漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0220

2020-06-06 19:27:59 | 古今和歌集

あきはぎの したばいろづく いまよりや ひとりあるひとの いねがてにする

秋萩の 下葉色づく 今よりや ひとりある人の いねがてにする

 

よみ人知らず

 

 秋萩の下葉が色づく今の季節からは、一人でいる人が寂しさで眠れなくなるのだろうか。

 秋萩の下葉が色づくとは、一層の秋の深まりを象徴しており、独り寝の寂しさがいやます季節の到来を告げています。「いねがて」は「寝ぬ」の連用形に、「~できない、~しづらい」を意味する「がてに」がついて、寝られない、眠りづらいの意。

 この歌は、「秋萩の下葉をながめ(る)・・・人は、歌にのみぞ心をなぐさめける」と、「秋萩の下葉」のフレーズが仮名序にも引用されています。



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