「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

支援がある時は有能

2015年12月13日 20時52分41秒 | 「BPDをもつ人と良い関係を築くコツ」
 
 BPは 支援的な人と同席しているときには、 有能に見えることがあります。
 
 例えば セラピー面接ではうまくやっていても、
 
 同じ日のうちに電話してきて、 絶望的なので自殺するというのです。
 
 クライアントはセラピストといるときには、 本当に自殺傾向などなかったのですが、
 
 面接が終わるや、 そのような思考や感情が 戻ってきてしまったのです。
 
 BPは関係に影響されやすいことを 忘れないようにしてください。
 
 もしBPが あなたと思いやりのある関係を 持っているなら、
 
 あなたと一緒にいるだけで、 感情がうまく調整されるでしょう。
 
 しかし一人になると、 また孤独が襲いかかり、
 
 絶望的な感情が戻ってきて、 調整不全がぶり返すのです。
 
 あなた方のどちらも 間違ったことはしていません。
 
 あなたの保護的な存在感が、 BPの気分を改善するというだけのことなのです。
 
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
 (星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
 [星和書店の許可のうえ掲載]
 
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感情のマスキング

2015年12月12日 21時09分37秒 | 「BPDをもつ人と良い関係を築くコツ」
 
 見せかけのコンピテンスは、 感情を隠すことの 最終的な結果です。
 
 BPは 感情が顔や体に出ないよう、 感情をマスキングしてしまいます。
 
 それは次の理由からです。
 
1. 子供時代、 ネガティブな感情を表わすのは (或いは持つことも)
 
   不適切だと学んでしまった。
 
2. 長い間、 ネガティブな感情の表現を 罰せられてきた。
 
 BPは 感情のせいで 繰り返しトラブルに陥るので、
 
 感情と感情表現の間に 壁を築きます。
 
 シャットダウンを始めますが、 感情の自然な表現をも抑制します。
 
 本当は怒っているのに笑ったり、 悲しいのに大丈夫と言ったりするのです。
 
 BPは人生最悪の日に、 何が起こったのか あなたに語りますが、
 
 表情は涙ぐんでもいませんし、 声はか細くもありません。
 
 その人は 実際に制御不能だと感じていて、 自殺を考えているかもしれないのに、
 
 それを正確に伝えていないかもしれません。
 
 もし あなたの反応が物足りないと、 BPはあなたに 腹を立てるかもしれません。
 
 或いは、 絶望してしまうかもしれません。
 
 もしBPが 恐ろしい経験を話しているのに、 感情表現が欠けているなら、
 
 自問してください。
 
・ この状況で、 自分ならどう感じるだろうか? 
 
  BPの非言語的行動ではなく、 言葉を信用しましょう。
 
・ BPに、 あなたが見ているものと 聞いているものの違いを述べて、
 
  どちらが正しいのか確認しましょう。
 
 マスキングは、 相手をコントロールしようとする 試みではありません。
 
 制御不能な感情との 厄介な経験に対する 適応反応なのです。
 
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
 (星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
 [星和書店の許可のうえ掲載]
 
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非承認につながる仮説

2015年12月11日 21時17分02秒 | 「BPDをもつ人と良い関係を築くコツ」
 
 BPが実際以上に有能だという 仮説を立てていませんか? 
 
 BPが あるときに感情調整を行なえたからといって、
 
 その行動を繰り返せるわけではありません。
 
 BPが脆弱になる要因は いくらでもあります。
 
 それらのいくつかは、 般化が難しいことと関係しています。
 
 見せかけのコンピテンスが、 必ずしも BPの実際のコンピテンスとは限りません。
 
 BPは恐らく本当に、 少なくともその場所、 その時点では、
 
 それをできないかもしれないのです。
 
 BPが実際にそうである以上に 有能だと、 想定しないでください。
 
 もしあなたが、 BP本人が考えている以上に 有能だと考えていたら、
 
 それはその人に対して 非承認的になっています。
 
 「本当に望めばできたはずだ」 「努力が足りない」
 
 「操作していた」 「駆け引きをしていた」 と 言っているのと同じです。
 
 問題は、 BPが実際以上にできると、 あなたが想定してしまったことなのです。
 
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
 (星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
 [星和書店の許可のうえ掲載]
 
