monologue
夜明けに向けて
 



11月17日に姉歯建築設計事務所(千葉県市川市)の姉歯秀次(あねは・ひでつぐ)一級建築士による構造計算書の偽造問題について国土交通省が発表してから国中が揺れている。
初めは千葉県のことで他人事(ひとごと)と思っていたらどんどん波及して全国で208件ということになってしまった。
わが川口市でも、建築主が不動産会社「ヒューザー」(東京都千代田区)の
 姉歯建築設計事務所が関与した川口市原町の分譲マンション「グランドステージ川口」(11階建て、21世帯)を指定確認検査機関「日本ERI」が建築確認をしたが11月22日には「改ざんはなかった」と報告していた。ところが12月1日、日本ERIが再計算したところ、震度6強の地震を想定した耐震強度の基準値1.0を下回る0.56だったので震度5強で倒壊の恐れがあると発表した。
埼玉の不動産業界もまともにあおりを受けてマンション売買契約のキャンセルが相次いでいる。

 この件について「報道ステーション」で取材調査中の長野智子さんがブログに
「1999年に建設された、ヒューザー&姉歯によるグランドステージ江川と、2004年に建設され、今回耐震強度が偽装されたグランドステージ東向島を、専門家と検証したのですが、まったく造りが違うんです。
グランドステージ江川は、検査機関が民間に移行する直前の物件で、川崎市がしっかり配筋検査をしたようです。」と書いたのだが、その後、
ヒューザーは「グランドステージ江川」も建築基準法上の耐力を有していない建物だということが判明したと、発表した。これでは一体何を調査したのかということになる。
それでかの女のブログは大荒れに荒れてしまった。昨日はアクセス過多でパンクしてアクセスできなかったほどだ。
ヒューザー側が以前に「江川については、川崎市が構造計算書を再調査し、偽造はなかったことが確認されている」と住民側に説明していたことを鵜呑みにしてそんな危ういところから出発した報道だったので基礎工事がまともにされていない建物は倒れることをブログで図らずも実証してしまったわけだ。

 今、世間の人々の心配はこのような行為をするのは姉歯秀次一級建築士だけなのかということである。
普通一般の人は人命を犠牲にしてまでも金のために書類を偽造することはないはずである。だれもが、かれ姉歯秀次一級建築士だけが特別であってほしいと願う。

 ところが、そうはいってもこれは今に始まったことではなくわが国は古代から偽造、偽装が当たり前だった。
日本の歴史自身が「記紀」という虚構の基礎の上に建てられた高層建築なのである。
時の権力者の都合の良いように削除改竄(かいざん)された歴史を
学者が認定して正史として「古事記」「日本書紀」と名付けてきたのであった。
 どんなことでも基礎が大切でしっかりしていないとまともなものはできない。
このままではいつの日か倒壊する。
この機会に日本の正しい歴史を見直して基礎固めをしておきたいものだ。
わたしたちのより良い歴史を創造するために
fumio



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