もう一か月以上過ぎてしまったけれど、桜と梅の季節に円山公園を散策していて、幾つかの碑が目に留まりました。
「祝還暦 須藤隆城先生」「北海道正調追分節隆城門人会」
と書いてあります。
須藤隆城さんという方は、かの江差追分にも通じる、「正調追分節」の師匠さんだそうで、門人会の人たちが、師匠の還暦を記念して、桜の木を植樹したことを記した碑ということだそうです。
こちらは、「吟」という文字から察するに、詩吟でしょうか。
調べてみたところ、
「社団法人 日本詩吟学院岳風会總本部 頌吟徳 建之 昭和四十五年九月 創立満三十年記念北海道本部」
と刻まれています。
こちらは、公園内にも像が建っている、開拓使判官を務めた島義勇の功績を記した「島判官紀功碑」。
島義勇が札幌に来たとき、「コタンベツの丘」と呼ばれている所から札幌を見て、「世界一の都を作る」という趣旨のことを発言したということが伝えられており、このとおり、「島義勇とコタンベツの丘」として「さっぽろ・ふるさと文化百選」のプレートも一緒に置かれています。
そしてこちらは、「島判官建碑寄附芳名」という碑。
先ほどの「紀功碑」を建てるために寄付をした人々の名前が刻まれています。
その碑の一部分(台座とか後ろ側とか)に、そうした名前が刻まれている例は結構あると思いますが、そのためだけの碑を別に作っているという例は、珍しいのではないかとさえ思います。
「逓信事業員殉職碑」。
「逓信」という言葉は、今の若い人にはピンとこないかもしれないけれど、簡単に言えば郵便事業のことで、北海道内の郵政事業に携わって業務中に亡くなった先人たちを祀っているものです。
碑の台座部分には、殉職された英霊を安置するためのスペースがあり、そこに英璽簿が収められています。
また、その蓋に当たる石板には、「芳名留碑而不絶祭祀 昭和三十二年十月二日 郵政大臣田中角栄」と刻まれています。
歴史散歩系の本にもなかなか出てこないテーマの碑が多いですが、目に留めて、それがどういうものかを調べてみるのもまた面白いです。
こんばんは。
こちらこそ、いつもありがとうございます。
そうでしたか、円山はお父様のゆかりの地だったのですね。
季節ごとにそれぞれの楽しみ方ができると思いますので、散策できるようになりましたら、ぜひ行ってみてください。
今日も大変お疲れ様でした。
いつも温かいリアクション
ありがとうございます。
父が存命中、円山公園近くに
住んで居ました。
大好きな場所です(^-^)
ゆっくり散策して見たくなりました。
今日もどうぞゆっくり
お過ごし下さいね。