繰りたくなってしまう。

瑞希について
 純平に画を書いて欲しいという気持ちを前面に打ち出していたが、今回、純平にアタック。純平の千春への気持ちに気づいた影響もあるようだが。
 恋心が先か、画家としての気持ちが先か、どちらなのであろう。
 「将を射んと欲すれば先ず馬を射よ」……策士かもしれない。

★今週の教授
 今週の講義は本当に休講。連絡ぐらいは入れろ。
 今回のポインセチアの件も、春子の選択(元上司の誘い&本部復帰)の前にあれば、ドラマの説得力があった。
 かなり、春子と教授の距離は近づいたと思うが、どうなるのだろう。


 春子は相変わらず、千春の保護者の位置。
 テーマである?「大切な人」は、高原が言葉に出しただけ?
 先にも書いたように、千春と純平の立ち位置が変わってしまっては、「結婚しない」のテーマからずれてしまっている。「心の軸」いや「ドラマの軸」を失っている。


 
【ストーリー】番組サイトより
 田中千春(菅野美穂)は、本社から来たエリート社員の高原誠司(徳重聡)にいきなりキスされ、交際を申し込まれる。帰宅した千春は、桐島春子(天海祐希)に高原のことを報告した。春子から、告白されてどう思ったのか、と問われた千春は、いまの自分を好きになってくれる人もいることを知ってホッとした、と答えた。

 あくる日、出社した千春は、店長(佐伯新)から来月の契約更新はできないと通告される。組織改革のため、人員整理をするよう通達があったらしい。それを知った高原は、大切な人のためならどんなことでも力になる、と千春に申し出る。

 明楓大学教授の谷川修司(小市慢太郎)から、実家の庭のデザインを頼まれていた春子は、それを個人的に引き受けることにする。谷川に電話して会う約束をする春子。谷川の教え子でもある佐倉麻衣(三吉彩花)は、ふたりが会うことを知り、デートだと言って春子をからかった。

 もう一度絵を描き始めた工藤純平(玉木宏)は、後輩の河野瑞希(伊藤歩)から呼び出され、千春が働いている旅行代理店を訪れる。瑞希は、純平と一緒にパリのホテルを選びたいのだという。そのとき、純平たちに気づかなかった鈴村真里子(福田彩乃)が、高原の名前を出し、「いよいよ結婚退職?」と千春に話しかけた。それを聞いていた純平は、素敵な彼氏だ、と言って千春を祝福し…。

 春子は、谷川と会うため、資料とポインセチアの花束を持って約束したカフェを訪れる。しかし、約束の時間を過ぎても谷川は現れず、携帯電話にも出なかった。

 仕方なくマンションに戻った春子は、谷川のことを千春に打ち明ける。そんな春子に、その庭はそのうち春子の庭になるのでは、と冗談を言う千春。そこで春子は、純平とのことはこのままでいいのか、と切り出す。すると千春は、純平と瑞希が一緒にホテルの予約に来たことを話し、もう自分には何もできることはない、と答え…。
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『MONSTERS』 第8話(最終回)

2012-12-10 15:11:42 | ドラマ・映画
今回は、進行形型殺人事件+館ということで、『金田一少年』風だった。

犯人も2段構えで、毒とナイフの併用の理由、アリバイ工作、包囲網の突破のカラクリなど、盛り沢山で楽しめた。

 とは言え、突っ込み所も多い。
1.犯人はどのようにして指輪を用意したか?
 アリバイトリックには佳菜の指輪がもう一つ必要だったわけだが、マネージャーや恋人ぐらい近しい人物ではない限り、用意するのは難しい。
 さらに、2つとも(特に殺人現場に置いた方)に血を付けるのは、加奈が共犯でない限り無理だろう。


2.謎多き迎賓館
・なぜ、あんな所に屋根裏への入口が?
・あれだけ雨水を受けたら、ピアノは音がでないほど傷むはず
・あれだけ雨漏りしたら、迎賓館の天井も腐るのでは?