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能力の般化

2015年12月09日 21時21分06秒 | 「BPDをもつ人と良い関係を築くコツ」
 
 能力の般化とは、 ひとつの能力を 他のことにも応用することを言います。
 
 全ての動物は ある文脈 (環境) の中で 行動を学習します。
 
 (状況特異的学習)
 
 例えば幼い子は 学校で静かにすることを学びますが、
 
 教会でも同じことをするのだと 教わらなければなりません。
 
 行動を ひとつの環境的文脈から 別の文脈へと般化するのに 困難をもちますが、
 
 BPは 感情と認知の調整不全があるので、 般化はより難しくなります。
 
 高度の感情的興奮は般化をほとんど不可能にします。
 
 もしBPが、 職場でよりも家庭で調整がとれていれば、
 
 家庭でのほうが 有能に見えるでしょう。
 
 気分状態が、 異なる場所で行動する能力に 影響するのです。

 家庭でより不安になるなら、 家庭でのほうが コントロールが難しくなるでしょう。
 
 問題は、 BPの周りの人が、 この事実に憤慨してしまうことです。
 
 あるBPは、 父親とは意見が合わなくても 冷静になれますが、
 
 夫とは制御不能になってしまいます。
 
 しかしながら、 BPがそうしたいのではないのかもしれません。
 
 状況が違うか、 気分が違うということなのでしょう。
 
 懸命さが足りないのではなく、
 
 その行動が、 その環境での行動レパートリーに 入っていないのです。
 
 一般的に人は、 職場で脅かされていると、 問題に対処できないものです。
 
 一方、 愛する人に対しては、 信頼があるため、 容易に対応できます。
 
 けれどもBPは、 見捨てられることを恐れて、
 
 職場よりも夫からの不同意に 脅かされてしまうのです。
 
o 気分が文脈になる
 
 BPは 行動の般化が不得手なだけでなく、 能力が気分状態で変化するのです。
 
 行動は 文脈 (環境) と気分次第です。
 
 それが分かれば、 見せかけのコンピテンスが、
 
 何故 無能さに取って代わられるかの 手がかりになるでしょう。
 
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
 (星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
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見せかけのコンピテンス (有能さ)

2015年12月08日 20時51分42秒 | 「BPDをもつ人と良い関係を築くコツ」
 
 BP (BPDの人) は
 
  「見せかけのコンピテンス (有能さ)」  というものを示します。
 
 見せかけのコンピテンスは 多数の異なる形態を取りますが、
 
 問題を解決する能力が あるように見えるのに、
 
 実際にはないという パターンについて述べます。
 
 この行動は 多くの点で問題になります。
 
 BPがあることをするのを見たのに、
 
 今はそれができないという 事態がありますか? 
 
 あなたが見た事実と、 その人が行なう事実とが 劇的に違うことはありますか? 
 
 見せかけのコンピテンスは あなたを途方に暮れさせます。
 
 BPが能力があると 思っていましたが、
 
 それはただの夢だったのかと 不思議になります。
 
 学校や職場では 容易に成果を上げられるのに、 家庭では不可能に思われます。
 
 1時間前には微笑みながら、 自分が悪いといって謝り、 仲よくすると言ったのに、
 
 今は絶望感から 酷いことをすると脅かしています。
 
 見せかけのコンピテンスは 幾つかの現象があり得ます。
 
 ひとつには、
 
 ある場面では行動ができるのに、 他の場面ではできないことがあります。
 
 ふたつ目は、 BPが持っていない能力を 持っているように あなたはBPを扱って、
 
 事態をややこしくするかもしれません。
 
 第三に、 BPは 感情を覆い隠しているかもしれず、
 
 本当は爆発寸前なのに あなたは大丈夫と考えてしまうことがあります。
 
 最後に、 BPは あなたがいるときには明るくなり、
 
 あなたがいないと潰れてしまうかもしれません。
 
 これらをひとつひとつ 詳しく見ていきましょう。
 
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
 (星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
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問題解決のための努力を 強化する

