わがみから うきよのなかと なづけつつ ひとのためさへ かなしかるらむ
わが身から うき世の中と 名づけつつ 人のためさへ かなしかるらむ
よみ人知らず
自分のことでこの世を「憂き世」と繰り返し言っているのに、どうして他人のためにまで悲しくなるのであろうか。
語句をたどればこのような解釈になるかと思いますが、真意というか、どういう状況を詠んでいるのかは、今一つピンと来ていません。「自分のことだけで精一杯なのに。。。」という感じでしょうか。なお、第四句の「人」は特定の人を指しているとの解釈もあるようです。