ネタは降る星の如く

とりとめもなく、2匹の愛猫(黒・勘九郎と黒白・七之助)やレシピなど日々の暮らしのあれこれを呟くブログ

「仕事への意欲が最低なのは日本人」

2006-08-02 20:48:45 | 時事
なかなかショッキングな見出しです。

「仕事への意欲が最低なのは日本人」(日経情報ストラテジー)
――人事戦略コンサルティングの米タワーズペリンが調査

 人事戦略コンサルティング会社の米タワーズペリンは、「仕事に対して『非常に意欲的』と感じる日本人は世界16カ国中で最低となるわずか2%しかいない」という調査・分析結果を明らかにした。仕事に「意欲的でない」と答えた日本人も41%おり、インドの56%に次いで2番目に低い(表1)。

 日本のビジネスパーソンはかつて、仕事への意欲や会社への忠誠心が高いと言われていた。だが、今回の調査結果は違っていた。タワーズペリン東京支店の中村健太郎コンサルタントは、「これは、過去10年以上にわたって景気が悪く、人員削減をはじめとした急激な組織改革が行われたためだ。会社に忠誠を誓って仕事をしてきたのに、突然、終身雇用は辞めますと一方的に言われ、仕事への意欲がなくなったのだろう」と分析する。

 ただし、「日本人は意欲が減退しても、勤勉さに変わりはない」と同社の岡田恵子コンサルタントが補足する。

 意欲にも関わらず転職を考えている人が少ないのはいいんですけどね……。

 日本はさらに、管理職のリーダーシップに対する評価も16カ国中で一番低かった。「管理職の質が非常に悪い」または「悪い」と回答した人が、日本では40%もいた。16カ国の平均は26%。最も低かったドイツは14%だった。

 マネジャー育成に取り組む立場としては、こちらの方が深刻かとも思います。やはり、マネジャーにふさわしい人を選り分けないといけません。

地価でも都市と地方に格差

2006-08-02 19:59:25 | 時事
<路線価>都市部と地方、格差鮮明に (毎日新聞)
1日発表された06年分の全国平均路線価は、バブル期以来14年ぶりに上昇に転じた。マンションブームや大規模オフィス、商業施設開発に沸く首都圏など大都市がけん引した。一方で、秋田県では下落率が前年比9.8%となるなど、地方の地価下落傾向は依然として続いており、「ミニバブル」の懸念も指摘される都市部と水面下に沈んだままの地方との格差が一段と鮮明になっている。


 先日のNHKスペシャル『ワーキングプア』でも、地方の農村で住めなくなって出て行く人が多く、無人になった集落が何千件という単位であるようなことが言われていたっけ。



『EQ こころの知能指数』ダニエル・ゴールマン

2006-08-02 07:01:05 | 読書
『EQ―こころの知能指数』 (文庫) ダニエル・ゴールマン リンク先はamazon.co.jp

 管理職に部下との接し方を教える以上は必読の書でした……パラ読みしていたのですが、もう一度ちゃんと読み直しました。

 英語ではEmotional Intelligenceという言葉が充てられているところを「EQ」「こころの知能指数」と訳した翻訳者の土屋京子さんのセンスも光ります。

 大人の社会で成功するには、IQは2割、残りの8割はEQ、というのはあながちウソではないと思います。特に人事の世界に身を置いていると、一面では優秀でも、自他の情動(emotions)とうまく折り合えないためにチームリーダーとして成功できない・チームメンバーとして問題児となってしまうケースに出会うことがしばしばです。

 ひとつだけ難点を挙げるならばIQ以外の思考と情動すべてをEQとくくってしまって、その構成要素が何であるかが今ひとつはっきりしないところでしょうか。それは、この本の後に続く類似の本が明らかにすべき分野であろうとも思いますが。

 ビジネスの世界で人と接する機会のある人にも、子供を育てる親にも、子供・学生と接する教師にも、読んで欲しい本です。