いきなり地図から。
昨日紹介した「霧多布岬」のある浜中町霧多布地域は、御覧のとおり、所謂「陸繋島」と呼ばれる地形になっていますが、その陸繋島において、霧多布岬と反対側に、もう一つ、景色の綺麗な岬があります。
それが、「アゼチの岬」という岬。
例によってアイヌ語由来の地名なのかなと思いましたが、かつてこの周辺に「畦地(あぜち)」という人が住んでいたことから付けられた名前だそうです。
霧多布岬と同様、ここもまた、映画「ハナミズキ」でロケ地として使用されていました。
写真に写っている、岬の名前を記した木柱。
この木柱をズームで撮った写真もあるのですが、ボケてしまったため掲載はしません。
でも、何となく見えるとおり「アゼチの岬」と書かれています。
霧多布市街地方面の景色。
観光地によくある、方角の先にどこがあるのかを記した表示板。
この先にあるのは、道内では根室だけど、世界の都市では・・・。
ほほほ、ニューヨークとロサンゼルスですか。
見た途端、懐かしい、「ニューヨークへ行きたいかぁぁぁ~!」「ウォォォォ~!」という叫び(「アメリカ横断ウルトラクイズ」)が蘇ってきました(本当に)。
そういや、先日買った「チコちゃんに叱られる!」の漢字学習本に載っていたのだけど、ニューヨークって、「紐育」という漢字表記があるんだそうです。
因みに、ロサンゼルスも、「チコちゃん」の本には載っていないけど、「羅府」という漢字表記があります。これは、「ウルトラクイズ」で出題されたことがありました(昭和58年(1983年)の第7回大会)。
世界の地名だけでなく、近郊の地図も描かれています。
岬の先に見える二つの島。
手前は「小島」、奥の平たい島は、「嶮暮帰(けんぼっき)島」という島です。
「嶮暮帰」というのも難読地名ですが、アイヌ語で「ハンノキ(アカダモ、ハルニレ)の下」を意味する「ケネ・ポク」に由来するもので、明治9年(1876年)に岩手県出身者が移住し、昆布漁を営んだという記録があります。
現在は無人島で、昆布漁期に漁師が来島する程度ですが、動物作家のムツゴロウこと畑正憲さんが、昭和46年(1971年)から約1年間定住していたそうで、現在でも、絶滅危惧種に指定されている「エトピリカ」の姿が確認されることがあるそうです。