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Mikuのブログ

「耳の聞こえない日本人のエベレスト登頂」は悩むあなたへのメッセージ!?

2016-05-26 15:50:49 | 幸福の科学・宗教・科学・医学・SP

http://the-liberty.com/article.php?item_id=11402

東京都立川市は24日、同市在住の、ろう者登山家、田村聡さんが世界最高峰の山・エベレスト(8848メートル)の登頂に成功したと発表した(25日付東京新聞)。

市によると、田村さんは「耳が聞こえない人の登頂は世界で初めて」と説明したという。また、全日本ろうあ連盟は、「海外のケースは分からないが、日本人では初とみられる」としている。

 

失敗しても諦めずに挑戦し続けた

田村さんは生まれつき、耳が聞こえないというハンディを持つ 。山好きの父と叔父の影響で13歳から登山を始め、それ以来37年間、北アルプスの山などを登り続けてきた。高校生の頃、日本の登山隊がエベレストに初登 頂した新聞記事に衝撃を受け、「自分もいつか必ず、世界のいちばん高いところに立つ」と、エベレスト登頂の夢を描いてきたという。

エベレストに初めて挑戦したのは2014年。標高7,950mの時点で、天候悪化により断念した。2015年に再度挑戦した時は、ネパール大地震に見舞わ れ、中国政府から登山中止の通達を受け、やむなく帰国。 今回、高地トレーニングを重ね、3回目の挑戦でついに成功した。

 

「困難に挑む勇気と夢を持つことの大切さを伝えたい」

エベレストに登るための支援金を募る田村さんのウェブサイトには、次のように書かれている。

「標高8,000mを超えた世界は、一瞬のミスで命を落としてしまう死のゾーンです。耳が聞こえなくても健聴者でも、その危険度は同じです。しかし、聞こ えない私は音の判断ができません。遠くで崩れる大規模な雪崩も私には聞こえません。(中略)目でよく観察し、第六感にも頼らなくてはなりません」

目が見えず、耳が聞こえないヘレン・ケラーのように、ハンディを克服した生き方をすることで、多くの人に希望の光を投げ掛けた人もいる。障害を持って生まれた人の使命について、大川隆法・幸福の科学総裁は著書『心と体のほんとうの関係。』で次のように述べている。

 

たとえば、心臓が悪くても、『これで私は不幸になりました』と言って一生を終わるのではなく、そういうハンディを持っていながら、人 並み以上のことをいろいろと行うと、それが他の人々にとって救いの光になることもあります。そのため、優れた人が何らかの障害を持って生きることもあるの です。そういう手本を見せるために、あえて重度の障害を持って生まれてきたりするわけです

 

田村さんは、エベレストに挑戦する理由を「健常者も障害者も平等だと世界に強く訴える」としている。また、「耳が聞こえない私が登頂することで、困難に挑む勇気と、夢を持つことの大切さを世の中へ伝えることができます」とも述べている。

健常者も障害者も差別なく平等にチャンスがあることを、身を持って証明した田村さんの快挙は、多くの人に感動と勇気を与えたに違いない。今後の挑戦に注目したい。

(小林真由美)

 

【関連書籍】

幸福の科学出版 『ヘレン・ケラーの幸福論』 大川隆法著https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1342

幸福の科学出版 『心と体のほんとうの関係。』 大川隆法著https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=124

【関連記事】

2016年5月2日付本欄 出生前診断で中絶増加 障害者の可能性を考えるhttp://the-liberty.com/article.php?item_id=11282

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田中角栄氏の『日本列島改造論』を読み直す【1】

2016-05-26 14:07:26 | 政治・国防・外交・経済

[HRPニュースファイル1637]http://hrp-newsfile.jp/2016/2775/

文/HS政経塾第二期卒塾生 曽我周作

◆田中角栄氏の『日本列島改造論』の特徴

昨今、田中角栄氏を題材とする著書がベストセラーになるなど、田中角栄氏に改めて注目が集まっています。

田中角栄氏といえば『日本列島改造論』が有名でありますが、そこでは一体どのようなビジョンが描かれていたのでしょうか。

『日本列島改造論』の特徴として、まず一つ目に挙げられるのは、東京などの大都市への過密を地方に分散させようというビジョンを提示しているところです。

それは「都市とくに大都市の住民を住宅難、交通戦争、公害から解放する」という意思の表れでもあったでしょう。

そして「国民がいまなによりも求めているのは、過密と過疎の弊害の同時解消であり、美しく、住みよい国土で将来に不安なく、豊かに暮らしていけることである」)とし、田中角栄氏は都市における過密も、地方における過疎も人々にとって苦しみになっていると考えました。