2015年12月07日 21時07分04秒 | 「BPDをもつ人と良い関係を築くコツ」
 
 BPが 問題解決のために試みることを、 強化するのが重要です。
 
 失敗をしても、 何が悪かったのか、
 
 何を違うふうにできたのか 見直すために、 できることをしましょう。
 
 感情を承認することから始めます。
 
 ただし 承認できないもの、 つまり、
 
 まずい決断や 効果的でない行為を、 承認しないことです。
 
 うまくいかなかったことについて 正直で (かつ非難的でなく) ありながら、
 
 BPのした努力と うまくいったことを 強化する方法を見つけましょう。
 
 BPは無能だと感じていて、 無能と感じることを恥じているので、
 
 BPの感情を承認しながら、 学習された自己イメージに反論すれば、
 
 問題解決技能の学習への 扉が開くのです。
 
○ 感情調整を促す
 
 すっきりした頭を持つことは、 問題解決の必須条件です。
 
 問題解決を学ぼうとするのは、 長期目標のためだけでなく、
 
 失敗の連鎖による 感情的副産物が増すのを防ぐのです。
 
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
 (星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
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DEAR

2015年12月06日 20時16分30秒 | 「BPDをもつ人と良い関係を築くコツ」
 
 望むものを誰かに求めるための、 対人関係技能を試しましょう。
 
 頭文字を取って、  「DEAR (親愛なる人)」 といいます。
 
D: Describe: 状況を描写する。 事実を述べるのみ。
 
E: Express: その状況についての あなたの気持ちと意見を表明する。
 
A: Assert: あなたの望むことを主張する。
 
R: Reinforce/ Reward: 
 
  あなたが望むことをしてくれることに対して、 相手を強化する/ 報酬を与える。
 
 BPに話すとき、 あなたは ふたつのDEARが必要かもしれません。
 
 ひとつは、 BPの話し方を変えるように求めるもの,
 
 もう一つは、 リクエストにノーと言うためのものです。
 
・ 助けてというリクエストに ノーと言うために
 
D: あなたは私に、 あなたの代わりに 銀行へ行くよう頼んだわね。
 
E: あなたのお金を 私が扱うのは変だし、 これはあなた自身ができることよ。
 
A: あなたの代わりに 銀行へは行かないけれど、 
 
R: あなたと一緒に、 あなたがすることに 力を貸すのはできるわ。
 
・ BPの話し方について話すために
 
D: あなたは私の助けが必要なのね。
 
E: そんな大きい声で言うと、 私はやりたくなくなるの。
 
A: もっと落ち着いて言ってくれる? 
 
R: そうすれば、 解決を手伝うつもりよ。
 
 BPを承認することを 忘れないでください。
 
 人に助けを求めるのが 難しいことも、 誰でも自信を持てない 状況があることも、
 
 あなたは知っています。
 
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
 (星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
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積極的受動性への反応方法

2015年12月04日 21時23分38秒 | 「BPDをもつ人と良い関係を築くコツ」
 
 積極的受動性へ反応するために、 以下の4つを自問しましょう。
 
1. BPは 問題の解決方法を知らないのですか? 
 
2. BPが解決しようとするのを、 感情が妨害していますか? 
 
3. BPは 解決策を選択する自信, 実施する自信が欠けていますか? 
 
4. あなたは BPの助けの求め方に 困らされていますか? 
 
