心頭を 滅却しかね 夏祭り
梅士 Baishi
休日なのはよいが、朝から晩まで33℃を越える部屋に居ては、読
書もままならず、いつの間にか夏眠している。
もはやこれまでと、プールにでかけた。
この時期、夏祭りというのも頷ける。
もう、踊るしかない!
左右両方で息継ぎをする練習をした。
自然にエアロビクス泳法になっていて、軽く500mを泳いでいた。
50m50秒を切るスピードも出た。
かつては40秒を切っていたが、体形と筋力の差であろう。
ちなみに、トップスイマーというのは、ずば抜けて水の抵抗が少ない
のだそうである。
なぜ水の抵抗が低いのかは科学的に解明されていないという。
だから、水着の開発は、浮力よりも水の抵抗をいかに小さくするか
が重要なのだと思う。
無為自然の道というのも、なかなか大変である。
冬の寒さは厚着をして凌げるが、暑さというのは逃げ場がない。
太ったのでは、水の抵抗からも逃れられない。
土方仕事にとっては、夏が一番苦しい。
しかし、炭鉱の切端では、さらに高温の中での肉体労働である。
それがあるからこそ、ロボットの時代が迎えられるのだ。
ロボットが鉱山をリサイクルするようなロボットジオテクノロジーによっ
て、あらたな鉱山王が生まれるかもしれない。
三池に炭坑節の月が復活するかもしれない。
苦労がなければ感動がなく、人は協力しない。
修行なくしては僧侶たりえない。
下積みなくしては、幸福実現党も世間の共感も支持も得られない。
時間の無駄とも思える難書を読まなければ哲学の徒とは認められ
ない。
人は成功にいたる苦労、下積みに共感するものだ。
そうであるならば、この耐え難き猛暑を耐えて読書を進めてこそ、夏
の共感があり、秋の喜びも与えられることであろう。
風流の道にも、そうした修行があるのだ。
それにしても、昨今はみんなが冷房を使うので、ヒートアイランド現象
という都市部の高温化が気象現象として定着し、夏場の修行を一層
困難なものとしている。
諸君、冷房を風鈴に代えて心涼しい夏を堪能しようではないか!
冷房OFFの日を設けてはいかがか。
もちろん、規制立法ではなく、風鈴の日というバレンタインデーのよ
うな日である。
【 KYという誤解に要注意!~『アスペルガー症候群』 】
KYというのは、「嫌いよ」、という意味かと思っていたら、「空気読め
ない」という意味だそうである。
金田一京助霊もびっくり用語かもしれない。
たしかに、場の空気に無頓着な言動をしてあっけらかんとしている
人が少なくない。
それが、モラルの問題かとというと、そうでもない。
その一群に、アスペルガー症候群というのがある。
言語能力には優れていても、相手の話を聞いて、理解し、応答する
というコミュニケーションが苦手、整理整頓が苦手で、マイペースなと
ころがあり、誤解されるのである。
運動神経が鈍く、愛想が悪く、頭が大きかったりというところからイジ
メの対象にされることも少なくない。
ところが、意外と有名人に多いのだ。
アメリカのシリコンバレーにも多いという。
ビルゲイツ、エジソン、アインシュタイン、ジョージ・ルーカス、アルフレッ
ド・ヒッチコックなど、天才肌の人に多く見られる。
積極的な自閉症とか発達障害とか言われるが、果たしてそうなのか。
KYといわれる人がいたら、天才かもしれない。
変人というのは、宇宙人か、天才かもしれない。
KYくらいで軽蔑してはいけない。
人事採用も、コミュニケーション能力ばかりを見るのではなく、それを
多少犠牲にしてでも才能を発揮する人材を見つけなければならない。
そう考えると、いままで軽蔑したり、嫌ったりしていた人に対する評
価を見直さなければならないのではないか。
新・KYとは、きれいごとを読めない、たとえば、菅の嘘を見抜けない
ということにしてはいかがか。
うわべのきれいごとばかりを並べる嘘つきの人を警戒しなければな
らないということである。
立憲女王国・神聖九州やまとの国
梅士 Baishi