3.実行力ありすぎの少年
 倉庫に侵入して毒物を盗み、脅迫状を送り、警官を殴り気絶させ、音楽家を脅迫してピアノを購入させるなど、狂言誘拐や密室脱出の計画は立てられても、実行は相当難しい。

★シリーズを通して
 主役二人のキャラに魅力がなかったのが痛い(不安定でもあった)。西園寺が中途半端で、これなら金田一と平八を絡ませた方が面白かったのではないか。
 平八の監視役として西園寺が付けられたが、逆に平八は警視庁内部の目付け役だったというオチだったのだろうか?とにかく、平八の立ち位置など設定も中途半端だった。
 トリックや雰囲気も既視感が強かったのもマイナス。

 プロデュース、演出、脚本がすべて別方向に感じられ、残念なドラマとなった。

【ストーリー】番組サイトより
東京西部の水沢村で、著名ピアニスト 高林佳菜 (佐津川愛美) がリサイタルを開くことになった。その村は、高林が幼少期を過ごした思い出の場所だ。しかしこの村には20年間解決していない事件があった。その事件とは、村に進出した化学工場から毒物が盗まれ、その直後児童養護施設から男の子が誘拐された上、会社に身代金が要求されるというものだった。男の子は無事だったものの、犯人と身代金は見つからないまま時が過ぎていた。

そんな折、村でのリサイタルが決まった高林のもとに脅迫状が届く。内容は 『 お前が水沢村に行けば、たくさんの者が死ぬ。この水が証拠だ 』 というもの。更に脅迫状と共に入っていた小さな布切れ浸み込んだ液体は、何と20年前に盗まれた毒物と成分が一致したのである。

水沢村には、20年前の事件を解決するため、松原刑事部長 (小木茂光) の直命を受けた 平八 (香取慎吾) が赴く。若き日の松原は、この未解決事件が発生した際、水沢村所轄署の署長として事件に立ち会っていたのだ。

果たして村では予告通り殺人が行われるのか、あるいは平八が犯人を特定し、犯行を阻止できるのか。その時、西園寺 (山下智久) は !? 事態は驚きの結末に向かって動き始める。
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『平清盛』 第48話「幻の都」 【訂正補足】あり

2012-12-09 20:38:49 | ドラマ・映画
宗盛の視た清盛
 -清盛の偉大さを感じ過ぎてしまった-
 「出来の悪い男(おのこ)、拙い棟梁だ」と吐露し、
 それでも自分は棟梁で、清盛の息子なのだ。
 父を諌めるのが自分の務めだと「都還り」を訴える



還都を決意する清盛
 -幻となった都と自分の人生を重ねる-

 「何をしてきたのか、この何十年。
 武士の世とは何であったのか」


小兎丸らを見送る……自分の夢の終わり
(↑この解釈、間違ってました。後で補足します)


【訂正補足】
 別れの際、清盛は彼らに深々と頭を下げていました。
 この礼は、「別れ」のあいさつと思いました。また、「今までありがとう。お疲れ様」という感謝の念とも思いました。
 しかし、「兎丸の遺志を継ぐ」という志に対してだった。
 清盛は途中で方向を見失ったしまったが、清盛の志も兎丸と同じだったはず。
 つまり、「幻となってしまった都」=「水泡と化してしまった清盛の武士の世」に呆然としている清盛に対し、「幻ではなく清盛の意志はここに残す」と、小兎丸らは告げたのだ。
 小兎丸の仲間の男たちの誇らしげで晴れ晴れとした表情は、そういう意味だったのだ。

 まったく、誤解釈していました。
 『~Literacy Bar~』さんの『平清盛』第48回『幻の都』感想(ネタバレ有) を読んで初めて気がつきました。


頼朝の視た清盛
 -清盛と父・義朝の目指した武士の世を思う-
 ふたりが袂を分かち、父は夢半ばで敗れ、清盛がその志をひとりで背負う



弁慶の視た清盛
 -清盛は乱れた(公家の)世を打ち壊す(報いられた)矢であったと-
 神輿を射抜く清盛に怖れに近いものを感じ
 鳥羽院に向けて心の矢を放つ話を伝え聞く

   (聞いただけなのか)


 朝廷に入り込み、その仕組みそのものを壊し、変え、
 謗られながらも新しき都を作る。
 
 その抵抗にひとり立ち向かいながら、公家の世を壊し、武士の世を開こうとしていた。
 ただ、その抵抗の強さに、矢はいつしか方向を逸らし、Uターンして公家・平家の世を作ってしまった。

