なかなか面白い記事だった。
コンプレックスのある奴を雇え!
鋭い眼力だと思う。そして、なかなか味のある着眼点だ。
ちなみに私は人を相手にする人事部門で働いているが、実は、人が苦手(汗)。誰とでも親しくなれるというわけではないという苦手意識を持ちつつも、人をウォッチングすることは好きで、観察から人の心理を読むことには興味がある。その相反する得意不得意を最大限に活用する道として人の育成というテーマに特化することにした。
そういう意味で、この記事にはなるほどなぁと思った次第だ。
コンプレックスのある奴を雇え!
が、そのときに限って、2人の候補者はどちらを選んでもそのポジションを“そつなく”こなせるいい候補者だった。日本企業であれば、2人とも雇ってしまうところかもしれない。
ボスは友人の答えに対して笑みを浮かべながら、「言いたいことは分かるよ。2人ともクォリファイド(合格)だ。だが、雇うのは1人となると、私ならこの男だな」と、履歴書の片方を指差した。
いったいボスは彼(雇おうとしている片方の男)のどこが気に入ったのか?
そう思い、友人はボスに理由を尋ねたところ、「もう1人の候補者の男は、おそらくモテるだろうな」と言う。確かに、選ばれなかった方の候補者は、今風で言えば「イケメンの若者」、まだ未婚だが20歳代後半で、今所属している会社も有名企業である。加えて、友人が言うには、米国人のボスは気づいていなかったと思うが、その彼は高校まではいわゆる「おぼっちゃま学校」の出身でもあったそうだ。
「ところが、もう一方のこの男は…」と、採用すると言った男性の履歴書の方を指差して、「おそらく仕事以外はコンプレックスのかたまりだろう」とボスは言う。
友人は、コンプレックスのかたまりという言い方は少々ひどいかと思ったそうだ。それでも、そこそこ有名な大学を出て、そこそこ大きな会社で営業として活躍している候補者の彼は、服装もぱりっとして笑顔にも好感が持てるのだが、容姿という点だけでいえば、モテるとは言いがたいと友人も思ったそうだ。
「こういう男は働くぞ」と、恰幅のいい米国人ダイレクターは言い放つと、採用を決めたという。実際、数カ月後、彼は友人の部下として着任すると、メキメキと力を表わして、じきに彼の部門にはいなくてはならない営業マンになったそうである。
鋭い眼力だと思う。そして、なかなか味のある着眼点だ。
ちなみに私は人を相手にする人事部門で働いているが、実は、人が苦手(汗)。誰とでも親しくなれるというわけではないという苦手意識を持ちつつも、人をウォッチングすることは好きで、観察から人の心理を読むことには興味がある。その相反する得意不得意を最大限に活用する道として人の育成というテーマに特化することにした。
そういう意味で、この記事にはなるほどなぁと思った次第だ。