ここ数十年、小売価格がほとんど変わらないことから「物価の優等生」と言われてきた卵の価格が、いま高騰している。そしてこの価格は「もう戻らない」という関係者も。卵の生産現場でなにが起きているのか。卵の価格は高騰し、高止まりが続いている。物価の優等生として食卓を支えてきた卵だが、いまや“高級品”だ。
卵の卸売価格は最高値を更新し続け、その影響はレストランやコンビニにも波及している。ガストやバーミヤンでは、2月から天津飯など卵を使った料理の一部を提供休止。大手コンビニチェーンのセブンイレブンは、サンドイッチの卵の量を減らしたり、一部商品の販売を休止したりしている。箱根の人気観光地・大涌谷名物の「黒たまご」は、1個減って4個入りになった。栄養満点、庶民の味方、卵が高騰すれば社会の安定は大きく揺らぐことになるでしょう。