monologue
夜明けに向けて
 




 1963年4月、高校生になったわたしは「9500万人のポピュラー・リクエスト」という番組で発表されるキャッシュ・ボックス誌の全米ベスト10を聴き始めた。Little Peggy Marchの 「I Will Follow Him」がMay 4からMay 18まで1位を続け、そしてJune 1からはLesley Gore の It’s My Party が2週1位になった。軽快なポップソングで好きだった。かの女の名はその頃はレスリー・ゴーアと発音されていたけれど環境問題に取り組んで有名な民主党のゴア議員のようにレスリー・ゴアと発音するのだろう。その翌年1964年のビートルズ襲来時のキャッシュボックス誌のトップ10
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January 25
1. I WANT TO HOLD YOUR HAND Beatles
2. THERE! I’VE SAID IT AGAIN Bobby Vinton
3. LOUIE LOUIE Kingsmen
4. POPSICLES AND ICICLES  Murmaids
5. SURFIN’ BIRD Trashmen
6. YOU DON’T OWN ME Lesley Gore
7. HEY LITTLE COBRA Rip Chords
8. OUT OF LIMITS Marketts
9. FORGET HIM Bobby Rydell
10. ANYONE WHO HAD A HEART Dionne Warwick
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上のようにレスリー・ゴアのYOU DON’T OWN ME が6位に上がってきた。そして最終的には2位まで上昇した。テレビで歌う姿を見た時、ずいぶんきれいな歌手だと感心したものだけれどこの歌の内容は「恋と涙の十七才」という甘ったるそうな邦題とは裏腹に女性の自立を歌う歌だった。「あなたはわたしを所有してはいない。わたしはあなたのオモチャのひとつじゃないのよ」とそれまでの女性が男性に隷属するのが当たり前のような米国男性優位社会に挑戦状を突きつけたのである。その後しばらくして女性解放運動(ウーマンリブ)の時代 がくるのだが今にして思えばレスリー・ゴアはそのハシリであったのかもしれない。
fumio

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