一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

『ノーカントリー』

2008-09-15 | キネマ
現代は"No Coutry for Old Men"(邦題は省略しすぎ)。

コーエン兄弟の作品。
マンハントの映画としてもよくできている。大げさでない恐怖の演出が見事です。
それぞれの登場人物や風景との微妙な距離のとり方もコーエン兄弟らしくていいです。
あとは映画を見ていただければと(人がいっぱい死ぬのでそれが苦手な人にはお勧めしませんが)。

そして、トミー・リー・ジョーンズ(今日が62歳の誕生日)が"No Coutry for Old Men"を体現する保安官役を演じます。


町山智浩氏の解説によれば、このタイトルはイエイツ詩からの引用だそうです。
最後のトミー・リー・ジョーンズの語りの意味がなんとなく言いたいことはわかるもののしっくり来なかったのですが、これを読むと多少はわかったような気分になります。


ところで借りてきたDVDにはおまけとしてアメリカのTVシリーズ『デクスター』の第一回が入っていたのですが、これは相当イカレたドラマです。
こんなのTVで放映していいのか、というくらいイカレた主人公と殺人(死体)シーンの連続です。

『ノーカントリー』の舞台設定1980年代なのですが、No Coutry for Old Menと言っていられたのはその頃までだった、既に今やOld Menの価値観を持った人間自体もいなくなってしまった、という含意もあったのかと改めて考えてしまいました。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする