monologue
夜明けに向けて
 



CASH BOX TOP 100 SINGLES
Week ending November 16, 1963
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1 DEEP PURPLE
Nino Tempo & April Stevens
2 WASHINGTON SQUARE
Village Stompers
3 SUGAR SHACK
Jimmy Gilmer & Fireballs
4 I’M LEAVING IT UP TO YOU
Dale & Grace
5 IT’S ALL RIGHT
Impressions
6 SHE’S A FOOL
Lesley Gore
7 MARIA ELENA
Los Indios Tabajaras
8 BOSSA NOVA BABY
Elvis Presley
9 EVERYBODY
Tommy Roe
10 I CAN’T STAY MAD AT YOU
Skeeter Davis
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  1963年に、ロス・インデオス・タバハラス(Los Indios Tabajaras) のマリア・エレナ(MARIA ELENA)というギターの曲がトップ10に入ったことがあった。南米の奥地の森の中でインデオがギターを拾ってその弾き方を覚えてレコーディングしたのだという。今思えばあまりにも不自然でただの誇大な伝説風の宣伝だったらしいが高校生のわたしはそのまま信じ込みかれらのギターの音色に魅せられた。それで親に頼んでギターを買ってもらって稽古し始めた。この曲がわたしがギターに触れるきっかけになったのである。そして後年アメリカでクラブのバンドをやっている時、インストルメンタルナンバーの一曲としてこのマリア・エレナをレパートリーに入れてよく演奏するようになった。演奏するたびに南米の森の奥で演奏するインデオたちを想像したものである。嘘とわかってもなにか否定したくない夢があった。おかげでギターが弾けるようになったのだから、ありがたいデマだった。
fumio

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