10月6日(土)晴れ【助けられたり助けたり】
今朝は朝焼けがとてもきれいだった。デジカメとパソコンを繋ぐケーブルを研究所に忘れてきたので、お見せできないのが残念。陽の出前の空は、まことに美しく荘厳なひとときである。殊に今朝の朝焼けは、連なる茜色の雲が、やがて黄金色に包まれ、次第に青空に吸収されていく様子は、あの我らが兄弟の僧侶たちがお袈裟に身を包まれて静かに行進し空に消えていく姿のようであった。誰もその袈裟をもぎ取ることはできないのだ。
さて今日から三連休、しばらくは通勤の電車に揺られないですむ人も多いでしょう。はや悠々とした時をお持ちの方もいるでしょう。私も、この三日間は休みです。部屋に籠もって書き上げなくてはならない宿題があります。
その前にちょっと、通勤電車での話をさせてください。昨日の帰りの電車でのこと。私が立っていた横の席が空きました。真ん前に立っていた青年が、「どうぞ」と私に勧めてくれました。私は喜んで坐らせて貰いました。そのうちにこの青年がいかにも辛そうな様子になりましたので、「どうぞお座り下さい」と私は立ちました。青年は助かったように、座席に座り込みました。おそらく飲み慣れない、または飲み始めのお酒を飲んで気持ちが悪くなり、立っていられなくなったのでしょう。私に席を譲ってくれる前から、立っているのがやっとだったのに、老尼に譲ってくれたのです。「気を付けて帰ってくださいね」と別れ際に言ったら、「有り難うございます」と頭を下げてくれた青年でした。
また数日前のこと、行きの電車では、赤ちゃんを抱えながら、乳母車を片手で降ろそうとしているママがいたので、乳母車を降ろすのを手伝いました。若いママはとても喜んでくれました。私は再び電車に飛び乗って、親子と手を振って別れました。
その日の帰りの電車でのこと、喉が渇いてしまい、ホームの売店でペットボトルのお水を買おうとしました。でも電車が入ってきてしまいます。この電車に乗らなくては、「ヒロシマ・ナガサキ」の映画の開演時間に間に合いませんので、この電車を逃したくありません。でも喉が渇いています。急いでお金を払って電車のドアに走り込もうとしましたら、長い「足」をホーム側からドアにかけてくれていた人がいます。「Thank you so much.」と言って、私は飛び乗りました。まもなくドアが閉まって電車がホームを離れました。ホームにいるアフリカ系の青年に私は手を振りました。彼もニコッと笑って手を振り返してくれました。(でも、皆さん、電車の駆け込み乗車はお気をつけ下さい。)
「助けられたり助けたり」、ちょっとしたふれあいを味わいながら、通勤している私の電車での風景です。
三日間のお休み、皆さんはどのようにお過ごしになりますか。三日後、私はなんとか発表原稿を書き上げて、ホッとしたログが書けますように。ではどうぞ秋の爽やかな日射しの中で、「あなた」をお過ごし下さいませ。
今朝は朝焼けがとてもきれいだった。デジカメとパソコンを繋ぐケーブルを研究所に忘れてきたので、お見せできないのが残念。陽の出前の空は、まことに美しく荘厳なひとときである。殊に今朝の朝焼けは、連なる茜色の雲が、やがて黄金色に包まれ、次第に青空に吸収されていく様子は、あの我らが兄弟の僧侶たちがお袈裟に身を包まれて静かに行進し空に消えていく姿のようであった。誰もその袈裟をもぎ取ることはできないのだ。
さて今日から三連休、しばらくは通勤の電車に揺られないですむ人も多いでしょう。はや悠々とした時をお持ちの方もいるでしょう。私も、この三日間は休みです。部屋に籠もって書き上げなくてはならない宿題があります。
その前にちょっと、通勤電車での話をさせてください。昨日の帰りの電車でのこと。私が立っていた横の席が空きました。真ん前に立っていた青年が、「どうぞ」と私に勧めてくれました。私は喜んで坐らせて貰いました。そのうちにこの青年がいかにも辛そうな様子になりましたので、「どうぞお座り下さい」と私は立ちました。青年は助かったように、座席に座り込みました。おそらく飲み慣れない、または飲み始めのお酒を飲んで気持ちが悪くなり、立っていられなくなったのでしょう。私に席を譲ってくれる前から、立っているのがやっとだったのに、老尼に譲ってくれたのです。「気を付けて帰ってくださいね」と別れ際に言ったら、「有り難うございます」と頭を下げてくれた青年でした。
また数日前のこと、行きの電車では、赤ちゃんを抱えながら、乳母車を片手で降ろそうとしているママがいたので、乳母車を降ろすのを手伝いました。若いママはとても喜んでくれました。私は再び電車に飛び乗って、親子と手を振って別れました。
その日の帰りの電車でのこと、喉が渇いてしまい、ホームの売店でペットボトルのお水を買おうとしました。でも電車が入ってきてしまいます。この電車に乗らなくては、「ヒロシマ・ナガサキ」の映画の開演時間に間に合いませんので、この電車を逃したくありません。でも喉が渇いています。急いでお金を払って電車のドアに走り込もうとしましたら、長い「足」をホーム側からドアにかけてくれていた人がいます。「Thank you so much.」と言って、私は飛び乗りました。まもなくドアが閉まって電車がホームを離れました。ホームにいるアフリカ系の青年に私は手を振りました。彼もニコッと笑って手を振り返してくれました。(でも、皆さん、電車の駆け込み乗車はお気をつけ下さい。)
「助けられたり助けたり」、ちょっとしたふれあいを味わいながら、通勤している私の電車での風景です。
三日間のお休み、皆さんはどのようにお過ごしになりますか。三日後、私はなんとか発表原稿を書き上げて、ホッとしたログが書けますように。ではどうぞ秋の爽やかな日射しの中で、「あなた」をお過ごし下さいませ。