monologue
夜明けに向けて
 



前回、スタンダード・ナンバーのカヴァー・アルバム『ザ・グレイト・アメリカン・ソングブック』で注目されたロッド・スチュワートが、今度はロックのカヴァーアルバム『グレイト・ロック・クラシックス(Still The Same…Great Rock Classics Of Our Time)』をヒットさせている。そのアルバムの冒頭に収録されたのがクリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァルの「雨を見たかい」である。

「晴れた日に降る雨を見たことがあるかい」と問うこの雨は天気の日に降る「狐の嫁入り」などのことではない。
それはベトナム戦争でアメリカ軍が降らせた、ナパーム弾を雨にたとえた反戦歌として米国では放送禁止になった。ナパーム弾は、油をまきながら落下し1500m四方を焼き尽くした。湾岸・イラク戦争ではその進化型爆弾、燃料気化爆弾が散布されたのだ。

今回の中間選挙で共和党のイラク政策に「ノー」をつきつけた国民はロッドの歌声をどのように聴いているのだろう。
fumio


 


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