朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

MOOC 無料オンライン授業

2014-01-20 | もろもろの事
岩波書店から2013年12月25日に発行されたこの本を読みました。



MOOC(Massive Open Online Courses)のことは、ニュースサイトや雑誌記事で知っていましたし、数年前にMITが推進するOCW(オープンコースウェア)の講演会にも出たことあるのである程度は知っていました。

最近の数年間、特に米国で大いなる発展を遂げているようです。

・カーン・アカデミー(米国、サルマン・カーン、NPO)

・Udacity(米国、ベンチャー企業)

・edX(米国、MIT・ハーバード)

・Coursera(米国、ベンチャー企業)

日本の大学は、Courseraに東大が、edXに京大が参加。

さらにJMOOCを2013年10月に設立して、多くの大手大学がビデオ講義準備中だとか。

上記はいずれも、基本的に英語ですが(カーンアカデミー、コーセラには日本語字幕も一部にあり)、中国の大学群は、全世界の中国語使用の人々にむけて大規模なビデオ授業を開始すると発表しています。

ただ、東大(コーセラ)、京大(edX)は「グローバルな知名度向上のためバスに乗り遅れるな」、「優秀は途上国青年を、米国トップスクールの二番手でもいいので引き寄せたい」とのビジネス優先まるだしの印象があります。機関決定して、グローバルな潮流に後から参加するには「費用対効果」を説明して学内稟議を通す必要がありますからね。


”貧困や僻地で質の良い教育を受けられない人々のため”、あるいはその前段階の”君たちの将来には、こんなすごいことがある”との動機づけの啓蒙が本当に価値があると思います。

その点で、すばらしいのが、カーンアカデミー。TED カーンアカデミー紹介の日本語字幕版リンクは、ここです。

日本の若者たちも、やってくれています。

・大学受験応援サイト:「manavee(マナビー)」 http://manavee.com/
・小中学生の学習サイト:「さかぽん先生.tv」 http://sakaponsensei.tv/
・小中学生の学習サイト:「eboard(イーボード)」 http://www.eboard.jp/
・生中継学習サイト:「schoo(スクー)」 http://schoo.jp/

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家庭が貧しくても、僻地にいても、学習意欲とネット・PC(スマホ)があれば(公民館や学校図書館などで)、どんな勉強でも無料でできる時代になりました。

モンゴル国の15歳の少年が、MITのビデオ授業「電子回路」を受講して、すべての試験に満点を取った実例があります(15万人が受講し満点は340人)。

年少者にとっての最初の第一歩、「動機付け」が次なる課題でしょう。特に、育った環境、保護者、友人からの「勉学への刺激、職業へのあこがれ」が無い場合は。

コメント
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