 しかし、途中でついえた義朝の矢の軌跡、深くえぐった清盛の軌跡、それを受け継ぐ頼朝であった。



重衡の視た清盛
 -清盛の強さに憧れ、強さしか見えなかった-
 南都(奈良)を鎮圧するため、東大寺の大仏を炎上させてしまったが、事の重大さにまったく気がつかない。
 そんな重衡を清盛は「ようやった」と言葉を掛ける。ある意味、最も清盛に似ているのが重衡だった。



 ある意味、総集編だった。
 結果的に総集編になったのではなく、意図しての事なのだろう。
 いろいろ観る事が出来て良かった。
   ……それにしても、テーマ曲中の人物クレジットの人数が滅茶苦茶多かったなあ 

【ストーリー】番組サイトより
 富士川の戦いで大敗した平清盛(松山ケンイチ)。
 平家はすでに武門ではないという忠清(藤本隆宏)の言葉は、清盛の心に強く刻まれる。 さらに高倉上皇(千葉雄大)が危篤となり、棟梁の宗盛(石黒英雄)は劣勢を挽回するため、都を京に戻すべきだと涙ながらに訴える。清盛は悩んだ末、夢の都・福原を離れるという苦渋の決断をする。
 一方、源頼朝(岡田将生)は東国を平定し、鎌倉で新たな国づくりを始めていた。ある日、頼朝は弁慶(青木崇高)から若き日の清盛を聞かされる。祇園闘乱事件で神輿に矢を放ち、武士の世の到来を世間に印象づけた清盛。頼朝はその話を知り、今やその志を受け継ぐのは自分の役目だと自覚する。
 京で巻き返しをはかる清盛のもとに、知らせが届く。南都(奈良)・興福寺を攻めた平家軍が、あやまって東大寺の大仏を炎上させてしまった!
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『捜査地図の女』 第7話 最終回2時間スペシャル!

2012-12-08 22:23:44 | ドラマ・映画
さようなら...地図の女!
    京都での最後の事件!

京都~福井~東京
3つの殺人事件の点と線!

 という見出しが、冒頭にバーンと。
 それに被せて、ナレーションが

「京都を去る捜査地図の女、
 最後の事件は、
 京都、福井、東京…3都市に跨(またが)る
 これまでにないスケールの連続殺人事件!」

(↑ ナレーションはこの後も続きましたが、省略します)


最終回をご覧になった方なら、
「そんなことないやろ!」
と突っ込みたくなるのではないでしょうか?

 福井と言っても小浜市、しかも田園地区、都市ではない!
 連続殺人ではない!それに、テレビ朝日得意の2話を連続放送しただけ!
 さようならって、ボストンの赴任話があったが、ほとんど、噂話といった程度!
 (ニューヨークじゃなく、ボストンと言うのも、もっともらしい嘘?)


part1
 幼馴染3人の連携による殺人とアリバイ工作と福井県警の刑事を嵌めるトリック。
 ひとりが殺人を実行して、あとの二人がスライドして成り代わりのトリックは無理があるとはいえ面白いと思う。
 特に、タクシードライバーに成り代わり、しかも、Nシステムのカメラを避けながら京都市内を走行するのは凄過ぎ!
 福井県警の刑事は、病人をわざわざ車で送って、山道を停留所まで歩き、バスで帰るなん……人が良過ぎ。あんな山奥、いくら京都と言えど、1日に何本バスが往来するのだろうか?
 それに、犯人を慮って、刑事を突き飛ばしたり、妻が急死したという言い訳をしないし、胸の内にしまい過ぎ!

