「王道コース」は、「元町教会群」と呼ばれる、世界各地から伝来した各宗派の教会が、狭い範囲に集結しているエリアが含まれていますが、今回は、昨日のカトリック系に続いて、イギリスから伝来した「日本聖公会」の教会を紹介します。
「日本聖公会函館聖ヨハネ教会」。
イギリス系の「聖公会」、カトリックとプロテスタントの中道的な宗派で、イギリスのロイヤルファミリーや、日本で言えば立教大学や聖路加病院などが、この宗派の系列となっています。
明治7年(1874年)、イギリスから函館に渡来してきたデニング司祭が宣教活動を始めたことが、イギリス聖公会の教会として道内の先駆けとなっていました。
正解はこちら。そうです、屋根が十字架のデザインになっているのです。
これを見下ろせるような場所が近くにあるのかどうか分かりませんが、私はガイド用にこの航空写真を出力したので、これで解説しようと思います。
聖堂内は、申し出れば写真撮影も可です。
昨日の「カトリック元町教会」でも触れた、「十字架の道行き」という、イエスが死刑を宣告されてから埋葬されるまでの様子を描かれた絵が飾られています。
「カトリック元町教会」の方が彫刻作品なのに対し、こちらは絵になっています。
訪れた人が、祈りを書いた紙を奉納するコーナーがあります。
色々考えましたが、場所が場所だけに、平和の祈りということで、月並みではありますが、「戦争終結、争いのない社会になることを祈る」と書きました。
教会に隣接して、結構な急斜面の坂道があります。
「チャチャ登り」という名前の坂道。
昭和58年(1983年)に公開された高倉健さん主演の映画「居酒屋兆治」では、健さん演じる主人公の英治が、高校球児の少年を追いかけてこの坂を駆け上るシーンが描かれています。