わたしたちの青春期に現れた米国大統領、ケネデイ大統領(John Fitzgerald Kennedy)は昇る太陽のようにまぶしかった。かれは米国の多くの人々にとっての希望だった。1961年1月20日の大統領就任式に於ける演説を編集しバックコーラスで飾り曲に仕上げたアルバム「ケネディと歌おう」(SING ALONG WITH J.F.K.)からシングルカットされた自由への賛歌 をラジオで聴いてかれの人気ぶりを知った。高校生のわたしにはその演説内容はわからず善し悪しを判断できなかったけれどレコードになるほどだからとにかくすごいのだと思った。こんなに民衆の期待を集めるかっこいい大統領が出てくるアメリカは良い国だと憧れたものだった。