ネタは降る星の如く

とりとめもなく、2匹の愛猫(黒・勘九郎と黒白・七之助)やレシピなど日々の暮らしのあれこれを呟くブログ

毎日連載「縦並び社会」

2006-09-04 22:30:39 | 時事
メモメモ。遅まきながら、毎日新聞の連載記事を読んだ。

毎日新聞「縦並び社会・格差の現場から」バックナンバー一覧

縦並び社会:第1部・格差の現場から/1(その1) ヒルズ族、幻に
縦並び社会:第1部・格差の現場から/2(その1) 派遣労働の闇
縦並び社会:第1部・格差の現場から/2(その2止) 「偽装請負」で失業の危機
縦並び社会:第1部・格差の現場から/3 寝ずの時速90キロ
縦並び社会:第1部・格差の現場から/4(その1) 海外へ年金移民
縦並び社会:第1部・格差の現場から/4(その2止) 月1万円でも暮らせる
縦並び社会:第1部・格差の現場から/5 患者になれない
縦並び社会:第1部・格差の現場から/6 中国で働く若者ら
縦並び社会:第1部・格差の現場から/7 ネット株、主婦熱中
縦並び社会:第1部・格差の現場から アンケート中間集計から
縦並び社会:第1部・格差の現場から/8 働けぬ者、棄民の街
縦並び社会:第1部・格差の現場から/9 人手不足、森は荒廃
縦並び社会:第1部・格差の現場から/10 学生を「選別、出荷」
縦並び社会:第1部・格差の現場から/11止 「もう逃げたくない」
縦並び社会:第1部・格差の現場から 読者からの反響 「競争万能」に異議

縦並び社会:第2部・読者の声を追って/1 バス運転手の過酷
縦並び社会:第2部・読者の声を追って/2 「派遣」、冷たい法律
縦並び社会:第2部・読者の声を追って/3 のしかかる保険料
縦並び社会:第2部・読者の声を追って/4 「現地採用」、夢は幻
縦並び社会:第2部・読者の声を追って/5止 人育てられぬ企業

縦並び社会:第3部・格差の源流に迫る/1(その1) 規制緩和へ一直線
縦並び社会:第3部・格差の源流に迫る/1(その2止) 規制緩和の「影」軽視
縦並び社会:第3部・格差の源流に迫る/2(その1) 自治体破たん「自己責任」
縦並び社会:第3部・格差の源流に迫る/2(その2止) 所得再分配より競争
縦並び社会:第3部・格差の源流に迫る/3 過労死防止、骨抜き
縦並び社会:第3部・格差の源流に迫る/4 「消費者優先」の裏で
縦並び社会:第3部・格差の源流に迫る/5 改革迫る「ガイアツ」
縦並び社会:第3部・格差の源流に迫る/6 命の値段も自由化
縦並び社会:第3部・格差の源流に迫る/7 万能でない市場原理
縦並び社会:第3部・格差の源流に迫る/8止 残った「金持ち優遇」
縦並び社会:第3部・格差の源流に迫る 読者からの反響

縦並び社会:第4部・海外の現場から/1(その1) ソウル「両極化」
縦並び社会:第4部・海外の現場から/1(その2止) 成績悪ければ廃校
縦並び社会:第4部・海外の現場から/2 「青ポスト」国に完敗
縦並び社会:第4部・海外の現場から/3 特許拡大で「命に格差」
縦並び社会:第4部・海外の現場から/4 若者の就労、悩む欧州
縦並び社会:第4部・海外の現場から/5 国境超え、マネー暴走
縦並び社会:第4部・海外の現場から/6 非正社員も均等待遇
縦並び社会:第4部・海外の現場から/7 貧困解消、市民が予算
縦並び社会:第4部・海外の現場から/8止 「国民総幸福」の国

縦並び社会:第5部・格差克服への提言/1 競争万能を超えた経済システム…
縦並び社会:第5部・格差克服への提言/2 労働者をどう守るか
縦並び社会:第5部・格差克服への提言/3 教育の機会平等を保障するには
縦並び社会:第5部・格差克服への提言/4 格差縮小へ向けた税制のあり方は
縦並び社会:第5部・格差克服への提言/5止 地方の自立へ向けて

 日本の世帯の8割弱が年収600万円未満の時代に突入したことを、この連載をざざっと読みながら、遅まきながらもう一度心に刻んだ。

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9/6追記。今日、書籍として店頭に出ていた。

縦並び社会―貧富はこうして作られる』毎日新聞社会部(毎日新聞社) リンク先はamazon.co.jp

「アジア7カ国世論調査」

2006-09-04 22:29:28 | 時事
 メモメモ。

「対日関係良好」、東南ア・印で9割超…7か国調査

 読売新聞社は、韓国日報社、ギャラップ・グループと共同で、「アジア7か国世論調査」を実施した。東南アジア諸国では、「日本との関係が良い」と見る人が9割以上に達した。

 「日本を信頼できる」人も7~9割を占め、対日感情の良さが裏付けられた。一方、急速な経済発展を背景に、東南アジアでの中国の好感度も増しており、関係強化の進展が示された。


 先日シンガポールに出張した折りには、日本政府の対アジア外交について詰め寄られることはなかったなぁ。もっとも、詰め寄られたとしても、日本政府を擁護する立場にはないのだけど(苦笑)。