 答に確信が持てなかったら、 BPに査定をしてみましょう。
 
1 「正確には何が問題ですか?」
 
・ あなたにできること
 
 BPが問題をはっきりできるよう、 一緒に努力しましょう。
 
 穏やかに解決策を探りましょう。
 
 それがBPにとって いかに難しいか、 あらゆる段階で 承認を繰り返しましょう。
 
2 「必要なことを起こせないと 恐れているのですか?」
 
・ あなたにできること
 
 BPに事実を点検させましょう。
 
 感情を事実としてしまっているために、 感情が行為を妨害するのです。
 
 恥ゆえに死んだりするでしょうか? 
 
 感情があっても 問題は解決できると 理解する手助けをしましょう。
 
3 「問題を解決できると信じていますか?」
 
・ あなたにできること
 
 自信の欠如は 失敗の歴史によるものでしょう。

 問題解決の成功を繰り返すことだけが、 自信に繋がるのです。
 
 あなたが 代わりに問題を解決するのは、 BPの自信を打ち砕くだけです。
 
 BPが解決するとき 一緒にいてあげたり、
 
 前もって解決のための 現実的なロールプレイをしましょう。
 
4 「助けを求める方法に、 私はノーと言いたいだろうか?」
 
・ あなたにできること
 
 助けなければならないと言われたあなたは、 腹を立てているでしょう。
 
 それは次のどちらに、 より影響を受けているでしょうか? 
 
 「BPが自力でできるという事実」  「BPの助けの求め方」
 
 前者なら、 問題の解決方法に時間をかけましょう。
 
 後者なら、 BPに話し方を考え直すよう 求めましょう。
 
 これはきっと BPの感情を高めるでしょう。
 
 それがあなたの感情を高めたら、 あなた自身の 感情調整方法へ戻りましょう。
 
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
 (星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
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積極的受動性を 受動的攻撃性と混同しない

2015年12月03日 21時57分17秒 | 「BPDをもつ人と良い関係を築くコツ」
 
 BPが助けを求めると、 受動-攻撃的になっていると 思われがちです。
 
 しかし彼は 故意にはやっていないのです。
 
 彼は 積極的に問題に取り組まず、 回避するでしょう。
 
 問題を解決しようとすると、 感情は高まり、 能力が落ち、 自滅してしまいます。
 
 彼はあなたに、  「私を助けなければならないのだ」 と 攻撃的に、
 
 或いは、  「私にはどうにもできない」 と 受動的に、 助けを求めるでしょう。
 
 そこであなたは彼を助けます。
 
 困るのは、 これが彼に 教訓を教えないということです。
 
 助けられたことは、 恥を感じさせ、 彼の無能力を強化するだけです。
 
 彼は次には もっと用心深くなるでしょうし、 自分に対して非承認的になり、
 
 感情が 問題解決し始めることさえ阻むでしょう。
 
 あなたが彼の求めに 違う反応をすれば、
 
 彼は問題解決方法を 学び始めるかもしれません。
 
 
※ 問題解決のステップ
 
 以下のステップを意識すれば、
 
 BPの能力が最も落ちる所に 狙いを定められるかもしれません。
 
1. 問題を定義する: 何を解決しようとしているのか
 
2. 問題を分析する: 問題の状況はどうか? 
 
3. 解決策を生み出す: ブレインストーミングをする
 
4. 解決策を選ぶ
 
5. 解決策の調停: 邪魔になるものは何か?  どう乗り越えるか? 
 
6. 解決策を実行する
 
7. 解決策を評価する: うまくいったか? 
 
