あしひきの やまのまにまに かくれなむ うきよのなかは あるかひもなし
あしひきの 山のまにまに 隠れなむ 憂き世の中は あるかひもなし
よみ人知らず
そこに山があるのにまかせて、そこに隠れてしまおう。山には峡(かい)があるけれども、この憂き世の中には、いる甲斐もないから。
第五句の「かひ」に「峡」と「甲斐(効)」をかけた、言葉遊び的な要素も含んだ歌。正岡子規的に言えばこれも「駄洒落」の類かもしれませんが、こうした機智も古今集の味わいの一つですね。^^
あしひきの やまのまにまに かくれなむ うきよのなかは あるかひもなし
あしひきの 山のまにまに 隠れなむ 憂き世の中は あるかひもなし
よみ人知らず
そこに山があるのにまかせて、そこに隠れてしまおう。山には峡(かい)があるけれども、この憂き世の中には、いる甲斐もないから。
第五句の「かひ」に「峡」と「甲斐(効)」をかけた、言葉遊び的な要素も含んだ歌。正岡子規的に言えばこれも「駄洒落」の類かもしれませんが、こうした機智も古今集の味わいの一つですね。^^