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「米中デッカプリング時代」バイデン氏、演説で対中強硬姿勢&既に40件の大統領令

2021-04-30 05:35:26 | 日記
就任後100日間が過ぎ、新型コロナウイルスワクチンの普及や経済の回復などの一定の成果を上げ、40件の大統領令に署名し過去3代で最も大統領令を
積極的に活用してい るバイデン米国大統領が施政方針演説です。米国で実施されている直近の世論調査によれば、中国に対して 好ましくない感情を
抱く人の比率は79%と1979年調査開始以来最悪の水準に到達。バイデン政権が前政権からの強硬姿勢を継承するのは必至です。
トランプ前大統領の対中政策は 強硬→目に見える貿易赤字削減を重視 していましたがバイデン大統領は 強硬→技術覇権争いを重視するようで手強い交渉相手です。
日米関係においても政権が民主党時には対日通商圧力が強まる 傾向があり米国一辺倒は危険です。
「米中デッカプリング」(切り離し)とされる時代でも中国には〈チャイナ・アセアン〉華僑ネットワークを通じ強固に広がる大中華圏があり
タイやベトナムなど東南アジア10カ国のアセアンとの結びつきは、米中紛争やコロナ禍でさらに拡大・強化している。
〈チャイナ・アセアン〉は、国レベルと同時に人口1000万人以上のギガ都市群との交易の視点でも。
ギガ都市群は日本では東京圏と近畿圏の二つだが、中国では既に15も存在し、国レベルと同時に人口1000万人以上のギガ都市群との交易もあります。
「米中新冷戦」の中でも〈チャイナ・アセアン〉との東南アジア交易は規模も大きく日本経済にとっても抜きでは発展出来ない存在なのです。

以下抜粋コピー
バイデン米大統領は28日夜(日本時間29日午前)、議会の上下両院合同会議で施政方針演説を行った。就任後100日間で
新型コロナウイルスワクチンの普及や経済の回復などの成果を上げたと強調し、「アメリカは再び動き出した」と宣言した。
また、中国の習近平(シーチンピン)国家主席を「専制主義者」と呼んで、民主主義の優位を示し、中国との競争に打ち勝つ決意を示した。
 バイデン大統領は、29日に節目となる就任100日目を迎える。バイデン氏は演説で、就任時の状況について
新型コロナウイルスの感染拡大や失業率の急増など「危機の中にある国を引き継いだ」と述べた。そのうえで、
「100日後、アメリカは再び動き出したと報告することができる」と成果を強調した。バイデン政権は最優先課題に掲げている新型コロナ対策で
ワクチン2億回接種の目標を前倒しで達成した。バイデン氏は演説で中国との競争に言及した。
習氏について「専制主義者」と呼び、「彼らは21世紀には、民主主義は専制に対抗できないと考えている」と述べ、中国との競争に勝利する決意を表明した。
経済政策については、3月末に米議会に検討を促した総額2兆ドル超のインフラ投資計画について、「数百万の雇用をもたらす。
賃金の良い、国外に流出しない仕事だ」と訴え、製造業などで中間層の新たな雇用創出につながると強調した。
 バイデン氏は演説で、育児や教育支援などを軸とした追加経済対策の案も示した。インフラ投資計画とともに経済政策の柱に据え、議会に予算措置を求めた。
 追加の経済対策案は、3~4歳の児童教育と2年制の公立大学コミュニティーカレッジの無償化、子育て世帯への給付や減税の拡充などが柱になる。
総額1・8兆ドル(約200兆円)規模となり、うち1・5兆ドルを富裕層への増税でまかなう案だ。ただ増税に反対する共和党の激しい抵抗は必至で
与党の民主党議員からも異論が出る可能性がある。提案通りの対策を実現することは簡単ではない。
 また、1月6日に起きたトランプ前大統領の支持者による議会襲撃事件についても演説で「南北戦争以来最悪の民主主義に対する攻撃が起きた」と言及した。
バイデン氏は中国などを念頭に「我々の対抗相手は民主主義が結果を出せないと考えている」と指摘。
「民主主義と我々の政府が機能し、人々のために結果を出すことができるということを証明しなければならない。
我々は最初の100日間、人々の民主主義に対する信頼を回復させるため行動してきた」と述べた。
 CNNが28日に公表した世論調査によると、バイデン氏の支持率は53%。同時期のトランプ前大統領の支持率は44%だった。
民主党支持層の93%が支持する一方、共和党支持層では支持は9%にとどまり、党派によって支持が分かれる傾向が顕著になっている。
個別の課題ごとにみると、新型コロナウイルスへの対応を66%が支持し、経済政策については51%が支持した。
 米国大統領は毎年、年初に議会で一般教書演説をする。就任した年の演説は一般教書演説とは位置づけないものの、同じような形式で議会で演説する。
今年は新型コロナウイルスの感染拡大で開催が遅れていた。
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