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
 (星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
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神宮外苑の銀杏並木 (がっかり)

2015年12月02日 21時02分59秒 | 心子、もろもろ
 
 今年は暖かい日が多かったため、 黄葉が遅れていました。
 
 通勤途中の街道沿いの銀杏は まだ青々としていたりしますが、
 
 それは夜も明るい環境が 影響しているのかもしれません。
 
 毎年ネットで、
 
 神宮外苑の黄葉状況の写真を、 数日おきにアップしていたサイトがあり、
 
 それを参考に 銀杏見物に出かけていました。
 
 今年はそのサイトが 写真を載せなくなってしまったのですが、
 
 幸い 別の同様のサイトを見つけました。
 
 見頃を見計らって 今日神宮へ行ってきました。
 
 一斉に並木が黄葉する 光景を見るのが 年々難しくなってきており、
 
 葉っぱもわびしくなってきていましたが、
 
 今年は特に見すぼらしくて、 何だかがっかりしてしまいました。
 
 まだ緑の葉も 結構残っていながら、 同時に 散ってしまった葉も多く、
 
 枝が裸になってしまって 残念な限りでした。
 
 昨年の写真と比べてみても、 緑が多くて、 落葉もしてしまっているようです。
 
 (2014年)
 

 
 (2015年)
 

 
 (近くで見ても)
 

 

 枝に付いている葉も 妙に萎れているように垂れ下がり、
 
 落葉した葉も枯れていたりして、 鮮やかな黄色の落ち葉も 何故かありませんでした。
 
 いつも落ち葉を 見つくろって拾ってくるのですが、 今年はそれもなし。
 
 心子と見たときは、 一面がこんもりと 黄金色に輝く世界が 広がっていたのですが。
 
 いい追憶だけが残っているのでしょうか? 
 
 心子も寂しがっている気がします。
 
 一方、 開催されている銀杏祭りは盛況で、 年を追って 数多くの露店が出ています。
 
 心子と行った頃は 数店でした。
 
 それから、 銀杏並木に隣接している、 問題の国立競技場跡地。
 
 どんな後継者が建つのか、 今は淋しく待っているような気がしました。
 

 
コメント (2)
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対人関係の技能

2015年12月01日 21時39分41秒 | 「BPDをもつ人と良い関係を築くコツ」
 
 「対人関係での混沌状態」 は BPの5つの調整不全のひとつで、
 
 問題解決を妨げます。
 
 第一に、 BPが子供時代、
 
 感情調整不全のために コミュニケーションの問題があれば、
 
 問題解決技能を持てないままに なってしまうことがあります。
 
 第二に、 BPが 人とぶつかりがちな関係を持っていれば、
 
 人の怒りを恐れて回避するかもしれません。
 
 感情から逃れたいからだけでなく、
 
 「また失敗する」 という 対人的なおびえのために 回避するのです。
 
 第三に、 人に助けを求める方法にも 問題があります。
 
 子供のときに  「大騒ぎする」 のが 問題解決の唯一の方法だと 学んだ人は、
 
 大人になっても 大きな声で 自己本位な要求をしがちです。
 
 他の方法を知らないのです。
 
 BPのこのような要求で 悩まされていたら、
 
 行動の背後にあるものを知ると 役に立つかもしれません。
 
 BPは 問題を解決できないと信じていて、 多くの不安や恐怖を感じています。
 
 恐怖や不安は、 その原因を回避させようとし、 問題解決能力を減少させます。
 
 通常なら  「助けてくれると助かります」 というものが、
 
 高度な不安では  「いいか、 絶対に私を助けろ」 になるかもしれません。
 
 BPの一部は、 無力だというスタンスをとります。
 
 あなたがそれを、 同情を引くためだと考えると、 腹立たしく感じるでしょう。
 
 そこで、 本当に起きていることを 知るのが大切です。
 
 多くの場合は恥が、 BPを無力に振る舞わせているのです。
 
 BPを救出するために 待機させられているのは辛いことです。
 
 特に、 ノーと言いたくなる 求め方をされるときには。
 
 けれども、 BPが 問題解決の方法を学べなかったこと,
 
 コミュニケーション技能を持っていないことを 理解すると、
 
 積極的受動性に対して 違う反応ができるでしょう。
 
 それは BPの問題解決の力を 改善するプロセスなのです。
 
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
 (星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
 [星和書店の許可のうえ掲載]
 
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