 人情話としてはうまくまとめたように思うが、恩人の復讐という意味はあるが、恩師の教えを守るなら犯す必要のない犯罪だった。
 今クールの『相棒』でも犯人役を演じた賀集利樹、『相棒』の時も感じたが、陰のある演技は苦手なようで、わざとらしさを感じた。

part2
 こちらは、もう意味不明!
 逃亡中、その上病気なのに京都の観光コースを巡り、しかも、池にこだわる。無理やり地図推理に結び付けたとしか思えない。
 捕まる覚悟というらしいが、その親子の絆も分かりにくい。
 恋人はやたらライフルを構えるし、それに振り回される登場人物。
 何の病気だったのだろう?とにかく、病院行け。


番組の冒頭と最後の真矢さんのナレーションは鼻声がひどくて気になった。
絶叫がなかったのは良かった。
  
2時間スペシャルなら、地図オタクが悩むような謎を作って欲しかった。
地図に絡めた連続ドラマという縛りはきつかったように思う。
キャストは充実していたので、惜しい。

【ストーリー】番組サイトより
 京都市内の崖下で中年女性の転落死体が見つかった。犯人の逃走経路を地図で探っていた橘珠子(真矢みき)は、やぶの中に隠れた細い道があるのを見つけだす。周囲を見回した珠子は、マツタケ泥棒対策のためカカシに取り付けられた防犯カメラが設置されていることに気づく。
 防犯カメラの映像をチェックした成田慎平(石黒賢)は驚く…。死亡推定時刻の間にひとりの男が道を通り抜けていったのだが、その姿がなんと親友である福井県警の刑事・堀江涼一(岡田浩暉)に似ていたのだ。
 珠子と成田は福井まで赴き、堀江に事情を確認する。すると堀江は、昨日は、京都市内に眠っている亡き妻の墓参りをしたといい、その帰り、貧血を起こしてうずくまっている女性と遭遇、具合の悪い彼女に代わって車を運転して家まで送ってあげた後、彼女に細い道の存在を教えてもらい、あのやぶの中を通って帰ったという。
 ところが、衝撃の展開が待ち受けていた。堀江が貧血の女性を送り届けたという家を訪ねたところ、まったくの別人が住んでいたのだ。その家は、草木染作家・三上響子(東風万智子)の自宅兼アトリエで、響子は自分はひとり暮らしであり、まったくわけがわからないという。いったいどういうことなのか…!?

 そんな中、(←「そんな中」じゃねーよ!)京都府警捜査一課に、警視庁から捜査依頼が入った。殺人事件の容疑者が京都に逃げ込んできたという。実は前夜、東京・目黒区内のマンションで飲食店オーナー・三輪徹(高橋洋)が殺害される事件が発生。帰宅した三輪の同棲相手が、共同経営者の宗方亮介(福士誠治)が遺体のかたわらに立ちつくしているのを目撃したという。その場から逃走した亮介は深夜、恋人の大島悦子(上原美佐)を伴って京都行きの夜行バスに乗り込んでいた。亮介の実家は、京都・嵐山にあるという。
 だが、亮介の母である茶道“宗方流”家元・史子(東ちづる)は「亮介が人を殺したとしても宗方流とは関係ない」と冷たく言い放つ。10年前、自分と宗方流を捨てて出て行ったのだから、もう赤の他人だというのだ。
 その後、京都駅に着いてからの亮介の足取りをたどったところ、まるで観光ルートのように金閣寺や八坂神社など有名な名所をめぐっていることがわかった。京都にやって来たのは実家に助けを求めるためではなかったのか…!?
 なぜ観光客のような行動を取っているのか…!?

 成田の親友である現職刑事は本当に殺人犯なのか!?さらには、京都に逃げ込んだ逃亡犯の行方は!? 様々な種類の地図を駆使して、珠子は最後の難事件に挑む!
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『相棒 eleven』 第8話「棋風」

2012-12-08 16:54:55 | ドラマ・映画
人間対コンピュータの将棋対局
 米沢さんじゃないけれど、世紀の対決にドキドキした。
 でも、米沢さん、喜び過ぎ(笑)

棋風
 将棋は最善手を追究する論理的なゲームであるが、作戦や勝負の分かれ目などでは、対局者の性格や好みが反映される。実は、コンピュータソフトにもプログラムによる指し手の傾向がある。
 今回も、将棋ソフト制作者がプロ棋士になる夢を断念していた過去があり、ソフトが計算した指し手ではなく、自分の棋風を優先させてしまった。
 この場面は逮捕劇とは全く関係がないわけだが、将棋を単なるドラマの材料としてではなく、将棋を通して登場人物の理念や人生を描き、棋士の気質にまで踏み込んでくれたのが嬉しかった。
 ただ、私見を挟ませていただくと、3年間心血を注いできた将棋ソフトを名人に挑ませたのだから、自分の棋風よりソフトの棋風を優先させるように思う。
 もし、ソフト制作者がソフトの決定手を無視するとしたら、ソフトの手では勝てないと判断した時か、過去に因縁を持つ名人を自分の手で打ち負かしたいという棋士としての本能が抑えきれなかった時だろう。


