龍の尾亭<survivalではなくlive>版

いわきFCの応援、ソロキャンプ、それに読書、そしてコペンな日々をメモしています。

大震災以後を生きる(23)

2011年08月04日 23時40分00秒 | 大震災の中で
被災地応援の復興ファンドに申し込みをしました。
http://oen.securite.jp/
(セキュリテ被災地応援ファンド)


自分も被災地の隅っこに住んではいるけれど、屋根もあり仕事もあり、水も電気もガスも十分。道路はでこぼこのままだけれど、それなりに復旧してきました。放射線量も幸いそう高くはない(この判断がまたストレスなんだけどね。しょうがない。住むと決めたんだから、いろいろ考えつつ生きていくさぁ!)

で、大震災と向き合って、復興に参加するためには、何かアクションを起こしたい。
身近なところで困っている人がいるはずなのに、でも、どうすればいいのか分からない。

そんな中で、NHK『クローズアップ現代』でこ被災地応援ファンドのことを知ったのでした。

こういう仕組みがもっともっと広がればいいのに、と思う。5000円一口で、1口ごとに別途5000円の義援金を出す。
つまり1口10000円(うち半分は義援金、半分は投資)+手数料ってことになる。

もちろん純粋な募金や義援金もいいけれど、どこにたどりつくのか皆目見当がつかない。
自主的な税金(笑)みたいで、使途が漠然としている。
そうなると、継続して支援するモチベーションが下がる。
被災地だって、寄付だけをずーっと貰えばいいってものじゃない。そういうことは、自分も被災地に住んでいるからそれなりに分かるつもりだ。

自分で「普通に」頑張っていけるのが一番なのだ。

その点、こういう復興ファンドは顔が見えて、しかも支援意識が継続的になる。
何よりお金が素早く回る。
うまく働けば、銀行や証券会社より素早くて小回りが利いて可能性が感じられる。

ということでおためしに2口ほど。小口の復興ファンド自体への支援というか賛意もこめて、ですね。



大震災以後を生きる(22)

2011年08月04日 21時29分12秒 | 大震災の中で
雑誌『ENGINE』の編集長鈴木正文っていう人の
「green carviewインタビュー」
http://www.carview.co.jp/green/special/305/

が面白かった。

以前、雑誌『ENGINE』の巻頭エッセイを知人に薦められて『ENGINE』を読み始めた。
確かに読ませる。単なる車雑誌(じゃないってことは後からジワジワ分かってくるのだが)とは思えないキレ味鋭い巻頭エッセイ。

哲学を感じる。

ただ、どうしてもつきまとう(っていうかそういうコンセプトなんだが)「大人の男」っていうイメージに、長らく反発していた。
私は一生ガキでいるつもりだったから。

ところが、予定が狂って、原発事故以後私自身が少し大人になってしまった。震災の中で父を看取った経験も作用していたのかもしれない。

加えて震災直後発行の『ENGINE』5月号でオープンカー特集をやっちまうという「暴挙」(無論たまたまでしょうが)に惹かれたせいか、手に取る回数が多くなった。

今回『ENGINE』9月号の
「2011年度版HOT100 エンジン流クルマ・バイヤーズ・ガイド」
を見て、さらにこの雑誌と編集長が気に入った。

「大人として選択する」

ということを、まるで子供のように純粋にこだわるエネルギーを感じる。

車も原発事故も同じ情熱=怒りを持って語っているその姿勢に共感した。

ちなみに、その9月号のランキングでは、我が愛車ロードスターが国産車トップの12位でした(笑)
じぶんだったら次に買うのオープンはポルシェ・ボクスター(6位)かな、新型ベンツのC(3位)ってそんなに評判がいいんだ、一度乗ってみようかな、なんて考えるだけでも楽しい。

たまには楽しいことも考えて幸せにならなくちゃね。

今私はいわき市内の通勤で、晴れた日にはオープンにして走っている。

当然線量が気にならないわけはない。

以前は屋根を開けるだけで本当に毎日のストレスが発散でき、ちょっと走らせるだけで幸せになれていたのに、今はいつも放射能のことを気にしながら、になってしまったのだから。

それでもオープンで走る。
まあ、「大人の男(という子供)」の選択である。

我々は定められた基準とかに頼るのではなく、また為政者は国民を子供扱いするのではなく、情報をきちんと公開して、市民に選択をゆだね、それを支援すべき、というまっとうな雄叫びに賛成の一票。