漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0960

2022-06-16 04:26:24 | 古今和歌集

わがみから うきよのなかと なづけつつ ひとのためさへ かなしかるらむ

わが身から うき世の中と 名づけつつ 人のためさへ かなしかるらむ

 

よみ人知らず

 

 自分のことでこの世を「憂き世」と繰り返し言っているのに、どうして他人のためにまで悲しくなるのであろうか。

 語句をたどればこのような解釈になるかと思いますが、真意というか、どういう状況を詠んでいるのかは、今一つピンと来ていません。「自分のことだけで精一杯なのに。。。」という感じでしょうか。なお、第四句の「人」は特定の人を指しているとの解釈もあるようです。

 



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