 個人的には、純粋な「名人対将棋ソフト」の決着を見てみたかった。せめて、ソフト制作者が指したことに気づいた名人に、将棋ソフトがあのまま指し続けていたら勝っていたかを聞いて欲しかった。
 チェスの達人である右京の将棋も観てみたい。

推理は、ほぼ3事象
1.蛍光灯の破片がテーブルの足の下にもあったことから、事故死に見せかけた偽装の可能性を示唆した。
 「死体の下に血痕」の偽装示唆パターンと基本的には同じだが、右京はいとも簡単に見破る。どこかの切れ者変人刑事のように得意げに語らないところが良い。

2.古くなった蛍光灯を外していないのに、新しい蛍光灯を持って交換しようとするのはおかしい。

3.「助手と教授が対局した時点では、将棋盤に傷はなかった」「将棋連盟会長が一手指し継いでいた」「現場には会長が指す前の局面が残っていた」から、「会長が帰った後、犯行時の衝撃で盤に傷が付き盤上が乱れ、会長が一手指したことを知らない犯人が局面を再現した」→「見ただけの局面を再現でき、会長の指し継いだ直前の局面を知っている人物」と犯人を特定した。
 数学の証明のような論理の組み立てである。相手玉を追いつめる際の考えの組み立てにも似ていて面白い。

時田名人
 モデルは羽生三冠であろう。
 当時のことを、彼女の指し手が鈍るのはつまらなかったと言ったように、「将棋を指すことが面白い」「(自分が)面白いと感じる将棋を指したい」という思想が強く、羽生三冠に通じるものがあったことはうれしい。
 ドラマ的には、ラストの方で時田名人に「将棋ソフトの指し手(棋風)はつまらなかったと言ってほしかった。

久々の例のコンビ
 内村刑事部長と中園参事官の日和見コント、流石のコンビネーションだった。

面白かったけれど、突っ込むとしたら
・将来の名人候補のライバルになる棋力なら、一度の敗局で消えていくのは不自然。
・第一人者である名人と、将棋界から離れていた人工頭脳研究者が互角の将棋を指せるはずがない
・盤駒をもう少し張りこんで欲しかった。美しい盤駒を一般の人にも見てもらいたい。
・資金不足と言うことだが、田辺龍馬を破り、時田名人に挑戦するところまで来たのだから、コンピュータ関連会社などからスポンサーがつくと思う
・「龍馬(りゅうば)戦」の棋戦の名称は現実の「竜王戦」を意識したものと思われるが、もっと「王将」(実際に使えないかも知れないが)など、将棋のタイトルとわかるものにして欲しかった。

【ストーリー】番組サイトより
 勝つのは、人類の頭脳か、コンピューターの人工知能か!?
 注目を集める将棋界の時田名人(竹財輝之助)と将棋ソフトとの将棋電脳戦が実現した! 世紀の対局を前に、将棋ソフトの開発者で人工知能研究者の安西(木下政治)が、研究室で遺体となって発見されてしまう。切れた蛍光灯を取り換えようとしたときに転落しての事故死と思われたが、右京(水谷豊)は現場で不審な点を発見し…。

 将棋連盟会長・曾根崎(園田裕久)は、時田名人がコンピューターに負けてしまうのではないかと恐れていたとして容疑者として浮上。が、曾根崎は新聞社主催のパーティーに出席していたと写真を見せ、伊丹(川原和久)らにアリバイを主張するのだが…

 右京と享(成宮寛貴)の捜査で事件は思わぬ方向へと展開していく…

ゲスト: 高野志穂 竹財輝之助 園田裕久 木下政治

脚本:金井寛
監督:近藤俊明
コメント (6)
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順位戦C級2組 波乱の6回戦 【携帯電話用】

