一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

中目黒 藤八

2008-09-05 | 飲んだり食べたり
「大衆割烹」と銘打ってますが世間では居酒屋の有名店です。
当地で31年目。今では居酒屋といえばチェーン店を除けば雰囲気のある店というポジティブな感があるのでしょうが、当時は「ホッピーは置いてないぞ」というくらいの気構えだったのではと思います。

中目黒といえばいまではオシャレな街というイメージですが、もともとは庶民的な街だったようです。

歴史的に言えば、目黒は江戸のはずれにあたります(こちら参照)。
何しろその先で殿様が鷹狩りをして帰りに寄ったというのが落語「目黒のさんま」ですから。
また、上の「町奉行所支配場堺筋」というのは都電の路線の範囲とほぼ同じというのは面白いです(参照
中目黒は築地までを結ぶ8系統(地下鉄日比谷線がその後をなぞっています。)の始発駅でした。

さて本題。

今回は友人との飲みだったので写真付き(そのかわりピンボケや、箸をつけてからおっとと、というのもありますが(汗))

自家製〆鯖。
酢が利きすぎておらず美味




イカわた




ネバネバ寄せ(納豆、オクラ、山芋、めかぶ)




ほや。ワタでなくて身のほう。
てんこ盛りです。




牛スジ煮込み。
見た目よりしっかりした味です。




名物イカのかき揚げ
半分食べてこの大きさです。




この店はオーソドックスな居酒屋といえます。
地酒が豊富というわけでもないですし(でも獺祭が置いてあります)、料理のメニューも刺身から焼鳥、コロッケ、さらにはブロッコリーや冷やしトマトなど「まんま」のものまでまんべんなくあります。

特筆すべきは店の雰囲気。
気持ちのいい喧騒があります。
場所柄、勤め帰りのオジサンや会社の飲み会、はたまた近くの業界系の人や、「こういう渋い店知ってるんだぜ」とガールフレンドをつれてくる若者など雑多な人々が気持ちよく飲んでいます。

その間を女将さんを中心にしたフロアのチームがきびきびと働いています。
最近の店に珍しくフロアの従業員の数が多く、それが皆きびきびと働いているのが好感できます。
なかでもお上さんはサッカーのボランチよろしく、片付け、オーダー取りやそれらの指示、そしてその合間に客いじりなどと大活躍です。
しかも、ボールを抑えてワンタッチしたらすぐ空きスペースに走りこむ呼吸が絶妙です。
フロアスタッフには中国人もいるのですが、愛想もよく商品知識も豊富で客あしらいも上手で、教育が行き届いています(OJTの結果?)。

忙しくなればなるほど店全体のグルーヴ感が出てくる、そんな感じの居酒屋です。

コメント
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