この3連休は久しぶりにどっぷり漢字に浸かっています。26-2 の標準解答が届いて自己採点やら分析やらをしたり、「辞典」第二版を購入したばかりなのでそれを眺めたりと、材料には事欠きません。
さてその「辞典」ですが、実際に使い始めて、いろいろと追加で改訂箇所が見つかっています。購入する前、単に配当級が見直されているだけだと嫌だなぁと思ったのですがそんなことはなく、細かい改訂がかなりなされているようです。見つけたものをいくつかご紹介します。
【偃】 (初版 P.97、第二版 P.99)
当ブログの 9/23 の記事 【偃】 で、「辞典」の 【偃】 の項に、 【偃蹇】 という熟語に対応する意味が記載されていないと書いたのですが、第二版では、意味欄の5番目に 「おごる。高ぶる。」 と記載されています。これ以外にも、4番目の意味として 「せく。せきとめる。」 も追加されていますし、 【偃蹇】 の 【蹇】 の方にも 「おごる。おごり高ぶるさま。」を始め、いくつも意味の追記がありました。
【嚮】 (初版 P.340、第二版 P.342)
第二版で訓読みが大幅に追加されているのはすでに何度か書いていますが、こちらは音読み、それも追加ではなく削除されています。具体的には、初版では音読みとして 「キョウ」 の外に 「コウ」 が記載されていたのですが、これは 「要覧」 にない音読みで、「『要覧』になく『辞典』にある読み」 というちょっと珍しいもの(他にもいくつかはあります)だったのですが、これが第二版では 「キョウ」 のみに修正されています。もともと誤記だったのか、あまり用例のない読みとして削除されたのかはわかりませんが、私はここに 「コウ」 が記載されていたためにそれが頭に残ってしまい、 【嚮日(きょうじつ)】 を 「こうじつ」 と誤読する癖がついてしまっているので、「だったら始めから書かないでくれよ」と、恨み事の一つも言いたくなる箇所です。(笑)
【偈頌】(げじゅ/げしょう) (初版 P.409、第二版 P.412)
これはおそらく誤りの訂正ということだと思われますが、この熟語、初版では見出し語としての記載の他に、 【偈】 の項の「意味」欄の「つよい。はやい。すこやか。」の箇所に用例として載っていました。 【偈頌】 は経文のことですから、つよいとかはやいとかいう意味とは関係がありません。WEB問題集のサイトなどで、誤記ではないかと指摘されていた箇所ですが、第二版ではこの用例がなくなり、代わりに 【偈偈(けつけつ)】 がこの意味での用例として記載されています。
購入してまだ数日ですが、実際に使っていると上記を始め、何かしらの改訂箇所が毎日見つかりますので、おそらくかなりの箇所に改訂があるのでしょう。改訂前後の辞書を両方とも持っている/使うなどという経験は初めてですので、辞書が改訂される際どの程度の見直しがなされるものなのかわかりませんが、今回の改訂は常用漢字の改訂を契機(おそらく)として、全体について見直しが図られたのかもしれませんね。早めに購入して良かったかな、と思っています。
さてその「辞典」ですが、実際に使い始めて、いろいろと追加で改訂箇所が見つかっています。購入する前、単に配当級が見直されているだけだと嫌だなぁと思ったのですがそんなことはなく、細かい改訂がかなりなされているようです。見つけたものをいくつかご紹介します。
【偃】 (初版 P.97、第二版 P.99)
当ブログの 9/23 の記事 【偃】 で、「辞典」の 【偃】 の項に、 【偃蹇】 という熟語に対応する意味が記載されていないと書いたのですが、第二版では、意味欄の5番目に 「おごる。高ぶる。」 と記載されています。これ以外にも、4番目の意味として 「せく。せきとめる。」 も追加されていますし、 【偃蹇】 の 【蹇】 の方にも 「おごる。おごり高ぶるさま。」を始め、いくつも意味の追記がありました。
【嚮】 (初版 P.340、第二版 P.342)
第二版で訓読みが大幅に追加されているのはすでに何度か書いていますが、こちらは音読み、それも追加ではなく削除されています。具体的には、初版では音読みとして 「キョウ」 の外に 「コウ」 が記載されていたのですが、これは 「要覧」 にない音読みで、「『要覧』になく『辞典』にある読み」 というちょっと珍しいもの(他にもいくつかはあります)だったのですが、これが第二版では 「キョウ」 のみに修正されています。もともと誤記だったのか、あまり用例のない読みとして削除されたのかはわかりませんが、私はここに 「コウ」 が記載されていたためにそれが頭に残ってしまい、 【嚮日(きょうじつ)】 を 「こうじつ」 と誤読する癖がついてしまっているので、「だったら始めから書かないでくれよ」と、恨み事の一つも言いたくなる箇所です。(笑)
【偈頌】(げじゅ/げしょう) (初版 P.409、第二版 P.412)
これはおそらく誤りの訂正ということだと思われますが、この熟語、初版では見出し語としての記載の他に、 【偈】 の項の「意味」欄の「つよい。はやい。すこやか。」の箇所に用例として載っていました。 【偈頌】 は経文のことですから、つよいとかはやいとかいう意味とは関係がありません。WEB問題集のサイトなどで、誤記ではないかと指摘されていた箇所ですが、第二版ではこの用例がなくなり、代わりに 【偈偈(けつけつ)】 がこの意味での用例として記載されています。
購入してまだ数日ですが、実際に使っていると上記を始め、何かしらの改訂箇所が毎日見つかりますので、おそらくかなりの箇所に改訂があるのでしょう。改訂前後の辞書を両方とも持っている/使うなどという経験は初めてですので、辞書が改訂される際どの程度の見直しがなされるものなのかわかりませんが、今回の改訂は常用漢字の改訂を契機(おそらく)として、全体について見直しが図られたのかもしれませんね。早めに購入して良かったかな、と思っています。