北大通から一本繁華街へ入った所にある複合施設。
現在は、1階に「タリーズコーヒー」など幾つかの店舗が入っていますが、以前ここには、「ケンタッキー・フライド・チキン」の店舗が建っていました。
利用したことはなかったはずだけど、それは何となく記憶にありました。
で、更に時代を遡ると、この場所には、「末広座」という劇場(芝居小屋)があったのだそうです。
「末広座」は、明治24年(1891年)、成田三太郎という人物が、米町の「法華寺」の下に開業したもので、その後、「宝来座」「大黒座」と名称を変え、場所も転々とした後、大正3年(1914年)11月、この地に移転してきたとのことです。
その四年後、大正7年(1918年)の大火で焼失してしまったそうですが、当時、この周辺には小さな芝居小屋が散立していたそうで、その中にあって、「末広座」は、有名な役者の公演も行われるなど、特に人気の高い場所として知られていたそうです。
せっかくそういう歴史があるのだから、跡地であることを示す何かがあってもよさそうだなと思いますが、残念ながらそれらしいものはありません。
もう一つ、場所を変えて南大通方面の「浦見町」へ。
場所は↑なんだけど、ここにも以前、「釧路座」という芝居小屋があり、かの石川啄木が、短い釧路滞在期間中の明治41年(1908年)2月11日に、ここで演劇を鑑賞したということが日記に記されているそうです。
こちらも、跡地であることを示すものは何もありませんが、図書館で調べようとしても、詳しい歴史が分かるような資料には出会えませんでした。
「くしろ検定」で出題されるようなネタでもないけれど、とりあえず、そういう場所であるということで。
今日の釧路は日中も氷点下の真冬日でしたが、町ブラの最後は、中心部にある「ヤマダ電機」の2階にあるカフェで一休み。
ヤマダのポイントも使えるので、負担額0円で暖を取ってきました。
まだまだポイントに余裕があるので、今度はランチでも利用しようかなと思います。