北の風に吹かれて~独り漫遊記~

町歩きを中心に、日々の出来事を綴ります。 
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小さなアーケード街

2024-10-31 20:00:00 | 函館

 

市電「十字街」停留所で下車して少し歩いた所。

大正時代にまで遡る話になりますが、1921年(大正10年)当時の函館は、札幌や仙台よりも人口が多く、東北以北最大の都市として栄えていたことがあり、その中心部として賑わっていたのが、この十字街周辺だったと言われています。

今ではその面影もほとんどなくなり、表通りから一歩中へ入るとすっかり寂しさが漂う風景になってしまっていますが、そんな中にあって、「あーこれいいなあ」と思って見入ってしまうものがあります。

 

 

それが、このアーケード。

函館駅前の、通称「大門」と呼ばれるエリアにも、かつて商店街にアーケードがありましたが、現在は撤去されてしまって、往時を偲ばせるものが消えてしまいましたが、この場所には、現在もこうしてアーケードが残っています。

 

 

この本屋さんは、函館に来たばかりの頃(2008年?)だったかなあ・・・、1度だけ入った記憶があります。

この写真を撮ったときはシャッターが下りていましたが、今でもしっかり営業しています。

 

 

「バラエティストアー」ってどんなお店だろうと思って調べてみたら、食料品やファッション、雑貨などを幅広く扱うお店だそうです。

行ったのが祝日の午後だったので、営業時間外というお店が多かったようです。残念。

 

 

 

このお店は、入ったことはないけれど、御祝儀用品のお店としては有名だと聞きました。

十字街の歴史と共に町を見守って来た存在ということなのでしょうね。

 

 

このアーケードは、1950年代に、「アーケードをつくる会」という団体が発起する形で作られたそうで、最盛期には、この通りだけでなく、もっと広範囲に設置されていたそうです。

 

 

しかし、冬期間の雪の重みや、火災などの災害などによって撤去が相次ぎ、現在は、この地図の赤線の区間にのみアーケードが残る形となっています。

近年は、ノスタルジックな風景として、そういう風景が好きな人達の間で注目を集めたりもしているようですが、私も商店街のアーケードというのは風景としてすごく好きなので、維持管理に手間とお金がかかるという事情はあるでしょうけど、今後とも大切にされていってほしいと思います。

 

 

 

 

アーケード街の一角にあるメガネ店。

私が初めて函館に住んだ2008年当時は、十字街周辺の街頭放送で(函館駅前もだったかも)このお店の広告放送が多く流れていて、私のように、寄ったことはなくてもお店の名前だけは知っているという人も多かったと思います。

その街頭放送も聞かれなくなってしまいましたが、お店はこうして残っていて良かったと思っています。

これからも、古き良き時代の面影を残し続けている街並みを見守り続けてほしいですね。

 


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2 コメント

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Unknown (しましま)
2024-10-31 20:59:00
とても近くまで行っていました!

十字街から宝来・谷地頭線を上ってすぐの「中村海産物干物店」です。
前日に妹が見てよかったというので、翌日通ってみましたら、建物の風情のかっこよいこと。
その日は定休日のようでしたが、開いていたら函館のおいしい乾物を買ってみたかったです。
ナナマガラーさんの言われるように当時は街の中心にあった海産物干物店ですから、たくさんの住人が利用していたと思うのです。
そんな情景に想いを馳せました。

いつかまたご紹介いただけたらうれしいです。
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Unknown (ナナマガラー)
2024-11-01 20:23:04
>しましま さんへ
>とても近くまで行っていました!... への返信

本当にすぐ近くですね。
このお店も、ずっと気にはなっていましたので、今度十字街方面へ行ったときにでも寄ってみようと思います。
あの周辺は、観光客が立ち寄る場所としては今一つかもしれませんが、風情のある景色が広がっているエリアですので、オススメの場所を発掘してみたいです。
返信する

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