釧路駅北口から少し鳥取方面へ向かった所にある、「駒場通」という幹線道路。
「駒場」と聞くと、元函館市民の私には、競馬場のある「駒場町」というエリアを思い出しますが、実は、釧路の「駒場町」も、町の名前の由来は、函館と同じなのだそうです。
昨年1月に閉店し、この程、残って営業している店舗の撤退も含めた完全閉鎖が発表された「イトーヨーカドー釧路店」。
その向かいにある、店舗の駐車場と、釧路市役所の鳥取支所。
この辺りに、かつて、競馬場の大きな門が設置されていたそうです。
近くにある「駒場公園」という大きな公園。
釧路にあったという競馬場は、昭和7年(1932年)に設置された公認の施設で、春季3回、秋季4回の開催で、馬券は1枚5銭、年間で8万数千円の売り上げがあったそうです。
昭和14年(1939年)、戦時体制強化のため、年1回の開催となり、同17年に廃止され、敷地は北海道に返還されました。
終戦後、昭和36年(1961年)に、土地区画整理により現在の住宅街の礎が築かれ、かつて競馬場があった町ということで、「駒場町」と命名されたそうです。
最後に、昨日の記事で書いた「釧路で初めて飛行機が飛来した場所」の話ですが、競馬場ネタを学習するために読んでいた資料によると、大正6年(1917年)当時、現在の駒場町の辺りに滑走路が整備され、そこに釧路発の飛行機が飛来し、集まった大勢の人の前で、アクロバット飛行が披露されたこともあったそうです。
残念ながら、競馬場も滑走路も、それらしい痕跡は残っていないようですが、そうした歴史を踏まえての散歩もまた楽しいものだなと思います。