特に都市部の大気汚染の問題や、水質汚濁、電力需給の逼迫、車社会でのひどい渋滞、公園の少なさ、木造密集地の危険性、地価の上昇と狭い住宅の問題等、様々に指摘しています。

田中角栄氏は当時の都会での生活を人間的で豊かな生活だとは考えられなかった部分があったのでしょう。また、過疎による地方の将来の不安も指摘しています。

◆田中角栄氏が考えた「移動時間の短縮」

田中角栄氏は、そこで都市と地方の距離を縮めることをもって、都市に集中せざるを得ない状況を解消しようと考えました。

「産業や人口の地方分散の障害となるのは、人びとの心理的な距離感であり、情報伝達の落差である。しかし、航空網の整備、全国新幹線、高速自動車道の建設、情報ネットワークの形成によって地域間の時間距離が縮まれば、それも解消する。」

「九千キロメートル以上にわたる全国新幹線鉄道網が実現すれば、日本列島の拠点都市はそれぞれが一~三時間の圏内にはいり、拠点都市どうしが事実上、一体化する」

ここで述べられていることのなかには、私たち幸福実現党が考えている移動時間の短縮をはかる「交通革命」の思想が含まれています。

(もちろん幸福実現党としては交通革命を、単純に「地方への分散」を目的としているわけではありません。)

◆新幹線網の「未来ビジョン」

例えば田中角栄氏は同書の中で当時から見た新幹線網の「未来ビジョン」を提示していますが、いまだにその計画は完成していません。

現在の新幹線網と、田中角栄氏の『日本列島改造論』で示された新幹線網の構想を比べて見ても明らかなとおり、現在整備されている新幹線は「網」のようにはなっておりません。

太平洋側、特に太平洋ベルト地帯はそのメリットを享受していますが、日本海側はまだまだ中途半端な整備状況です。

田中角栄氏は「人、物、情報の早く、確実で、便利で、快適な大量移動」が可能となることが大切で「効率的な輸送手段があれば、工場と市場との距離は大きな障 害とはならない。(中略)航空網の整備、全国新幹線、高速自動車道の建設、情報ネットワークの形成によって地域間の時間距離が縮まれば、それも解消す る。」と考えました。

◆高速道路網の整備

そこで考えられたのが、上記の新幹線網の充実であり、また高速道路網の整備です。

田中角栄氏が示したビジョンと、現在整備されてきた高速道路網は非常に似ています。40年ほど前につくられたビジョンが、今やっと日の目をみてきたわけで、先見性を感じるところですし、ビジョンの大切さを改めて感じます。

しかしこの新幹線網の整備も、高速道路の整備も現状としては非常に中途半端な形でしか完成しておらず、まだまだ改善すべき点があります。

新幹線網に至っては、40年前に建てられたビジョンが、いまだに「夢の未来ビジョン」のままです。

◆空の交通網の充実

今後、田中角栄氏の列島改造論を参考に、空の交通網の充実も加え、さらにバージョンアップした「未来の構想」を立て、その実現を図るべきでしょう。

もちろん日本の強みとして、太平洋ベルト地帯に直線状に大都市圏が連なることの強みを認識し、それを活かす方向で繁栄を創りだすべきです。リニアの建設もこの日本の強みをさらに強化することにつながるものです。

しかし、日本海側の過疎の問題にも同時に想いを馳せなければなりません。

また観光立国を目指すにあたっても、国際空港から地方都市への「距離」を縮める必要があります。魅力ある地方の観光都市へのアクセスが向上を果たすことが非常に大切だと思います。

◆「距離」「時間」を縮める交通革命

日本中の都市の魅力を高めるものこそ、「距離」「時間」を縮める交通革命です。

地方都市としては「ヒト・モノ・カネ・情報」の集中する大都市とのスピーディーなアクセスを可能にすることで、時間的距離の短縮によって地方都市の魅力を引き上げることになります。

一方大都市としても、自らの都市圏の人口集積や、資本集積などが進むことになり、都市としても魅力が増すことになります。

特にサービス産業など、大きな人口集積が必要な産業においては、アクセス向上は非常に大きなメリットを産みます。

いずれにしても、交通革命の必要性を説き、具体的な構想を示したことは田中角栄氏の政治家としての大きさを感じるところです。

田中角栄氏が明確に意識していたのは、「ヒト・モノ・カネ・情報」という経営資源にあたるものの重要性だと考えられます。

この付加価値の源泉である経営資源の移動速度を上げることは経済成長にとって非常に重要であり、今後の日本の経済成長にとっても見落とせない視点だと思います。

 

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