夏至の陽を 鎮めし海や 藍に澄み
中村 梅士 Baishi
夕陽の風景は壮大である。
夏至の陽をゆったりと納めた海には藍色が広がる。
海を眺めていると、心も雄大になる。
すぐにも終わると思っていた仕事が意外と時間を食った。
考案を重ねると、問題の構造が整理されて単純化する。
これが一種の悟りである。
それほど高尚ではなくとも、洞察である。
禅坊主として問答でもやっていたのだろうか。
そんなふうなことを、今は仕事としてやっている。
学生たちにとっては、忘れられない経験になっているや
ふだ。
せめてもの貢献である。
さて、今日はレコード専用のアンプが届いた。
高級機ではないが、山水の名機の一画にはあろう。
山水電気と言えば、オーディオの名門であり、特にプリ
メインアンプのトップ企業だった。
今でも山水のアンプは人気が高い。
しかし、長いこと株価は50円割れが続いていた。
結局、2014年に破産、2018年には法人格が消えている。
その名門のアンプを中級機とはいえ手に入れたことは嬉
しいことである。
いい音でレコードが楽しめそうである。
これで、PC入力系、アナログレコード系、CD系の独立
したアンプ体制が整った。
あとは、デノンの名機と言われるスピーカーをワンセッ
ト仕入れられたらもう十分である。
ギターを弾かなくなったら、オーディオに回帰してしま
ったというところであろうか。
今日のジャズタイムはPC音源での波の音を背景に、レ
コードでドンボア演奏のバロック・リュートを楽しんで
いる。
ちょっとした、旅気分である。
映画『プレステージ』を観た。
マジシャンの骨身を削る壮絶なトリックの物語である。
そこにニコラ・テスラのテレポーテーション実験が登場
する。
種も仕掛けもないサイエンスだとしてテスラの仕掛けを
使ったショーをやるのだが、結局、恐るべきトリックが仕
掛けられていたというようなドラマである。
しかし、テスラのテレポーテーション実験は、実際に行
われて驚愕すべき、かつ悲劇的な結末となった。
映画の背景にあった事件だろう。
『時をかける少女』が連想される。
テレポーテーションもタイムトラベルも、霊界科学の領
域にあるからだ。
民法の定める夫婦別姓が男女平等を定める憲法に反する
として最高裁で争われていた事件で、合憲判決が出た。
反対意見を出した女性判事は旧姓を名乗って仕事をして
いるのだという。
ファミリーネームが違憲だというなら、法律上の婚姻制
度も違憲なのではないか。
なにしろ、男と女の違いを前提とした制度なのだから。
他人のままで、性差を否定する対等の関係でいられるな
ら、そうすればよいではないか。
離婚して他人として暮らせばよいではないか。
夫婦別姓というのは、結婚の制度を選ばなければよいだ
けのことである。
結局、子供の利害とは関係なく、自分のブランドにこだ
わりたいという利己主義の共産主義思想に他なるまい。
そいういう人物を、なぜ最高裁判事に任命したのか。
なんとも、お粗末なトリックであることよ。
日本国独立宣言・神聖九州やまとの国
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