『上司の頭はまる見え』川崎貴子(サンマーク出版) リンク先はamazon.co.jp
腰帯の惹句は「女が言うことを聞かない理由、上司はなぜか気づいていない。」25歳で起業し、人材紹介・人材派遣会社の社長として1万人以上の女性と接してきた著者(写真を見ると綺麗な方ですが、本の中でご自分の性格を「おっさん」と表現しています)による、女性社員への接し方指南本。
一番印象に残った箇所が「女に『怒鳴ってしかる』方法が通用しない本当の理由」という章。
この箇所だけでも、本の代金の価値があった。このネタ、管理職研修で使わせていただこう。
腰帯の惹句は「女が言うことを聞かない理由、上司はなぜか気づいていない。」25歳で起業し、人材紹介・人材派遣会社の社長として1万人以上の女性と接してきた著者(写真を見ると綺麗な方ですが、本の中でご自分の性格を「おっさん」と表現しています)による、女性社員への接し方指南本。
一番印象に残った箇所が「女に『怒鳴ってしかる』方法が通用しない本当の理由」という章。
女性は大声を出されると「怒鳴られた私」の防御に関心が行ってしまい、思考停止におちいってしまうのです。
こうなると、怒ることはまったく意味をなさなくなります。
たとえは悪いかもしれませんが、男性と女性の違いは犬をしかる時と猫をしかるときの違いに似ていると思います。
犬は悪いことをしたとき、飼い主がその場でしかり、言って聞かせれば、ある程度"してはいけないこと"を理解できます。納得できれば、しかった飼い主を恨むようなことはありません。
一方、猫はしかられると、飼い主が自分を"いじめている"と思います。そのとき自分が何をしたかということに思考が及ばず、飼い主からひどい目にあわされたという恐怖だけが残ります。
その結果、しかればしかるほど飼い主への不信感がつのり、言うことを聞かない猫になってしまうのです。
ですから猫をしつけようと思ったら、しかるのではなく、"天罰方式"にするしかないそうです。つまり飼い主が直接しかるのではなく、テーブルの上に乗ると、突然紙つぶてが飛んできたり、大音響が響くなどの災難が降りかかるようにしておければ、テーブルに乗る→災難が降りかかる→だから乗らない、という具合になると言います。
女性にもある程度仕事をまかせ、一、二度失敗させて、自分で痛みを実感させることが大切なのかもしれません。
この箇所だけでも、本の代金の価値があった。このネタ、管理職研修で使わせていただこう。