わたしの妻

　今年第７９回アカデミー賞授賞式のテレビ中継を見ていた人は主題歌賞のメリッサ・エスリッジが舞台に上がって
”Ｉ　ｈａｖｅ　ｔｏ　ｔｈａｎｋ　ｍｙ　ｉｎｃｒｅｄｉｂｌｅ　ｗｉｆｅ　Ｔａｍｍｙ　ａｎｄ　４ｃｈｉｌｄｒｅｎ．”「わたしはわたしのすばらしい妻タミーと４人の子供達に感謝しなければなりません。」とコメントし始めたとき、耳を疑った人が多いだろう。女性であるメリッサがわたしの妻と伴侶を呼ぶのだから。かの女は１９９３年にレズビアン宣言して身元不祥の提供者からの精子で子供達を授かったりしているので会場の聴衆には周知の事実で別に驚いた様子はなかった。会場が保守派の地盤なら反応は違っただろう。
はたして日本でもいつかなにかの授賞式で女性が「わたしの妻に感謝します」とコメントする日が来るのだろうか。そしてそれは進むべき方向なのだろうか。
fumio