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❝あなたの大切なお金を守る❞Facebookでよくある詐欺と、それらを回避する方法❶

2024-05-04 04:20:25 | 日記
あなたがFacebookを利用しているように、詐欺師もまたFacebookを利用している。今回、2回(連続して掲載しない場合もあります❶❷)に分けFacebook上でよく見られる、注意すべき詐欺の手法と、それを見分ける方法について解説する。
ここ数年、多数のソーシャルメディア・プラットフォームが生まれたが、中でもFacebookは高い人気を保ち続けている。同社が公開した収益報告書によると、Facebookは28億5,000万人の月間アクティブユーザーを有する。当然ながら、ユーザーから金銭を詐取しようとする詐欺師たちにも目をつけられている。Facebookは、詐欺師がユーザーに近づくのを防ぐために複数の対策を講じてきたが、詐欺師たちにすり抜けられてしまうこともあるのが実情だ。
以下では、詐欺師がFacebookユーザーを騙して個人情報と金銭を詐取しようとする際の、よくある手口について解説する。

フィッシング詐欺
フィッシング詐欺は、あらゆる詐欺手法の起源とも言うべきものだ。インターネットの世界では古くから存在しており、サイバー犯罪者が継続的に利用している常套手段だ。目的は個人情報の詐取であり、なりすましやダークウェブ上でのデータ販売に至るまで、さまざまな犯罪行為に悪用される。
フィッシング詐欺を行うため、サイバー犯罪者はFacebookになりすまして標的に接触を図る。「誰かがあなたのアカウントにログインしたかもしれない」、あるいは「パスワードがリセットされた」などと危機感を煽り、ログインページへ誘導する。そのリンクは偽のFacebookログインページにつながっており、入力された認証情報を悪用して、詐欺師は被害者のアカウントへアクセスする。
フィッシング詐欺かどうかを見極めるための、いくつかのポイントがある。例えば、Eメールの文面がパーソナライズされておらず、誰にでも通じる挨拶や標的(自分自身)のEメールアドレスで始まっている。あるいは、Eメールの送り主が非表示になっていたり、Facebookの公式Eメールを使っていなかったりする場合だ。
自身のアカウントを開き、パスワードのリセットを依頼すると、サポートメールの正式なアドレスが確認できるだろう。Facebookからの公式メールを受け取ったら、送信元フィールドを見てみるとよい。ユーザーに連絡するのにFacebookが使っているEメールがわかる。また、もう一つの明らかに疑わしい傾向として、Eメールにスペルミスが含まれている点が挙げられる。

融資保証金詐欺
この手の詐欺は大手ソーシャルメディアでよく見られるもので、見分けるのも容易だ。とても低い利率で、すぐに融資が受けられるという投稿を詐欺師が公開するのが一般的である。ターゲットから少額の前受け金を巻き上げるのが詐欺師の狙いだ。
これらの投稿は、信用を得られるようなフレーズを含んでいることが多い。貸し主は多くの顧客に多額の貸し付けを行ってきた実績があり、高い満足度を得てきた成功者であるといった具合だ。しかし、詐欺手口の特徴として見られるものの1つが、文法や構文の間違いが複数含まれた片言の英語である点だ。それ以外にも、被害者を説得するために記載された、詐欺師の主張が証明しにくいという点も見逃せない。
この場合、最も賢い方法は、投稿を無視してFacebookに通報することだ。融資を受けたいのなら、ローンを提供している、信頼できる金融機関を探すのが望ましい。ソーシャルメディアで募集をかけている疑わしい詐欺師に騙されてはならない。 

ドッペルゲンガー症候群
「ジム、身元詐称は笑い事じゃない!」というのは、ドラマ「The Office」に出てくるドワイト・シュルートのセリフだ。この詐欺の手口はシンプルで、サイバー犯罪者は標的になりすますため、ソーシャルメディアのアカウントをそのままコピーしてしまう。あるいは、知人や親戚になりすまして、標的に連絡を取ろうとしてくる。
この詐欺の狙いは、前受け金の詐取やトラブルから助け出すために送金するよう依頼するといったものだ。また、フィッシング攻撃を仕掛ける場合もある。あるいは、面白いコンテンツに見せかけたリンクを送りつけておいて、実際はデバイスをマルウェアに感染させる方法もある。
Facebookの検索バーで自分の名前を入力すれば、自身のアカウントがコピーされているか確認できる。友人から連絡が来た際に、メッセージにおかしなところがあったときは、テキストメッセージや電話といった他の連絡手段を使って友人に確認すると良い。また、既にFacebook上で友達になっている人から友達リクエストが来た場合、詐欺の決定的な証拠となる。

偽のFacebookライブ
有名人が関係すると偽ったキャンペーンのライブ動画も詐欺の一種だ。詐欺を信じ込ませるため、少なくとも部分的には、本物の有名人の動画を使っている。実際の動画は、過去に有名人が収録したものだ。有名人のファンがキャンペーンに参加するよう、「最初に返答した●●人には、××ドルが当たる」といった表現を追加し、詐欺目的で動画を再編集している。
詐欺師は有名人になりすますため、公式のソーシャルメディア・アカウントをコピーし、偽のアカウントを作成する。しかし、名前にスペルミスを混ぜたり、「TV」などの文字列を付加したりしてから動画をシェアしている点が特徴だ。その偽アカウントへファンがコメントすると、詐欺師はターゲットへ直接連絡をとり、個人情報を聞き出したり、金銭を詐取しようとしたりする。悪意のあるWebサイトへのリンクによって、これらの詐取が行われる。
有名人が関わった、すべてのキャンペーンやイベントを避けろとまでは言わないが、注意は必要だ。Facebookのフィードに、これらのキャンペーンが表示された際には、まず、自身がその有名人をフォローしているか確認するべきだ。そして、実際にキャンペーンが実施されているかどうか、公式のソーシャルメディア・チャネルでチェックすると良い。そのライブ動画が無関係のグループやページに投稿されている場合、すぐに疑いの目を向けるべきだ。
以下❷へ続く

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