ひまわりの 日はそれぞれに 曇り空
梅士 Baishi
小浜から諏訪池に上る途中の畑に、びっしりとひまわりが植えられ、
曇り空に見失った太陽をあちこちと探して咲いていた。
日ごろはジャガイモ畑のはずが、どうしたことだろうか。
ひまわりの種を収穫しようというのだろうか。
子供の頃、炭鉱住宅の庭に、父が植えたひまわりがことのほかに
巨大に成長してでっかい花を開いていた。
あれほどのでっかいひまわりは、それ以後見たことがない。
花の大きな顔の部分に、でっかい種がびっしりと並んでいた。
その庭にはでっかい西洋イチジクの木があって、夏にはたくさんの実
をつけた。
その木に登って熟したイチジクを食べるのが楽しみだった。
おいしいイチジクだった。
父や母の生活は、子供にとってはでっかい思い出となった。
子育ての苦労は、子供の記憶がパンのように膨らんだだけで報わ
れるのではないか。
父も母も、世の中で名を成したわけではないが、自分の中では最も
有名な人である。
それほどには、自分は有名にはなれない人生であった。
その分、武士でありたいものである。
【 1ドル55円という発想~ 円高ドル安という希望 】
立憲女王国・神聖九州やまとの国
梅士 Baishi