夕涼み 羽黒トンボの はね開け
梅士 Baishi
中洲のレトロな迎賓館跡に羽黒トンボがひらひらと舞っていた。
花魁道中のようなあでやかさがある。
音もなく乱れ飛ぶ羽音を視覚に捕らえたくて、じっとその呼吸を見る
のである。
たてに閉じた羽であるが、一瞬の呼吸で開いてまた閉じる。
その乱れ開く四枚の羽の調べが見たくて息を呑んで見つめるので
ある。
トンボの美しさは島国ならではの芸術であるについがいない。
今日は、島原の本家の墓参りをする予定である。
小学校以来の本家墓参なので、花火を持ってゆこうと思う。
楽しみである。
【 植物愛の発想 】
自分は環境左翼ではないが、自然をこよなく愛するものである。
ペットのように、植物を飼っている。
彼らはおとなしい。
定期に水をやるだけでうれしそうなのである。
葡萄の木は、日々の水を材料に香り高い葡萄の実を振舞ってくれる。
歪にしかならない粒であるが、一口二口、口に入れるだけで幸せを
感じるのである。
十五日の夜まで、何とか耐えて欲しい。
夕立よ、水を給いたまえ。
そこで、給水装置であるが、水タンクが設置できない条件で数日の水
を凌ぐためには、循環型でなければならない。それを一日二回、タイマー
で給水すればよい。
簡単だから、誰か作って欲しい。
もう一つは、ベランダ田んぼである。
やはり、浄水型循環装置付の小型田んぼが欲しい。
田には、蛙と、ドジョウとメダカとトンボやらが住んでくれないものか。
わが家のご神田として、売れると思うのだ。
あちらこちらでご神田がおかれたら、連鎖的にトンボも、もしかした
ら蛍も生息できるかもしれない。
そうした自然の潤いが欲しいものである。
立憲女王国・神聖九州やまとの国
梅士 Baishi