3月13日(日)のこと(その2)
1,小さな病室で父親と向き合い、生死の境界を見つめる営み
2,不足した物資を求めて買いだめに走る心の中の不安=衝動
3,道路の断裂による交通渋滞や断水、地震による家の損壊など、具体的な被害
4,地震そのもののもたらす甚大な被害の報道
これらが次々に襲いかかってくると、受け入れられる自分自身の精神の容量を超えてしまうのだろうか、なにかある種の「高揚感」が短期的には起こってくるようだ。
不足した水を求めて給水場所を探し、生活物資を探してお店を巡り、壊れた瓦を集め、屋根にシートをかけていた2日目から3日目にかけては、そんな「陽気さ」が心を占めていたような気がする。
そんなこんなでバタバタした土日を終える。この頃はまだ曜日の感覚が残っていたようだ。
屋根のシートをかけ終えて屋内に戻り、夕食を取りながらTVを観る。
視聴者が目の前で撮影した映像が放送されている。津波が圧倒的に全てを飲み込んでいく様が、まざまざと映っている。
恐ろしい。
一瞬で全てがさらわれていく恐怖。あまりにあっけないその巨大な力に、ただ畏れを抱かされる。
海辺の町ではおそらく、過去の経験に加えて研究の成果も踏まえ、以前から津波への対応や警戒がなされていたことだろう。
しかし、今回の大津波は、自然に対抗する人間の営みの全てを圧倒的な力で押し倒した。
自分自身はその津波の直接的被害は受けていないけれど、それでもひたすら己の無力を感じさせられる。
できることといえば、父の痰を取り、給水所にいって水を汲んだり、買い物をしたりするぐらいだ。
この日の夜、ようやく自分の置かれた立場と周囲の損害、そして震災の全体像が一つに繋がってきたように思えた。
翌朝にはさらに次のステージが用意されていると知ることになるのだが。
1,小さな病室で父親と向き合い、生死の境界を見つめる営み
2,不足した物資を求めて買いだめに走る心の中の不安=衝動
3,道路の断裂による交通渋滞や断水、地震による家の損壊など、具体的な被害
4,地震そのもののもたらす甚大な被害の報道
これらが次々に襲いかかってくると、受け入れられる自分自身の精神の容量を超えてしまうのだろうか、なにかある種の「高揚感」が短期的には起こってくるようだ。
不足した水を求めて給水場所を探し、生活物資を探してお店を巡り、壊れた瓦を集め、屋根にシートをかけていた2日目から3日目にかけては、そんな「陽気さ」が心を占めていたような気がする。
そんなこんなでバタバタした土日を終える。この頃はまだ曜日の感覚が残っていたようだ。
屋根のシートをかけ終えて屋内に戻り、夕食を取りながらTVを観る。
視聴者が目の前で撮影した映像が放送されている。津波が圧倒的に全てを飲み込んでいく様が、まざまざと映っている。
恐ろしい。
一瞬で全てがさらわれていく恐怖。あまりにあっけないその巨大な力に、ただ畏れを抱かされる。
海辺の町ではおそらく、過去の経験に加えて研究の成果も踏まえ、以前から津波への対応や警戒がなされていたことだろう。
しかし、今回の大津波は、自然に対抗する人間の営みの全てを圧倒的な力で押し倒した。
自分自身はその津波の直接的被害は受けていないけれど、それでもひたすら己の無力を感じさせられる。
できることといえば、父の痰を取り、給水所にいって水を汲んだり、買い物をしたりするぐらいだ。
この日の夜、ようやく自分の置かれた立場と周囲の損害、そして震災の全体像が一つに繋がってきたように思えた。
翌朝にはさらに次のステージが用意されていると知ることになるのだが。