monologue
夜明けに向けて
 



 日本でテレビ放送が始まってしばらくすると、外国テレビドラマが多くなってミッキー・ブラドック(Mickey Braddock)という子役が象の世話係り少年に扮して活躍する「サーカス・ボーイ」 という外国テレビ番組が好きでよく見ていた。

 そしてわたしが高校を卒業した頃「モンキーズ」という音楽コメデイ番組が始まった。ミッキー・ドレンツ(Micky Dolenz)という青年がドラムを叩きながらテーマソング を歌っていた。それがあのサーカスボーイだと気付くまで時間がかかった。

  その番組は若者の間ですぐに評判になりかれらのリリースした第一弾 Last Train To Clarksville は全米ヒットパレードのトップに躍り出た。しかし、ギターなどの楽器の演奏風景と音が合っていないので口パクであることはわかった。スタジオミュージシャンの音楽に合わせて演奏しているフリしているようだった。それでもかれらのコメデイは現代的でブームになった。ファンは別に楽器まで弾けることを求めていなかったのである。スーパースターといってもビートルズほどではないわたしたちの世代の若き芸能人としてそこはかとない親近感連帯感を感じていた。手の届きそうなところが受けたのだろうか。
umio

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