ネタは降る星の如く

とりとめもなく、2匹の愛猫(黒・勘九郎と黒白・七之助)やレシピなど日々の暮らしのあれこれを呟くブログ

米国の「日本軽視」

2006-09-27 21:10:44 | 時事
大前研一
「産業突然死」の時代の人生論
第47回 日本軽視はここまで進んでいる
安倍氏の新首相はパンドラの箱か

 米国がもっとまともな国であったらよかったのだが、現実にはそうではない。以前は日本と米国は相思相愛の関係だと思っていたのだが、今では、思想も何も違ってきている。そして、米国は日本の言うことは聞く必要がないと思い始めている。

 小泉政権の最大の負の遺産は、米国が日本を世界地図の中から消してしまったことである。外務省的に言えば日米関係はかつてなかったほど強化された、ということになるが、それは同時に米国から見ると心配する必要もない、考慮する必要もない、一方的に要望を伝えればいいだけの国になってしまった、ということだ。

 つまり、米国では日本軽視の動きが強くなっている。少なくとも政府レベルでは要人はすべて中国にシフトしてしまっている。また一般大衆もアジアで中国を日本よりも重要、と考える傾向が出てきている。

(中略)

 日本人の心は既に米国離れ、いやもっと正確に言うとブッシュを再選した米国人が理解できなくなっている。日本人は心の奥底にある米国に対する懸念を吐露しなくてはいけない。黙って追随していればいい、という状況が許されないほどに、二国間の距離は開いてしまっている、とわたしは見ている。これからは、このことを米国人にも分かりやすく、かつ米国の世論を味方に付けるような表現で、伝えていかなくてはならない。それが外交というものである。

 新しい首相は、米国の、あるいは世界全体の日本軽視の流れの中で、NSC以外のテーマを持ち出し、溝(ガター)にはまり込んでしまった日本外交のかじ取りをしていかなくてはいけない。


 日本バッシングの次は日本パッシング(無視)と言われていたが、小泉政権のもとで「ブッシュの犬」状態が確立してしまったもんなぁ。

 そう言えば、最近の「きっこの日記」では、米国は日本を軽視しているどころか、日本と中国に戦争をさせて米国の経済を潤わせようというシミュレーションまでしているという記事が出ていたなぁ。

 嫌韓・嫌中国の傾向がますます強くなっているのも、実は米国の思う壺だったり……と疑い深くなる今日この頃。

「格差解消」 国内にも海外にも目を向けたい

2006-09-27 21:10:10 | 時事
寺山正一の「新・産業夜話」
「格差解消」の安倍政権と
あるアジア人の路傍の死


 インドネシア出張中に見た、交通事故で横たわっていた男が、次に見た時は死んでいた、という話は衝撃的。

 国内での格差解消を日本の選挙民が本気で望んでいるのなら、政治課題として優先的に実現していけばいい。しかし、国内での格差解消が、問題を無視することによって、巡り巡って国外との格差を温存することにつながるのだとしても、我々はそれを望むのだろうか。


 一方で、この論調にぴたりと同調できないところもあった。日本国内の格差拡大においても深刻な事態を生んでいることから目を逸らしてはいけないと思う。

 今読んでいる本。
『格差社会 何が問題なのか』橘木 俊詔(岩波新書) リンク先はamazon.co.jp

 この中で日本の最低賃金額は購買力平価にもとづく先進国間の比較で最低。さらに、日本においては、最低賃金法から計算される月額の賃金は生活保護支給額に届かないこと――すなわち先日のNHKスペシャル『ワーキングプア』で指摘された、働いているにも関わらず得られる所得は「生活保護水準以下」である問題 ――ばかりでなく、低所得労働者(非正規労働者と考えられる)の多くは最低賃金以下の所得しか得ていないという問題。 

 日本でも、交通事故に遭った人が、医療費を払えないからという理由で門前払いされるような事態がいつ来ないとも限らないと思う、今日この頃。

「HPウェイ」よ、いずこに

2006-09-27 12:32:00 | 時事
HP、デル追撃の矢先に自滅
米国版「武富士盗聴事件」に全米が大揺れ

 米ヒューレット・パッカード(HP)が取締役会を舞台にした情報漏洩スキャンダルで揺れている。一連の混乱の責任を取って、パトリシア・ダン会長が来年1月に辞任することになった。

 事の発端は、カーリー・フィオリーナ前CEO(最高経営責任者)の解任へとつながる取締役会の内容が昨年、米ウォールストリート・ジャーナル紙などにすっぱ抜かれたことにある。

(中略)

 HPと言えば、「個人に対する信頼と尊敬」「妥協なき倫理観」などを掲げた経営理念「HPウエー」で知られている。今回の件は、そうした精神に反する恥ずべきスキャンダルと言える。


 かつて「HPウェイ」に感銘して当時の人事部長にお話を伺いに行ったこともある自分としては、「HPウェイ」に反する行為を経営陣が冒してしまうほどまでにただの会社になってしまったHPが残念でならない。

 創業者のビルとデーブも泉下で嘆いていることだろう。


『日経EW』創刊

2006-09-27 12:31:00 | 時事
 今日発売の雑誌だったのね、今朝立ち寄った書店で見逃してた(汗)。

日経EW

 編集長の挨拶より引用。
会社で、社会で、国で、リーダーシップをとる女性が増えてきました。
少子高齢化、労働力人口の減少が進むなか、次の時代を切り開く鍵として注目を集めているのが、まさにこの女性リーダー、女性マネジャーたちです。

男女雇用機会均等法の施行から20年、これまで、組織のなかで責任を引き受けることにしり込みしてきた女性たちが、少しずつ変わってきました。部下を育てる喜びを知り、組織のなかで意思決定する面白さに気づき、会社の利益に貢献するビジネスプランを語り、社会貢献の意義を語るようになりました。

いっぽう家庭では、子供を育て、親の介護を引き受け、地域社会での活動にも参加する。あるいは、シングルとして自立して生きていく。それぞれのライフスタイルのなかで悩みを抱えつつも、やはり自ら責任を引き受けています。

導かれる側から、導く側へ。意識が「I」から「WE」へと変わった、ひとつ上のステージに立つリーダー層の女性に向けて日本で初めての雑誌を創刊します。


 『日経WOMAN』は自分の関心に合わないと思っていたので書店でパラ読みしただけで買ったことはありませんでした。今回の『日経EW』はどうか、書店で手に取ってみます。


昨日のアクセス数は異常(汗)

2006-09-27 12:30:00 | Weblog
 一日20件ほどのアクセス数が普通の辺境ブログなので、昨日のアクセス数には腰を抜かしました(比喩)。

閲覧数 725pv
アクセスIP数 554ip

 何があったんだとびっくりしてます。

一昨日の「山吹色のお菓子」の記事、キーワード検索に引っかかって来訪された方が多かったんでしょうか……さすがに昨日の「雨女」ネタ記事で来訪者が増えるとは思ってませんので(苦笑)。