「介護もトライアスロンも楽しんで」

90代両親を介護の日々ですが、合間に走って泳いで、バイクにも乗って年1回のトライアスロン大会参加を目標に楽しんでいます。

卒業式

2017年03月02日 09時57分43秒 | 我家
昨日は次男の高校の卒業式がありました。


次男の高校の体育館は現在耐震工事が行われていて使用できないため、卒業式は去年オープンした市内の総合文化会館「シリウス」で行われました。


しかしこの「シリウス」の収容人数は千人に満たないため、卒業式に参加するのは3年生とその父兄だけなんです。


1、2年の下級生が卒業式にいないというのは寂しい感がありました。


長男の高校の卒業式では1年生の部活組の生徒が先輩との別れを惜しんで号泣していたりして特別記憶に残っています。そんな光景が見られないのはちょっと残念でした。


そして次男たち卒業生は式場への入退場というのもありませんで、彼らは最初から最後まで客席に座っているのです。


この状態で卒業証書も生徒代表が受け取ったのでは父兄にしてみたら我が子の晴れ姿をしっかりと見ることが出来ずに終わってしまいます。


そこで学校側が考えたのは生徒全員が一人ずつ呼名を受け登壇し、校長先生から卒業証書を受け取る、という方法でした。


302名全員が卒業証書を受け取るにはそれなりの時間が掛かり、退屈感もでてくるところですが、そこはそこ高校生の諸君の中には飛び切り大きな声で返事をし強烈に個性をアピールしてくれる子もいたりして退屈感はありませんでした。


また舞台から降りる際には階段を踏み外しよろける子や見事転げ落ちて両ひざを床に打ち付けてしまう子まで出る始末で最後の一人まで皆緊張感と期待感?の入り混じった何とも妙な空気感に包まれていたんです。(笑)




さてここからは親ばかまる出しの話で恐縮ですが、どうぞお付き合いください。


私はこの1年間PTA本部の仕事を引き受けていました。そして卒業式では毎年PTAが生徒たちに卒業証書を収めるフォルダーを贈ることになっていて、本部役員の一名が生徒一人一人にこのフォルダーを手渡すことになっているのです。


ところが今年は本部役員4名(卒業生の親)が我が子のいるクラスを中心に分担しそれぞれ手渡をすることになったんです。


これは卒業式直前に決まったことでびっくりしましたが、こんな晴れの舞台で我が子に「卒業おめでとう!」と声を掛けてフォルダーを手渡すことになるとは思いもしませんでした。


壇上で校長先生から卒業証書を受け取り降りてきた我が息子にフォルダーを渡しているところです。




そして次男は生徒会長を務めていたため2年生代表者の送辞に続き、卒業生代表として答辞を述べました。


終始落ち着いてしっかりした次男を見ることができて式に列席でき本当に嬉しい気持ちになったのでした。




1時間半の式も無事終わり、しかし期待していたような泣けるような状況にはならずちょっとがっがり感を味わった私でしたが、その後15分の休憩を挟んで行われた卒業生の3年間を振り返るビデオが上映された時にその気持ちが一変してしまいました。




このビデオは生徒会が中心となって製作していたことは知っていましたが、その内容は全く知らなかったのです。


それは一人の卒業生の数年後の未来からストーリーが始まります。そして早朝まだ寝ぼけているその子の元にラインで当時の同級生から連絡が入り夕方遊びに来るという話になります。


そのまだ寝ぼけ状態の一人住まいのその子のアパートに親からの仕送りの荷物が届くのですが、その中に入っていた高校の卒業アルバムを見ながら、普段の仕事の疲れでしょうか彼はまた寝入ってしまうのです。


そしてその夢の中で自分の高校生活の時にタイムスリップしてしまいます。夕方遊びに来ることになっていた友人とはその夢の中で再会するのですがその友人は当時のままで、タイムスリップしたのは主人公一人なんです。


そしてその友人と2人で当時の学校生活を1年時から振り返る、という仕立てになっていて入学式から授業風景や部活、体育祭、球技大会、修学旅行、学園祭などの映像が流されました。


このストーリーには仕送りの段ボールを届ける宅配便の人が先生だったり生徒と先生の協力で笑いと涙ありのとても立派な出来栄えでとても感動することができました。


最後は、主人公が夢から覚めてみると自分の部屋にラインで連絡の入っていた友人が来ていて「久し振りに学校に遊びに行ってみようか。」でエンドとなります。


そして何よりびっくりしたのはその主人公と一緒にこの3年間を振り返るもう一人の登場人物が次男だったことです。


登場人物2人の顔は映らない様にカメラアングルは考慮されています。後で聞いたところ、顔がそのまま出てしまうと見ている側は登場人物の顔を見てしまって内容に集中できなくなってしまうのを嫌ったためだそうです。


役柄に徹して登場する先生は笑いを誘うためにアップでの出演だったりして色々な工夫がなされていました。



顔は出ませんが声は本人の声なので直ぐに分かりました。ストーリーは映画制作部の2名が考えたそうですが、見応えがあって楽しかったですし、涙も出てしまいました。何より次男がしっかりとした演技をしていて知らない間にずいぶんと成長したなぁ~と本当に実感しました。



普段の生活では親として子供が本当に成長したなぁ~、と実感できる場面はそうそうありません。なかなか体験できないことが体験できた昨日の卒業式は本当に嬉しかったです。





とてもとても感激、感動した卒業式でした。



また息子のことだけでなく、私もクラス単位ではありますが、フォルダーを渡す際に子供たちに「おめでとうございます!」と声を掛けることが出来たことはとても嬉しく良い思い出になりました。


302名の卒業生、これから新たな人生に向かって大きな志と更に大きな夢を抱いて歩いていってください。


がんばれー!!


コメント (2)
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