2012-12-07 19:33:30 | 将棋
【東京】
 ▲澤田真吾四段(5勝0敗)-△松本佳介六段(1勝4敗)○ 0時8分
 ▲佐々木勇気四段(5勝0敗)-△藤森哲也四段(1勝4敗)○ 0時41分
 ▲横山泰明五段(4勝1敗)-△高見泰地四段(3勝2敗)○ 23時55分
 △佐藤和俊五段(4勝1敗)-▲佐藤紳哉六段(3勝2敗)○ 23時47分
 ▲及川拓馬四段(4勝1敗)-△岡崎洋六段(2勝3敗)○ 21時48分
 △神崎健二七段(4勝1敗)-▲門倉啓太四段(1勝4敗)○ 23時33分
○▲吉田正和五段(3勝2敗)-△阿部光瑠四段(2勝3敗) 22時1分
 △佐藤慎一四段(3勝2敗)-▲中村亮介五段(1勝4敗)○ 18時0分
○△中座 真七段(3勝2敗)-▲遠山雄亮五段(0勝5敗) 23時6分
 △勝又清和六段(2勝3敗)-▲長岡裕也五段(2勝3敗)○ 22時41分
 ▲田中魁秀九段(2勝3敗)-△村中秀史六段(1勝4敗)○ 19時10分
 △小倉久史七段(1勝4敗)-▲上野裕和五段(0勝5敗)○ 21時48分
○△瀬川晶司五段(1勝4敗)-▲川上猛六段(0勝5敗) 17時47分

【大阪】
 ▲菅井竜也五段(5勝0敗)-△斎藤慎太郎四段(5勝0敗)○ 23時50分
○▲阪口悟五段(5勝0敗)-△中田功七段(3勝2敗) 20時34分
○△西川和宏四段(4勝1敗)-▲村田智弘六段(4勝1敗) 1時0分
○△矢倉規広六段(4勝1敗)-▲伊藤真吾四段(2勝3敗) 23時15分
○△八代弥四段(4勝1敗)-▲伊奈祐介六段(0勝5敗) 1時7分
 ▲田中悠一四段(3勝2敗)-△村田顕弘五段(3勝2敗)○ 0時29分
 △永瀬拓矢五段(3勝2敗)-▲藤原直哉六段(3勝2敗)○ 0時31分
 ▲大石直嗣四段(3勝2敗)-△牧野光則四段(2勝3敗)○ 0時39分
○▲西尾明六段(3勝2敗)-△西川慶二七段(0勝5敗) 1時3分
 ▲石川陽生七段(1勝4敗)-△増田裕司六段(0勝5敗)○ 23時25分

 対局日から、かなり日が経ってしまいました。
 対局組み合わせの左側は、両者を比べて成績優秀者、同成績の場合は席次上位者を配置してある。なので、順当にいけば左側の棋士が勝つと予想される。
 しかし、結果は左側棋士の8勝15敗。(黄色でマークされている棋士が勝者。うまく表示されているだろうか?)
 これを詳しく見ると、大阪はほぼ順当。成績上位棋士(全勝、1敗棋士)は順当に勝ち星を挙げている(全勝の菅井五段が敗れたが、相手は全勝の斉藤四段)。2敗棋士が3人敗れているが、相手もほぼ同星である。
 これに対し、東京は大波乱と言ってよい。全勝の2人、1敗の4人がすべて敗れてしまった。

 5人いた全勝者のうち、阪口五段と斉藤四段だけが全勝を守った。阪口五段は、次局が永瀬新人王(五段)と手強く、残り3名の対局相手(1敗の西川四段も含む)も粒が揃っている。斎藤四段の相手の方が緩やかである。ただ、次局の牧野四段は現在3勝3敗ながらかなり手強い。永瀬五段は1敗の澤田四段とも当たっており、牧野四段は1敗の佐々木勇四段と当たっており、この二人がカギを握っている。
 1敗の最上位の菅井五段はこのまま行きそうである。その他1敗者では、牧野戦を残しているものの佐々木四段が星を伸ばしそうだ。

 ここで気になったのは、対局内容。同じような戦型ばかり。数も多いせいか、観ていてもつまらない。東京は大波乱だったが、終局時刻も早いものが多かった。戦型、内容、気持ちの点で、A級やB級1組とかなり見劣りがすると感じた。
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