久々の"キャリモテ"第3回……うーん(汗)

2006-09-04 13:11:26 | 時事
 しばらく続編が出ないと思ったら、久々の第3回は、いきなりサイトのランキングのトップになっていた……どちらかというと「炎上」気味の注目され振り(滝汗)。

白河桃子の「“キャリモテ”の時代」(第3回)
“モテ”と“キャリア”の歴史
“負け犬世代”は男に期待しすぎた


 今回は"負け犬世代"が高学歴・高収入・高印象など「オーバースペック」になってしまった結果、釣り合う男性がいなくなったという話なのだが、今ひとつ面白くなかった。何が面白くないかというと、単純化し過ぎる点だ。

 疑問点はふたつ。

1. その世代の未婚女性全般の話なのか、高額所得者の未婚女性の話なのか?
2. 未婚女性が結婚相手に求めるのは自分を上回る経済力だけなのか?

 それにしても、今回は凄いコメントの量だ(滝汗)……男性からのコメントが9割以上のようだ。

 第3回の内容に決して賛同はしないし、反発する男性側のコメントにも共感するところは少ないのだが……この辺りのコミュニケーション不全にこそ、未婚の男女が増えている原因が見える気がする。もっとも、より多く意見を交わしたとしても、価値観の違いが埋まるとは思えないのだが(苦笑)……男と女の間でもそうだし、世代間でもそうだ。

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 蛇足のようだが、上記の記事の中で年収600万円というひとつの基準がどうして出てきたのか気になった……孫引きになるが、「桐生タイムス」の新聞の論説に、国民の所得分布について、ざっくり説明が出ていた。

拡大する格差
全世帯のうち年収1千万円以上数億円までの世帯が5%、年収600万円以上1千万円未満が16%もある一方、300万円~600万円が37%、年収300万円以下の世帯は実に42%となっているからだ。


ロウアーミドルの衝撃』大前研一 (リンク先はamazon.co.jp)

格差を巡る議論が活発化している。本書も所得階層の2極化によって総中流社会が崩壊したと指摘。年収600万円以下のロウアーミドルクラスが8割を占めるという構造変化に企業、個人、政府がどう対応すべきかを示す。


年収600万円未満が世帯の79%、8割という構造を改めて強く意識した。

ダイエー樋口氏の談話

2006-09-04 13:01:41 | 時事
 先日「ダイエー社長退任劇に『やはり』感」で話題にした、ダイエー樋口氏の談話が出ていた。

船頭多くして再生成り難し
辞任するダイエー樋口社長が語る「小売りの壁」


 お国のためと引き受けたわけだから、再生機構が売却するまでは社長としての仕事がミッション。再生に貢献したいという気持ちはありました。一方で、矛盾した言い方になりますが、昨年春に引き受けた時から、うまくできるだろうか、どうだろうかと考え続けていました。1年半の間、いろいろな事が積み重なって、今回の判断に行き着いたとしか言えません。


 ダイエーには、「権限」を巡る複雑な問題が最初から内在していた。まず再生機構、丸紅、APという3つのスポンサーの存在。スポンサーによる脚本が用意され振り付けも決められていた。「現場の執行は樋口社長」との前提だったが、それは逆に財務や提携、人事など経営の根本に関わる分野には関与できないことを意味した。ファンド(再生機構、AP)とディーラー(仲介業、丸紅)だけでは企業再生はおぼつかない。


 小売業は、製造業のように1つのボタンをグッと押せばヒット商品が生まれて大成功するというものでなく、たくさんあるボタンをみんなが正しく押さなければ機能しないビジネスだと思います。

 これは、実際に小売業に従事した人でないと分からない。まして、経営コンサルタントやファンドマネジャー、弁護士、商社マンと多種多様な人たちが入ってくると、もう距離感みたいなものが全く違う。私も社長になるに当たり、あうんの呼吸でやれるブレーン的な人物を連れていったわけではないですし、実際にやってみないと理解しにくいですよ、これは、本当に。


 メーカーであるヒューレット・パッカードの社長から小売に転じた樋口氏の言葉だから、ここは実感がある。

 そして、ダイエーの再建が進まないのは、小売業の現場と接点のない関係者の多さのせいかと読み取れる気もする。

 ただ、ダイエーの一利用者としては、ことはそんなに単純じゃない。

 たとえば、鮮魚コーナーにパック入りの商品だけでなく鮮魚丸ごとや切り身を生で売る冷蔵ショーケースを導入したのはいいが、何ヶ月かたつと、そのショーケースには冷凍ものや干物が置かれている日が多くなる。たとえば、野菜のフレッシュさをアピールしていたのに、何ヶ月かたつと、地物の野菜はまだしも、全体にしなびた野菜が目につく日もある。たとえば、惣菜がおいしいスーパーを強調しているが、多いのはサラダのパックばかりで、火を通した煮物のバリエーションは少ない。

 日々のことなので、仕入れの関係でできない日もあるのだろうけど、一度ぶち上げたキャンペーン期間が過ぎると、段々低調になっていく。比較的に好調な店舗ですらこうなのだから、グループ全体の再建はさぞ難しいに違いない。