昨年末に2回ほど街頭募金活動のお手伝いをさせていただいた「あやめちゃんを救う会」からメールを頂きました。
左室心筋緻密化障害という病気のため心臓移植手術が必要になった佐々木あやめちゃん3歳は「あやめちゃんを救う会」による8か月間の募金活動の末、今年1月に渡米し7月に心臓移植手術を受けることができました。元気に帰国し、国内での検査入院を経て現在はご自宅に戻りご家族と一緒に生活をされるまでになったそうです。
届いたあやめちゃんのお父様からのメールです。このブログを通じて募金をされてくださった方々へのお礼を兼ねて紹介させていただきます。
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ご無沙汰しております。
あやめちゃんを救う会、あやめの父親の佐々木幸輔です。
昨年から1年以上の長きに渡り幅広く応援してくださり、誠にありがとうございました。
私達は2018年1月9日に渡米しました。
渡米して6ヶ月後の7月15日にドナーが見つかり、手術をうけることができました。
その後11月6日に日本へ帰国し埼玉医大国際医療センターでの検査入院を経て、11月10日に退院することができました。
今では2年半ぶりに家のお風呂に入って、みんなで川の字で寝て…と久々に家族一緒の時間を過ごすことができています。
募金活動開始時は、3億円という金額を前に一体何をすればいいか毎晩悩んでいました。
この子は募金が集まるまで生き延びることが出来るのだろうか?
目標としてる半年以内に渡米することが果たして出来るのだろうか?
あやめが柵に頭をぶつけて脳出血するんじゃないか、
抱っこから落ちてポンプが抜けてしまうのではないか、夜中に脳梗塞を起こすのではないか。
日々の仕事の後、移動中、あやめの病院に見舞いに行った後…、
いつでも頭の中にそうした不安があり、心を強く保つ事が難しい時期もありました。
そんな生活の中で皆さんに見守っていただき、応援していただき、本当に嬉しかったです。
私達夫婦だけでは何もできませんでしたが、みなさんが応援して下さり、
知り合いの方にも声をかけて下さったおかげでどんどん活動が広がる事を日々実感し、その度に勇気づけられました。
渡米後6ヶ月の待機期間を経て、ドナー様との巡り合わせがあり娘は心臓移植を受けることができました。
手術後も順調に回復をし、約2週間で病院から退院することができました。
外来で通院している頃、一度補助人工心臓が刺さっていた傷口から感染症にかかりましたが、
他に大きなトラブルもなく無事に帰国することができました。
補助人工心臓が付いていた頃はポンプがあるため、
おんぶも肩車も、階段をのぼることさえできませんでした。
今では元気いっぱいに走り回り、階段や段差を登ってはジャンプをして降りたりしています。
ご飯もたくさん食べて、おしゃべりもたくさん出来るようになりました。
移植した心臓の拒絶反応も、免疫抑制剤の副作用も今の所はなく、毎日元気いっぱいに過ごしています。
あやめが自宅に帰り元気に過ごせているのも、
ドナーのお子様と臓器提供を決断して下さったご家族のおかげだと思っています。
寝ているあやめを見ていると、服の上からでも元気に心臓が動いているのが分かります。
毎日寝ているあやめを見てドナーとドナー家族の事を考えます。
二人分の命を背負って生きていくあやめを、家族でサポートしながらこれからも歩んでいきたいと思います。
本来ならば直接ご挨拶申し上げるべきところ、 メールでのご連絡となり大変恐縮でございます。
私たちがこうして家族一緒になって同じ時間を過ごし、笑ったり泣いたり怒ったり、
普通の生活が出来るようになったのは皆様に支えていただいたおかげです。
これからもあやめの様子はHP内・Facebookの「あやめ日記」にてご報告させていただきますが、
本メールで、ボランティアの皆様へのメールを使ったご連絡は最後となります。
これまで長い間本当に本当にありがとうございました。
佐々木 幸輔
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あやめちゃんが元気になって本当に良かったです。嬉しくて嬉しくてこのメールを読み進めていましたが、
「募金活動開始時は、3億円という金額を前に一体何をすればいいか毎晩悩んでいました。
この子は募金が集まるまで生き延びることが出来るのだろうか?
目標としてる半年以内に渡米することが果たして出来るのだろうか?
あやめが柵に頭をぶつけて脳出血するんじゃないか、
抱っこから落ちてポンプが抜けてしまうのではないか、夜中に脳梗塞を起こすのではないか。
日々の仕事の後、移動中、あやめの病院に見舞いに行った後…、
いつでも頭の中にそうした不安があり、心を強く保つ事が難しい時期もありました。」
という箇所では自然と涙が溢れてしまいました。
なぜなら、海外での心臓移植手術を目標に現在募金活動を行っている
上原旺典(うえはら おうすけ)くん3歳「おうちゃんを救う会」、
長岡 璃空(ながおか りく)くん2歳「りくくんを救う会」そして
川﨑 翔平(かわさき しょうへい)くん1歳「しょうへいくんを救う会」
たち3人のご両親も現在同じ様な心境の中で過ごしているんだ、と思ったからです。無事心臓移植手術が終わり元気に帰国し、家族たちとまた一緒に川の字で寝ることが出来るまでその不安感たるや想像を絶するものです。
このブログを通じ「あやめちゃんを救う会」宛てに募金をしてくださった皆様、本当にありがとうございました。そして感謝とお礼をお伝えすると共に、現在募金活動をしている3人の子供たちが一刻も早く元気になれますよう、募金へのお願いを改めてさせていただきます。
それぞれの救う会のホームページからネット募金をすることも可能です。
何卒よろしくお願い申し上げます。