monologue
夜明けに向けて
 



From ARION,O∴O


---------------------


 物質的な波動により近い波動を持った人間は物質的なものにとらわれやすい。

 他人を妬む人間は逆の面から見れば「そうなれない自分」を嘆き悲しんでいる状態を認めていることになる。

 素直に自己表現しないで屈折した表現をする時、人は「当然これはバカな事」と識っているからこそ、表現する以前に判定をつけてしまっているからこそ素直にストレートに表現できなくなる。本心をだますのは至難のワザだと言うのはこのことからもわかる。

 自分に起きる事柄について、いつも自分の外に理由を見い出そうとしていると最終的には自分の1番欲しいものまで自分の外に発見するだろう。つまり、いつも誰か、あるいは何かに依存したり」、自分の責任じゃないと逃げていると他力本願の世界におちいってゆく。全く自分のせいじゃない『自分は関係ない』と思う心、『誰かが何かをしたから自分はこうなったんだ』と思う生活を続けていると幸福も喜びも全て自分の外側にしか実現しなくなる。外側に実現してしまった幸福を自分のものにしたいなら、全てが自分自身に起因することを認めることから始めなくてはならない。しかも、「自己憐びんの甘い罠」にとらわれないように気を付けながら。

 井戸の底に映っている青空は本物じゃない。本物の空は頭上にある。


'89 11/22 14:52
******************************




コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )