今日から新年の仕事がスタート。
それに伴い、こちらも今日から通常モードに戻していきたいと思います。
ということで、年前の町ブラネタを順次消化していきます。
札幌駅南口前にある、以前から気になっていた銅像。
タイトルが付いているので、注目してみました。
「牧歌の像」というこの像は、札幌市出身で、市内に彫刻美術館のある作家「本郷新」氏の作品。
本郷氏の作品で有名なものとしては、函館の「啄木小公園」にある石川啄木の座像(こちら)だったり、釧路の「港文館」にある同じく啄木の像(こちら)だったりと色々見てきましたが、この像は、昭和35年(1960年)に、二年後に予定されていた新しい札幌駅舎の建築に合わせ、殺風景だった駅前を整備して北海道の中心都市にふさわしい美を備えた公園を作るべく、都市空間にふさわしいシンボル像としての彫刻を設置することが決まったのを受けて、大通公園三丁目の「泉の像」(こちら)を依頼された実績がある本郷氏が制作を依頼されたものでした。
中央に建つのは若い女性三人の像で、プラの若木、トウモロコシ、スズランを持っており、両脇の二人の男性は、腰掛けた男性は角笛を吹き、もう一方は羊を抱いています。
各人に北海道の名産を持たせた男性と女性の五人の群像は、依頼者の意向である北海道らしさを強調しているとされています。
「鉄道記念日」に当たる同年11月28日、札幌-手宮間鉄道敷設80周年記念として除幕されたこの像は、現在に至るまで、待ち合わせ場所などとしても使用される駅前の名物スポットであり続けています。